第十二話
すいません!!操作ミスで途中で投稿してしまいました!!編集しましたのでどうぞ!!
至らない待雪ですが今後もお願いします。
12.
「おはよう」
「…おはよう」
いつもの挨拶なのに。お互いが気まずい。
「全然大丈夫じゃないでしょ」
ここ数日間で、セルはかなりやつれた。
「目の下のクマ、凄いことになってる」
鬱血したかのような紫に、青白い肌…どこをとっても普通じゃない。
「大丈夫だ」
こう言われてしまえば、手を出せなくなる。分かっていて笑うのだろうか…痛々しいだけの笑顔から、目をそらしたいのにそらせなかった。
誰かの悪意が腐臭となって鼻を突く。この森の力が外界のそれを防いでいるせいで、何の魔術か特定できないが、魔術全般を無効化してしまう彼がここまで影響されるなんてよっぽどのことだ。
「今日はもう帰る。…また、来る」
そう言った彼を見送り、背後に問う。
「どう?」
「いいんじゃない?ちゃんと発動した」
手を出せない、と言って見てるだけなど私はできそうもない。城の中で何かが起こっているに違いないのだが、それを解決しないなんて意味が分からない。あの統括魔術師が何を考えているかなんて一生分からないだろう。
「アンタが動かないから、私が動くしかないじゃないの…!」
小屋に戻れば新たな侵入者の来訪を告げられる。見知った力に心臓が早鐘のように脈打つ。
「読み違えた…?」
今までなかったことにうろたえているのが自分にも分った。まだ時は満ちていない筈なのにどうして?
「そんなことより、早くしないと…」
間近にあったマントを羽織り、フードを深くかぶる。
足音が近づき、ドアの前で止まった。ノックオンが静まり返った小屋に響くと、ノブに手を伸ばし、客人を中に招き入れた。
「依頼内容は?」
目の前に腰掛ける女も顔を隠したいのだろう…黒いレースをかぶっていた。そんなことをしても無駄なのだが。
「ダレス国王女、白雪の暗殺を」
予知が全て外れていたわけではないらしい。
「皆から愛される美姫、白雪姫の暗殺…ですか」
「そうよ。私はあの女が憎くて仕方がない」
笑ってしまう。憎いですって?
「怖い、の間違いではありませんか?あなたは白雪姫が女王になることを恐れている…そうでしょう?」
あの時から全く変わらない。
「私を川に流した時からお変りはないようで安心しましたわ、お妃様≪お義母さま≫?」
フードを取り払った私の顔を見て、目の前の女は震える。
「お前は春月…!」
春月の出自が出てきました。ここからが本番です!!
読んでいただいてありがとうございました!!次回もよろしくお願いします。




