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ミルヒ  作者: ハルマツイブキ
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12月12日

久しぶりに部活動に顔を出すことにした。人望の話はしたが、引退した部活動では顔を出せば嫌われないくらいの人望はある。嫌われてはいない。

私の所属している部活動は3年生で一旦引退となる。そのあとの就職活動に集中するという名目があるからだ。就職が決まった4年生はたまに顔を出して先輩風を吹かすという伝統も存在している。私はそれをしようと部活動に顔を出した。しかしここに人望の薄さというものが出ているのか、先輩らしいことがなにもできない、言えないのが私であった。3年生のキャプテンは特に指摘するようなことが何もないので私はただ練習に参加しているのみであった。それでもたまには汗を流すのもいいかと気分は爽快であった。

部活動後に後輩たちと食事に行った。後輩たちの近況を聞きながら中華料理を食べた。聞くところによると部内恋愛が多発しているようであった。部員とマネージャーが付き合っているという話を二組ほど聞いた。私が引退する前はそのような話が全く出てこなかったのだがーー私を除き…ーー部内の雰囲気が変わっているようだった。その話に清水さんが出てこなかったことには安心した。まあ清水さんも引退しているので可能性は少ないのだが。とはいっても後輩たちに先を越されているという事実に目を向けると焦りも出てきた。このまま私には恋人ができないのではないだろうか。孤独死を何十年かあとに迎えてしまうのだろうか、と飛躍した想像をしてしまった。羨ましかったので部内恋愛は禁止だよと後輩たちに嘘をついて罪悪感を抱いてもらうよう仕向けた。しかしそんな決まりがないことがすぐばれて嘘はいけないと逆に注意されて罪悪感を抱かされた。

家に帰ってから佐竹さんの紹介の女の子と行く食事のお店を予約した。肉料理が食べたいとのことだったのでそれに見合ったお店を探した。お店の雰囲気をインターネットで感じながら、当日どんなことを話そうかと頭を悩ませた。

そもそも知り合いの知り合いという薄い関係である。共通の話題が佐竹さんしかない。しかも佐竹さんとはそこまで話したことがない。こういう場合どんなことを話せばいいのか。と頭を悩ませたが当日の流れに任せることにしてお風呂に入って汗を流し、そのまま寝床に入った。

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