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ミルヒ  作者: ハルマツイブキ
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12月4日

結局なんの成果も得られないまま、合コンはお開きとなり、真っ直ぐ家に帰った。帰り道には清水さんのことを考えてばかりだった。

朝起きてからは恋愛とはなんだろうと考え込んでいた。思うに「◯◯だから好き」というのは偽りの「好き」であるのかもしれない。例えば「優しいから好き」なのであれば、その人より優しい人が出てきたら鞍替えしてしまうのであろうか?「かっこいいから好き」なのであれば君はアイドルと付き合うべきである。そうしないでその人と付き合っているのは「妥協」と言わざるを得ない。

そうではなく、「◯◯だけど好き」が本当の「好き」なのではないか。「価値観が合わないけど好き」「笑いのツボが合わないけど好き」「趣味が合わないけど好き」、私の場合はこうなる。これこそが本当の「好き」なのではないだろうか。美女だって「野獣だけど好き」なのである。と、考えていたら真理にたどり着いたような気がして満足した。

そうか、自分が抱いている「好き」こそが本物なのだな。真実の愛とは私のことだ、とまで思った。

そんな生意気なことをフラれているくせに考えていたら昨日の合コンメンバーの中井くんからメールが来た。私の正面に座っていた瀬尾さんと深い仲になりたいらしく、食事に誘ったことを報告してきた。私は清水さん一筋であるが、瀬尾さんは可愛いので瀬尾さんと食事に行く中井くんを羨ましく思った。そう思うのならアドレスを聞けばよかったじゃないかと言う批判は受け付けない。

そのまま上手くいくのが私には許せなかったので心のなかで失敗を祈りつつ、頑張れよとメールでは励ました。その続きで清水さんにもメールしようかと思ったが、特に話題が思い浮かばずやめた。

このままで自分には恋人ができるのだろうかと憂いながら二度寝した。

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