#2:ボンデジ村
男達が魔族によってマゾ化されてしまったと言う世界で、
45歳のサラリーマンだった僕、みぎゃーは女性剣士と出会った。
ひよると名乗る彼女はマゾ化の根本原因となった魔族の長の元を訪れる為、
僕を仲間に引き入れる事を決めて、まずは彼女の村へと向かうのだった。
「それにしてもみぎゃー、お前は何故マゾ化していなかったんだ?
確かにまだマゾ化していない男はいるかも知れないが、
それにしたってかなり珍しい。
もしかして、ずっと岩窟の中に身を潜めていたとかなのか?」
ひよるが僕に質問を投げかけた。
「いや、どう言えば良いのか、僕は2020年代後半からここに来たんだ。
キミから見れば過去、になるのかな。」
「何と!そんな事があるのか!?
いやしかし、2038年の核戦争だって当時からすれば信じられない事だ。
そもそも魔族だって古代から甦ったなどと、最初に聞いた時には驚いた。
この世界は信じられない事だらけだ。
過去からお前が来たと言うのも、私は信じるぞ。」
「ありがとう。ところで今は何年なの?
核戦争の後、しばらくは世界がメチャクチャだったんじゃないかな。
もちろん今も魔族によってメチャクチャなんだろうけどさ。」
「それが、わからんのだ。
確かな記録として2038年に核戦争があった事までの記録しか無く、
それから一体何年経ったのか、誰も記していないのだ。」
「そんな・・・。親とか記録も、何も?」
「あぁ。かろうじて言葉というものは残ったが、
多くの文化が消えて行った。人々がマゾ化した事により、
あらゆる建設的な意欲が削がれてしまったのだ。」
「何だか思ったよりも、マゾ化というのは大きな影響を・・」
「着いたぞ、ここが私の村、『ボンデジ』だ。」
ボンデジ村
その村は村というにはあまりに人が多く、都市のようにも思えた。
奥の方には城のようなものも築かれている。
しかし、村の人々の様子を見るとどうにも、都市と言えない感じがあった。
男女共に質素で飾り気の無い服装に素朴な顔をしている。
だが、男性達は明らかに卑屈そうな笑顔や悲壮な表情を浮かべ、
彼らの服装は質素を通り越してボロボロだった。
「あぁ、踏んで下さい、ヴァルキュリア様!!」
そう言いながらひよるの足元に何名かの男が縋って来た。
ひよるは容赦無く男達を踏みつける。
「あぁっ、ありがとうございます!!
やっぱり、ヴァルキュリア様のおみ足には適わないなぁ。」
恍惚の表情を浮かべて大の字になり仰向けのまま倒れ込む男性。
コレは・・・明らかに異常だ。
そして、何名かのひよると同じような剣士の格好をした女性達がいた。
彼女達がヴァルキュリアと言う事か。
そこでひよるが、ヴァルキュリアの仲間達に言った。
「皆、マゾ化していない男を見つけたんだ。
上手く育てられれば、魔族の長の元に辿り着けるかも知れない。」
すると、明るい声色が返って来た。
「おぉ、何と貴重な!!
と言う事は、夜の方も期待出来るという事かな?フフ。」
「いけませんわ!貴重な戦士の種をそんな事に使っては。
あ、種って別に、そういう意味ではありませんことよ!!」
「マゾばっかりで疲れてたんだよね~。
たまにはドキッとさせるような積極性も欲しいよね~。」
それぞれに好きなように言っているが、どうやら歓迎されているらしい。
ひよるが言う。
「ヴァルキュリアは各地にいるから、連携が取れれば心強い。
とは言え戦闘の中で敗れて行く者達もいるからな。
皆、生きる事に必死なんだ。」
それから僕は一つの小さな家に案内された。
厳しい特訓に向けて、まずは体を休めろと言う事らしい。
まだオークから受けた攻撃の痛みもひいておらず、
僕はありがたく横にさせてもらう事にした。
それにしたって大変な一日だった。
突然魔物に襲われたかと思えば、ひよるに助けられ、
村に連れて来られたらマゾ男性達とヴァルキュリアの歓迎。
とにかく今は心身を休めようと、僕は目を閉じた。
スゥッと意識が薄くなるのを感じた。
・・・。
・・・。
・・・・・・・。
夜中、僕は目を覚ました。
身体に何か違和感があった為だ。
何かと思えばヴァルキュリアの一人が僕の『アレ』を舐めていた。
「え、ちょ、な、何してるんですか!?」
すると、ヴァルキュリアの女性は悪びれもせずに答えた。
「え~、何って?
