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#7:蒸れ蒸れ!?西の洞窟

クサクサの村の狂乱の宴の夜を超えて、僕とひよる、

そしてクサクサ村のヴァルキュリアのファートは西の洞窟へと向かった。

そこに隠された光る宝石を見つければ、マゾ化の謎がわかるかも知れない。


クサクサ村から西へ約3km、その洞窟はあった。

しかし何と言うか、入り口が物凄く狭かった。

僕はファートに尋ねた。


「えっと、ここが本当に西の洞窟、で合ってるんだよね?」


「あぁ、そうだ。

 かなり洞窟内は狭くてな、しかし火を灯す台が所々にあるから、

 そこに火を灯して行けば迷う事は無いだろう。」


いや、迷うとかの心配よりも閉所恐怖症だと辛いであろう、

人一人がようやく通れる程度の穴の径が衝撃的だった。

まぁいわゆる一般的なRPGにあるようなだだっ広い空間等、

そちらの方がファンタジーなのかも知れない。


「それでは、私が最初に行こう。

 ファート、後ろから案内を頼むぞ。」


こうして洞窟に入る順番は、ひよる・ファート・僕になった。


実際に洞窟内に入り四つん這いのまま少し進むと、すぐに膝が痛くなった。

二人は鎧の膝当てがあるが、僕はドレスだけだ。



挿絵(By みてみん)

