226.津軽線(1)
「JR津軽線の大雨災害で運休が続いてる区間って、来年春の廃止が決まったんだよね。」
「うん。被害が相当大きかったそうだからね。」
「廃止区間が普通の駅じゃなくて信号場からってなってるのは、そこまでは貨物列車が走ってるからだよね?」
「旅客列車は蟹田から先が運休してるけど、貨物列車がもう少し先の『新中小国信号場』でJR北海道の海峡線と接続してるから、そこまでは存続する。」
「海峡線っていう線があるんですか?」
「青函トンネルとその前後は新幹線と在来線が共用してる区間なんだけど、海峡線は在来線側の線名なんだ。」
「ところで蟹田から先のこれからも残る区間って駅は無いんだっけ?」
「中小国駅がある。」
「今運休してるのって、ディーゼルカーを使ってた区間じゃない。」
「うん。電車を使ってる区間は運転してるよ。」
「貨物列車が走ってるんだから、その信号場までは電化してるんだよね。中小国までは運転を再開したりしないのかな。」
「しないらしいよ。中小国駅には折り返し運転の設備も無いだろうし。」
「信号場まで回送すれば折り返せない?」
「『新中小国信号場』の構内は、ほとんどを別会社のJR北海道が保有してるんだ。それに信号場の手前で新幹線と同じ架線電圧2万5000ボルトに切り替わるから、そこまで運転して行ける電車が無い。」
「新幹線って電圧が違うんですか?」
「うん。在来線側の架線電圧はちょっと低めの2万ボルト。」
「なら、貨物列車は両方に対応してるってことですか?」
「そう。複電圧に対応した専用の電気機関車を使ってる。」
「そうじゃないと走れないってことなんですね。」
「さらに新幹線用のデジタルATCや列車無線も搭載してるんだよ。」
「蟹田から信号場まで、普通の人は乗れない区間になっちゃうんだね。」
「『四季島』が北海道へ渡るコースで走るから、乗れないってことは無いよ。」
「いや、それお財布的に無理ゲーだから。」