だって私達、明日戦いで死んじゃうかも知れないんだよ?
今までず~っとマゾの相手ばかりして来てさ、やっと普通の男が来た。
何もするなって言う方が無理じゃない?」
彼女の舌は僕のモノを的確に責め立てた。
思わず声が漏れそうになるのを耐える。
「ぐ・・・う・・・」
「あら、我慢しているの?
マゾ達ならすぐに嬌声を上げてよがり狂うのに、
やっぱりノーマルの男って凄いわね。」
とは言え、的確にポイントを突かれて今にも声が出そうだ。
僕は形成逆転の為にガバッと起き上がり、そのまま彼女を押し倒した。
「キャッ、ノーマルの男ってこんなに積極的なの!?」
喜んでいる所悪いが、こちらも中途半端に盛り上げられた所だ。
顔の前には丁度彼女の尻があったが、構わず顔を埋める。
「うぐっ・・・臭っ・・・。」
彼女の尻はえげつないくらいの匂いがした。
この時代は衛生観念が今とは違うのだろうか。
せっかく盛り上がった気持ちを萎えさせられて、少し怒りがこみ上げた。
「この、何で洗ってないんだよ、汚ねぇケツしやがって!!」
普段の僕ならこんな行動に出る事は無いのだが、
この時はあまりの怒りに彼女の尻を平手で思い切り叩いてしまった。
すると彼女はビクンッと体を震わせた。
「嘘っ!ノーマルって言うか、ドS!?
こんなの初めて・・・ねぇ、もっといたぶって頂戴?」
頬を染めてしおらしくする姿に、逆に怒りが湧いてしまう。
「あのなぁ、せっかく気持ちが高ぶっていたのに、
お前の尻が臭かったせいでこっちは萎えたんだよ!!
汚い尻で、何がヴァルキュリアだよ!!」
怒りに任せて言ってしまった。
すると彼女は最初はキョトンとしていたが、やがて顔が歪み、
そして泣き始めてしまった。
「う・・・ぐ、ひぐっ・・・ごめん・・なさい・・・。
お尻洗って無くて、汚くて、ごめん・・・なさい。」
平謝りする姿に僕は再びムラムラと湧き上がった。
今度は彼女を正面から押し倒し、強引にキスをした。
「ん・・むぐ・・・ふぐ・・・」
彼女もヴァルキュリアの一人として、
魔族達を倒せるだけの力を持った戦士のはずだ。
だけどそれが僕に組み敷かれて好きなようにされている。
僕はその事実だけで滾り切ってしまい暴発しそうだった。
「そっちが最初に襲って来たんだから、文句無いよな?
好き放題させて貰うからな。」
そう言って僕は荒々しく彼女の衣服を剝いでいく。
戦闘によって付いたであろう傷もあったが、
それが逆に生々しく興奮を高めた。
そしていざ挿入!と言う時に、家の扉が開いた。
「おい、みぎゃーちゃんと寝れているか?
って、あっ、何やってるんだお前!?」
それは、僕がちゃんと寝れているかを確認しに来たひよるだった。
彼女にどうやら悪意は無かったようで、非常に気まずい空気が流れた。
「あ、その・・・すまなかったな。
別に私は何も見なかった事にするから・・・。
じゃあな。」
僕とヴァルキュリアの女性はただポカンとし、
急に自分達の状態を冷静に見てしまい、恥ずかしくなって来た。
「今日はちょっと邪魔が入ってしまったから、またの機会にしましましょ。
ごめんなさいね、突然。」
そう言われてしまってはこちらも、もうどうしようも無い。
不完全燃焼のまま僕は自らを慰め、眠りに就いたのだった。




