217.通勤型電車(2)
「この101系の次に登場した103系って電車、最初の頃のは101系と良く似た形をしてるよね。」
「うん。見分けるポイントは幾つかあるらしいんだけど、確かに似てるね。」
「103系って、運転台を高くしたのとか、地下鉄直通用の正面貫通扉が付いたのとか、いろんなバージョンがあるじゃない。」
「うん。九州の筑肥線用なんか別形式じゃね?って形をしてるね。」
「何で形式を分けなかったんだろう。」
「走り装置とか制御方法とか、電車としての中身が一緒ってことだったんでしょ。」
「なら、101系から103系になったのは、見た目が似ていても中身が別になったってことなんでしょうか?」
「103系は101系を教訓にして、付随車の連結を前提にモーター車の比率を下げて設計した経済的な電車なんだって。」
「中身の見直しが中心だったから、外見はそれほど変わらなかったってことかな?」
「そうなんじゃないかな。」
「ところで、見分けがつかないってことなら、首都圏のJR線で今走ってる電車もそうだよね。」
「E231系からE235系だね。見た目だけなら形式の差よりも投入線区の事情による差異の方が大きいかも。車体幅が狭い地下鉄直通用も混ざってるし。」
「正面見ないと形式の区別付かないんだよなぁ。」
「僕もそう。伯父さんは正面見ても間違えそうって言ってた。」
「これも見た目よりも中身の方が違うんですか。」
「新たな標準型として登場したのがE231系で、主要機器の二重化などで信頼性やサービスを向上したのがE233系、新技術を更に反映して自動運転なんかも考慮したのがE235系、ざっくりそんな感じ。」
「105系っていうローカル線用の電車があったんだけど、103系から改造して編入した車両もあったそうだよ。」
「そういうこともあるんですね。」
「103系の車体を流用して、走り装置なんかの仕組みを変更したんだって。」
「見た目は103系、中身は105系って?」
「そう。こういうことって結構あったらしいよ。」




