227.JR貨物(1)
「津軽線の、普段は貨物列車しか走らなくなる区間って、JR貨物になったりはしないんですか?」
「JR東日本のまま。たまにだけど『四季島』が走るし。」
「普段は貨物列車ばかり走ってるJR東日本の区間って他にもあるんだよ。武蔵野線の府中本町より南側とか。」
「あれ?武蔵野線って府中本町が始発じゃないんですか?」
「本当の起点は鶴見。そこから府中本町までの区間は週末の臨時特急とか団体臨時列車が使ってるよ。」
「あとは東京や神奈川の臨海部を走る貨物線なんかもそうだよね。」
「いま建設してる羽田空港のアクセス線は、そうした路線の一部を活用してる。」
「あ、少し前にBRTの導入計画が記事になってた、新金線?新金線?ってどうなんですか?」
「あそこもJR東日本。亀戸のあたりから越中島貨物駅へ向かう線路を含めて、総武線の支線だよ。」
「このあたりの区間って、たまに『貨物線の旅』なんていうツアーで団体臨時列車が走るよね。」
「JR貨物の列車は今みたいなところも含めて、ほとんどの区間で他のJR旅客会社なんかの線路を使ってる。自社で持ってる路線はわずかしかない。」
「JR東日本とかに線路使用料を払って使ってるんだよね。あぼいだなんとかって。」
「『アボイダブルコスト方式』ね。回避するって意味のavoidに、可能って意味になるableを付けてavoidable。」
「『回避可能な費用』ですか。言葉はわかったんですけど内容が…。具体的にはどういうことなんでしょう。」
「保守費用のうち貨物列車の運転で増加する分だけを支払う方式。貨物列車が走らなければ回避可能な経費だからっていう言い回しだって。」
「えっと、『費用の追加発生分』みたいな言い方のがわかりやすい気がするんですが…。」
「新幹線開業で経営分離された第三セクター鉄道の場合は、経営が厳しいと見込まれるから増額になるように計算方法を変えたそうだよ。」
「でもそれだとJR貨物の負担が増えちゃいますね。」
「なので、JR貨物は従来どおりの額を支払って、鉄道・運輸機構が受け取っている新幹線の線路使用料から差額分を補填する仕組みになってる。」




