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#13:ヴァルキュリアの女王

挿絵(By みてみん)

ヴァルキュリア城の女王


僕達4人は、ヴァルキュリア城の女王に謁見した。


気高いヴァルキュリアの女王とあり、荘厳な雰囲気の知性的な高齢の女王を

想定していたのだが、目の前の女王はまるでドSの女王様のようだった。


「なるほど、お前達がボンデジ村からわざわざ来たという冒険者か。」


「あの、いえ、私はクサクサの村出身でして・・・」


とファートが言おうとした時、女王が言葉を遮った。


「うるさい、黙れ。この汗臭女が。

 どうせパーティーに男が紛れている事から発情しているのであろう。

 この場で自慰をする事を許すぞ。」


めちゃくちゃな女王だ。まさにドSの女王と言った感じだ。


「いえ、しかしそのこのような場所では・・・」


「うるさい。妾がやれと言えばやるのだ。さぁホラ、早くしろ。」


え、ええぇ!?

まさか女王、本気でこの場でファートに自慰をさせようとしているのか!?

ファートは暫く黙っていたが、観念したように「わかりました」と言った。


涙を鼻で啜る音が静かな場内に響いた。

そして少しするとクチャクチャという水の音が響き始めた。

「ん・・」と、ファートの嬌声が漏れる。


一体僕達は何を見せられているんだろう。

いやそもそも、ファートの自尊心はボロボロに違いない。

女王が冷たく追撃をかける。


「もっと激しくしろ。」


ファートは女王の目を見た後、逆らえないとばかりに指を速めた。


「んんっ・・・」とカン高い声が聞こえた後、彼女は倒れ伏せた。


「フン、立っていられぬ程に心地良かったか。

 普段からもっと定期的に自らを慰めておらぬから、

 このような倒錯した場面で心地良くなってしまうのだ。

 次はそこの銀髪、やってみるか?」


そう言われてひよるはオドオドとしてしまった。


「あ、いえ、私は別に、その、大丈夫・・・です。」


「ほう、冷たいのぅ、仲間があれだけの痴態を晒したと言うのに、

 自分だけは安全地帯で清潔なイメージのままでいたいと申すか?」


ひよるの顔は真っ赤だ。

僕はさすがに言い返す事にした。


「あの、女王様!

 私達はそのような事をしに来たわけでは御座いません!

 魔族の長の情報を・・」


しかしそこで女王は面白い玩具を見つけた目になった。


「ほぅ、お前、男か。

 随分と上手く女装をしているじゃないか。

 マゾ化していない所を見るとノーマル・・・いや、サド寄りか?」


そう言うと女王は、僕に近付いて来て「妾の部屋に来い」と言った。


この人に逆らえば魔族の長の情報が貰えない。

そう思うと付いて行くしか無かった。

王の間の上へと続く階段から、女王の寝室へと向かった。


「そこに仰向けに横たわるが良い。」と女王は言った。

僕は不安にかられながらもベッドに仰向けに倒れ込んだ。


彼女はドレスを抜きビスチェ姿となり、僕にのしかかって来た。


貪るような攻撃的なキス。唇に容赦なく噛み付いて来た。

そして頬を通じて徐々に首筋へと唇を滑らす。

そのままドレスの中に指を滑らせて乳首へと触れる。


「ひぅっ!」


僕は不意に情けない声をあげてしまう。

すると女王は興奮し、涎を垂らしながら跨って来た。


「やはりな。ノーマルのようで、マゾな部分がある。

 このトラウマを如何にして克服するかが、冒険の鍵となろう。」


彼女は不思議な事を言ったが、そんな事よりも僕のドレスを剥いで

早速繋がろうとして来るその積極性に僕は頭が混乱していた。


「あの、女王様、こんな事・・・いきなり過ぎませんか!?」


「何を言うか。お前もこれまでヴァルキュリア達と

 良い思いをして来ただろう?

 妾達ヴァルキュリアはな、本来はこうした欲求が強いんだ。

 それを無理矢理に抑え込むからこそ戦闘では強い。

 だがしかし、本来はこうする事が至上の喜びなのだよ。」


女王は容赦なく挿入を促し、僕はあっと言う間に果ててしまった。


「ふふ、可愛いヤツめ。だが、一回きりでは終わらぬぞ。」


それから約1時間。僕は彼女に鳴かされっ放しだった。

そうしてようやく終わった後、魔族の長について真実を語られた。


「ふう、満足した所で魔族の長について教えてやる。

 アレはな、お前のアチラの世界での元恋人だ。

 お前、元々はマゾだった事を覚えていないか?」


え、僕がマゾ!?

言われて、僕はアチラの世界での自分を思い出そうとした。

しかし、思い出そうとすると何故かノイズがかかり、

上手く記憶を引き出せない事に気付いた。


「ふふ、やはりな。

 トラウマになっているのだろう。だが、教えてやる。

 お前はあちらの世界で元恋人にフられた。

 その理由はお前が重度のマゾだったからだ。

 そして女はそれからしばらくして、フった事を後悔した。

 時間を取り戻せないかと考えて、黒魔術に手を出した。」


突然の信じられない話の連続に、僕はただ目を丸めていた。


「そうして黒魔術が災いして、この世界に転移して来た。

 その際に女はとてつもない無限の魔力を持っていた。

 願えば叶う程の力だ。そして女は願った。

 全ての男がマゾなら、お前の事を好きでいられたのかも知れない、と。」


「え・・・と言う事は、この世界の男達がマゾなのは、

 僕のせいって言う事ですか!?」


「別にお前がマゾだった事が悪かったんじゃない。

 ただ、女がそれを望んでしまい、それが叶ってしまった。

 ただそれだけの事だよ。」


何と言う事だろう。女王は軽く言っているが、コレは僕のせいだ。

そうなるときっと僕がこの世界に来た事も、運命みたいなものだろう。

それにしても、僕がマゾだったなんて・・・。


「先ほどの夜伽の中で、少し自覚を醒ましてやったのだ。

 それが無ければおそらく自我が崩壊していたであろう。

 自分がマゾであったなどとはな。」


女王の突然にも思えた先ほどの行動は、意図があったと言うのだ。


「じゃ、じゃあさっき下でファートに命令したアレは!?」


「まぁ、遊び半分と、お前を興奮させる半分だな。

 あとは単純にアイツらは溜まっているから、

 適度にストレスを発散しろという意味でもあった。

 別にここで誰に見られようが敵はいない。

 むしろただ周りに見られて興奮するだけだ。

 長い事待たされて、今頃3人仲良く自らを慰めているんじゃないか。」


何だか破天荒な気もするけど、根は色々と考えている人のようだ。

それにしてもこのマゾ化の原因が僕にあると言う話、

皆にどうやって説明しようか。


「アイツらはそんな事を明かした所でお前との信頼関係は揺るがぬ。

 安心して『僕ちゃんマゾでした~』と言うが良い。」


女王はわざと挑発するような顔で言って来た。

僕はイラッとして、今度は僕から女王に襲い掛かった。

彼女は『あんっ』と言いながら嬉しそうだった。


「ふふ、良いじゃないか。やはり積極的な男は好きだぞ。

 そして妾に襲い掛かった事、覚えておれ。

 必ずまた、襲い返してやるからの。くひひ。」


女王はイタズラっぽく笑うと、女王の間へと戻るよう促した。

そこでは3人が明らかに自慰をしていたであろう濃い匂いがした。

3人の目が明らかに僕を避けている。


「あの、皆。別に責めたりもしないから気にしないで。

 そして女王から聞いて、皆に伝えたい事があるんだ。」


僕は3人に全てを話した。

鼻に付く3人の匂いが興奮を催させたが、女王との交わりの後だった事で

適度に疲れていてそれほどに強い欲求衝動は無くて済んだ。

ひよるが言った。


「私達は全然、そんな事でお前を見限ったりはしないぞ。

 だ、大体私だってそういう事は嫌い、じゃ・・・ないんだぞ。」


3人は先ほどまで長い事放置され、女王に促されて変な空気になり

結果的に自分達のホームであるという安心感から始めてしまったようだ。

その事が僕にバレている事が何より恥ずかしかったようだ、当然だ。

だけど僕は言った。


「まぁ、お互いに恥ずかしい事だらけを知られちゃってさ、

 もう今更何も隠し事も無く、最後まで一緒に行こう。

 いっそ家族みたいなものさ、悪くないだろう?」


照れながらも頷く彼女達。

こうして僕達は奇妙な絆を強めて、魔族の城へと向かう前の

大切な情報収集とストレスの発散を行ったのだった。

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