表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉄道は鉄の道  作者: 宇美八潮
第二部「2年生編」
205/207

205.まくらぎ(7)

「測定には軌道検測車等が有効ってあるけれど、これってEast i(イースト・アイ)なんかのこと?」

「そう。」

「『動的軌道変位測定』って難しい言葉が書いてありますね。」

「あ~っ!!」

「えっ?!」

「そこを語らせると長期戦になりそうだから避けてたのに…。」

「大丈夫。そのあたりのことは夏休み集中講座(サマーセッション)用に取っといてるから。」

「あぁ、やっぱり忘れてなかったんだ。」

「えっと、なんだかすみません?」


「それじゃあ、ざっくりとだけ説明するね。」

「はい。」

「軌道変位ってのは軌道、つまり線路のことだけど、その歪みのこと。」

「それに、動的っていうのと静的っていうのがあるんですね。」

「ここにも書いてあるように、何もない状態での線路の歪みを『静的(・・)軌道変位』、実際に走行する車両の重量や走行の衝撃が加わった時の歪みを『動的(・・)軌道変位』っていう。」

「試験車が動いてるから動的?」

「うーん、ちょっとニュアンスが違うかな。車両が通った影響で、線路が沈み込んだり、左右にずれたりするから動的。英語だとdynamic(ダイナミック)って言い方になる。」

「じゃあ、静的はstatic(スタティック)ですか?」

「そう。静的軌道変位ってのは、保線の係員さんが目視や器具で検査を行う。これだと車両の重量なんかがあるときの状態は把握しづらい。」


「第三セクターの何とか線をEast i(イースト・アイ)が走りましたってのは、そういうのを調べてるんだ。」

「うん。以前にはそうやって測定しに行った『East(イースト・アイ)i-D』(・ダッシュD)が脱線しちゃった事故もあるけどね。」

「あ、ここに書いてあるのがそうだ。」

「他には保線の係員さんが営業列車に添乗して揺れ具合なんかの確認もしてるよ。」

「大昔に軽井沢から草津まで走ってた草軽電鉄っていう軽便鉄道では、脱線事故が日常茶飯事だったって聞いたことがあるよ。」

「そんなんで良いんですか?」

「良くはない。でもしょっちゅう起きるんで、線路に戻す載線(さいせん)作業も手慣れたものだったらしい。」

「ちょっと現代の日本では考えられないね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