洞窟内を進むひよる・ファート・みぎゃー



更に洞窟内は湿気が籠っており蒸れ蒸れだった。

自然とただいるだけで汗が噴き出す。


「コレはキツいな・・・。」


誰ともなく出た言葉だった。


更には僕の前にはファートのお尻があった。

彼女から発せられる独特の甘い発酵臭のような体臭が、

僕の体、特に下半身を滾らせた。

更にはその前を行くひよるの汗の匂いも流れて来て、

僕は狭い洞窟の中で何かが爆発しそうになりながら狂いそうだった。


「お、少し広い場所に出たぞ。」


ひよるがそう言うと、少し開けたドーム状の場所に出た。


するとそこには一つの小さな宝箱があり、その周囲に蝙蝠が飛んでいた。


ひよるが言う。


「気を付けろ、アレは魔族だぞ。

 だが、様子が何かおかしいな。マゾか?もしかして。」


蝙蝠達は僕達を見つけると、一直線に飛び掛かって来た。


「踏ンデ、踏ンデ!!」


そう言いながらやって来る蝙蝠達は僕達の足元にやって来た。

遠慮なく3人で踏みつけてやると、満足気に気絶していった。

ファートが言った。


「やはり、あの宝箱の中に村の男達をマゾ化した光宝石があるんだ。

 そして蝙蝠達はその影響を受けてマゾ化したんだろうね。」


何とも凄い話である。

僕は不用意に宝箱に近付き、その洗礼を浴びる事になった。


「あ”ぁ・・・ひよる様、ファート様、僕に・・・入れてぇ~。」


何と僕はこともあろうかM字開脚のまま二人に尻を向けて、

そのまま仰向けにごろんと寝転がってしまった。

冷静に見れば相当に恥ずかしいマゾ姿だった。


ひよるがゾッとした顔をした。

ファートも困惑していた。

しかし、僕の混乱は収まらない。


「ねぇ~ん、早く、早く入れてよぉ~。」


情けなく尻をフリフリしながら、二人にねだる最低の姿だ。


「一体、どうすれば良いんだ・・・。」


ひよるが困惑する。

そこへ、大きな蝙蝠の魔族『ロシュツ卿』が現れた。


『フッフッフ、私の配下の蝙蝠達を倒しましたか。

 まぁ良いでしょう。紳士的な私があなた達の相手です。

 この宝石は渡しませんよ、ホラッ、見てみなさい!!』


蝙蝠の翼で隠していたのは貧相な体と小さい”モノ”。

ひよるとファートはソレを見て思わず吹き出してしまった。


「プッ、ダメだ、コレは・・・笑うなと言う方が無理だ!」


「コレは・・・ちょっとあまりにも小さ過ぎるんじゃないの!?」


二人の素直な感想にロシュツ卿は興奮したようで、

小さいモノが僅かに大きくなった。

しかしそれでも対比100.5%になった程度で、ほとんど変わらなかった。

また二人が笑ってしまう。


「プ・・ぐぐ、大きくなってもアレって・・・(笑)」


「ダメだ、こらえ切れん・・・ヒィー、アハッ!」


ロシュツ卿はあまりの恥ずかしさに限界を迎えたのか、スゥッと消えた。


「一体、何だったんだ。」


「まぁ大方、宝石にやられてマゾになっただけのボスだろう。」


しかしそんな事よりも二人の関心は僕だった。

ずっとマゾ化が止まらず、遂には凄い事を言い始めた。


「僕は本当はドMだったんだ・・・。

 だけどそれが原因で彼女にフラれて・・・それからは、

 自分がマゾじゃないって強がって来た。

 だけど本当の僕は、ドMだったんだ・・・うわぁぁぁん!!」


急に泣き出し、ひよるに抱き着いた。


「おっと、どうした!

 みぎゃー・・・本当にどうしてしまったんだ?」


しかし、ひよるの鎧越しとは言え温かさと柔らかさ、

それに圧倒的な彼女の蒸れた匂いを嗅ぎ、僕は正気に戻った。


「ハッ、僕は今まで一体何を・・・。

 あ、ごめん、ひよる!抱き着いちゃってたのか。」


僕はすぐにひよるから離れた。

ひよるは少し不服そうな顔をしていた。

ファートが言った。


「やはり、宝石の効果は恐ろしいわね・・・。

 この箱を開けたら最後、彼は本当のマゾに・・・。」


しかしそれを無視して、ひよるが宝箱に剣を振るった。


ハァー!!


グワシャ!と宝箱は経年劣化により水分を含んだ崩壊音を立てた。

そして零れだして来たのは、粉々になった宝石のカケラだった。


「あ、すまない・・・宝石ごと潰してしまったか?」


しかし、ファートがそれを否定した。


「いいや、この宝箱はもうかなり風化してしまっている。

 おそらくもう、宝石も経年と共に崩れていたんだ。」


もし宝石が崩れていたから本来の力を発揮出来なかったのだとしたら、

完全な状態で残っていればどれほどのマゾ化効果があったのだろうか。


ふと、宝箱が崩れた所を見ると、その後ろの壁の下の方に穴が空いていた。

丁度人が一人通れるくらいのさっき通って来た程度の穴だ。

ひよるが感嘆の声を上げる。


「コレは・・・!?」


ファートが答える。


「コレは・・・もしかしたら。

 私が行った村の伝承には実は続きがあって。

 洞窟に宝石を隠したヴァルキュリア達は村のマゾ男達が嫌になり、

 どこかへ消えてしまったと言われている。

 もしかするとこの先には、彼女達が向かった場所が・・・。」


俄然、冒険っぽくなって来てしまった。

と、同時に僕はまたファートのメス臭い尻の後ろに付ける喜びがあった。

しかし、ひよるが言った。


「次はファートが先導してくれ。

 もしかしたら、先代ヴァルキュリア達からの加護があるかも知れん。」


僕はひよるの後ろに付く事になってしまった。


しかし実際に進み始めてみると、ひよるの尻も相当に蒸れていた。

そこにファートの残り香が乗り、かなり良い身分を味わう事が出来た。


「光が見えて来たぞ。」とファートが言った。


眩しい外の光に徐々に目を慣らしながら、三人で進んだ。

やっと日の光を全身に浴びた時、僕達は捉えられてしまった。


側にはニヤニヤと笑うマゾと、大きな体躯の魔族がいた。


『ね、ほら。ここで待ち伏せれば向こう側のヤツらが来るんですよ。

 さぁご主人様、私をいたぶって下さい!!』


魔族はマゾをこん棒で殴り倒し、マゾは『アァッ』と嬌声をあげた。

間もなくして僕達は馬車の荷台に詰め込まれて、

馬車はそのままどこかに走り出してしまった。


まさか、新天地に向かったと思った途端にこんな目に遭うなんて。

僕は信じられない気持ちのまま、ただこの先の無事を願った。


そうして目が覚めた時、そこは地下牢のような場所で僕は絶望した。

横を見ると二人もいたが、表情は暗く沈んでいる。

やがて体躯の大きい魔族が牢の前にやって来た。


「さぁ、お仕置きの時間だ。

 お前達を確実にマゾに堕としてやるぞ。」

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