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ミルヒ  作者: ハルマツイブキ
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12月19日

今週からの私は多忙を極めている。年末の商戦に駆り出されるアルバイターとして私は毎日働きづめである。居酒屋の店員としてアルバイトをしており、酔ったお客たちの相手をしている。騒いだりするのは結構であるがトイレを破壊したり店内でリバースしたりするのはやめてほしい。会社の忘年会、大学生のサークルの飲み会、カップルや友人同士での落ち着いた飲み会、合コンなどその形態はさまざまであるが、ここで働くようになって知らない人に迷惑をかける飲み方をする人間を軽蔑するようになった。

私は店員としてドリンクの提供、注文の受け付け、料理の提供、お店の締め作業などを業務としてやっている。お客さんと接客していると、君は笑顔が爽やかだねとおじさん達からの評判はいいが、女性陣からはさっぱりである。ある時、男女混じったグループで来たお客さんの内、男性のある一人から君はイケメンだね、と言われ嬉しくなったが、それに同意を求められた女性が、肌がきれいだよね、とイケメンから話をそらしたことがあった。どうやら私の顔は男受けがよく、女性陣からはイケメンとは言われない顔らしい。居酒屋の店員をやっていてわかったことである。ちょっとショックであった。

私は居酒屋の忙しさから、年末の気配を徐々に感じ取っていた。この居酒屋では、クリスマスがある週に特別なコースを用意しており、これが原因でクリスマスやクリスマスイブにピークを迎える。しかし大学生アルバイター達は恋人のいるいないでシフトにはいれるかどうかが別れており、忙しさに見合った人員を確保できていなかった。私はもちろんクリスマスイブもクリスマスもそのシフトに入れられていた。当日はてんてこ舞いになるだろうなと、もう今から恐ろしく感じていた。



アルバイト後、メールで清水さんにクリスマスの予定を聞いてみたら、アニメを一日中見ている、とのことだったので安心した。クリスマスをだれかにあげるということがないようで、まだ恋人はできていないのだなと容易に判断できた。私は安心してシフトに入れるなと思ったが、それと同時に何かに誘えばよかったかなとも思った。だが、断られる未来が簡単に想像できたのでアルバイトするのが最善策な気がした。クリスマスはどうするの、と清水さんから聞かれたのでアルバイトがあると答えたら、君らしいね、と返ってきた。これはどういうことだろうか。モテない男だから予定がないからアルバイトに入れるんでしょ、と馬鹿にされているのか、クリスマスにもアルバイトをするなんて、頑張ってるね、という励ましなのか。後者だといいな、と思ってお風呂に入って寝た。

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