第十話
読んでくださってありがとうございます!!
大変申し訳ありませんが今回かなり短いです。ごめんなさい(平謝り
10.
「取引、か?」
「そうよ」
いきなりすぎるのは分かっているのだけれど、あの子を引き取る力がないのなら早めに師匠を探してやるのが私にできることなのだ。
「内容にもよるぞ?」
「聞いてはくれるのね?」
最初から断られることは無いと思っていたけれど、ホッとした。
「拾った子供、魔女なのよ」
「らしいな」
やはり、シェリフが話していたらしい。あのお喋りめ!
「その子の魔力値が高すぎてることが問題で、私はその子には師匠を付ける必要があると判断したの。…それで、貴方に統括魔術師である、ラズフェス=カインを紹介してほしいの」
あぁ、固まっちゃった。そうよね、この人は私が正体を知ってるということも知らないんだから驚くわよ、普通。
ラズフェス=カイン…年齢不詳の大魔術師だ。直接会いに行っても悪いことは無いが、今まで意図的に外界との疎通を絶っていた私が急に会いに行けるような人物ではない。
「…交渉は自分でするし、ただ『魔女の森の後継者』が話をしたいって言ってることを伝えてほしいだけなの」
『魔女の森の後継者』、つまりは自分が魔女であると口に出したも当然だ。…まぁ、シェリフを付けた時にバラしたも同然だったが。それでも間を取り持つように頼むのは、ラズフェスという男がかなりの曲者だからだ。
「いや、俺が会えるような相手じゃ…」
少々強引だし、卑怯な手だと分かっているのだが、
「春月さん!!僕をオウセレに行かせてください!!」
彼が望む未来を手渡したかった。ただの罪滅ぼしだと分かっていても。
ゆっくりとセルに近づき、膝をつき頭を下げると姿変えの魔術を解く。
「未来ある少年の為に力を貸していただけませんか、オウセレ国第四皇子セルフォーン殿下」
その場には黒髪を靡かせ、強い意志の籠った紅の瞳をした魔女がいた。
セルは高い身分の人じゃないかと思われていた方、正解です。実は王子でした。
長さで切ってしまうとかえって変かな、と思いここで切らせていただきました。
拙い文章を読んでくださった貴方にとっても感激してます!!
これに懲りずに次回もお願いします。




