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第17話 地球の変遷5


「まあ、それはよい。とりあえずこの状態で安定した訳じゃが、何度も言っておる様に地上の生物は陸海空を問わず殆どが死滅した。生き残ったのもおるにはおったが、海の水が新しい低地、つまり海洋性地殻に全て流れ込んでしまうまで、陸地にも水が溢れたからの。まあ、火山なんかは何カ所もあった故、僅かに生き延びたのもおったが」


「あのう、かみさま?」


「なんじゃ?ヒカル」


「僕達が恐竜と言っていた生物は、やっぱり重力に負けて生き延びれなかったんでしょうか」


「恐竜か。幾許いくばくかは生き残った筈じゃ。飛ぶモノ、泳ぐモノ、あと体格の小さいモノは生き残っておったのではないか?」


「小さい頃に、なんかそういう生き残りをあの国の軍が集めていたとかいう話を見た記憶があるんですけど、あれってやっぱり恐竜だったんでしょうか」


「ああ、なんかあるな。何枚か見てみるか」

 かみさまが手を動かすと、何枚かの写真が出て来た。サイっぽい写真。首長竜っぽい写真。プテラノドンっぽい写真。毛むくじゃらの何かの写真は何だろう。


「ひかる。これは何の写真?」


「あ、それは生き残りの写真じゃなくてクローンで生まれたティラノサウルス」


「は?何だそれ?クローンとか化石からじゃ不可能だろう」


「いやそれが、どっかの収集家が卵の化石落っことして、その割れた中に赤っぽい生体みたいな部分が残ってて、ソレをある軍が持って行って、なんとかクローン培養して、有袋類か何かで成長させて、そんで2~3メートルの大きさに育たんだったかな?」


「いやいや。何サラッとトンデモ発言してるんだよ。化石の中に生体細胞ってある訳…在るのか?蓮の花咲いたのが2000年前のだったもんな。5000万年前じゃなくて1万5千年前なら有り得るのか?」


「そういや、地下深くの地層を掘削してる時に冬眠状態のカエルが出て来たことがあって、ひと泣きしたけど死んじゃったってのも見た覚えがあるね」


「そんな珍事があったのか。それが嘘かホントかにしても、相当昔の蓮の花が咲いているのは事実だし、可能性はあるのか。いや、それにしてもトンデモ話だよな。コレがティラノサウルス?毛むくじゃらのカンガルーじゃん」


「あー。兄さんにもそう見えるんだ。じゃあその本に書いてあった恐竜は哺乳類っていう言い分はやっぱり正しかったのかな?」


「恐竜は爬虫類っていう話しか聞いた事が無いけど、それに根拠とか書かれていなかったのか?」


「いや勿論根拠は書かれてたよ。兄さんも羽毛恐竜とか聞いた事あったでしょ?」


「ああ、それは聞いた事がある。小型の恐竜には羽毛があったとかだな」


「それと併せて、骨内部の血管周辺の構造が年輪ぽいのかそうじゃ無いのかで種類が違うんだけど、恐竜化石の断面って哺乳類に似てるって書いてあった。どう見ても爬虫類の骨には見えないんだって。でも、恐竜は哺乳類の骨で変温動物だったっていう可能性もあるから、否定論が出なかったんじゃないかな」


「あーありそう。とは言え、この毛むくじゃらでとんがった耳の雰囲気は哺乳類だよなぁ」


「まあ、その暴露写真の内容だと恒温動物だから哺乳類なんだけどね」


「そりゃもう言い逃れの出来ない事実だな。ところで、こっちの銃持ったハンターが翼竜みたいなの広げてんのは何?」


「そりゃ獲物の写真は撮りたくなるのが人の常だから」


「え?これマジもんなら驚嘆の一語に尽きるが、もしかしなくても変な鳥で処理してしまって、その貴重さに微塵も気付いてないパターンのヤツか?これ」


「多分そうなんじゃない?結構、人里で見つかったり退治されたりしてたみたいだよ。他にも何枚か見た記憶があるけど、その時には手の込んだフェイク写真とか創る人も大変だなーとしか思わなかったけどね」


「それが普通の反応だもんな。それにしても、毛があるって言うだけで大分見た目も変わるもんだな」


「そう言えば、前に言ってた恐竜土偶と恐竜石の絵なんだけど、あれ毛の描写や耳とかたてがみみたいな造形が結構あったの思い出した。まあ、今のゾウとかサイみたいに毛が目立たない哺乳類だって居るんだから、毛むくじゃらの恐竜や毛が無くてガチガチに硬い皮膚の恐竜、どっちが居てもおかしくはないんだよね」


「あー、卵の化石が沢山出てくるから勝手に爬虫類だって思ってても、現実的な話、カモノハシっていう卵産んで母乳で育てる哺乳類だって居るんだから、骨の話から考えても哺乳類の可能性を捨てるのは間違ってるな」


「まあ、幾許かの恐竜は生き残ってはおったが、人知れず隠されておるようじゃの。なんせ、見つかったらありとあらゆる論文から研究から歴史から、兎に角ほぼ全てが「歴史や記録の再構築と入れ替え」をせねばならんのじゃ。その労力と責任を考えれば、無理に真実を公開する必要性は無いと言えなくもないじゃろ?」


「うーん。どうなんだろう」

「ソレは…何千何万の研究者の結果を無かった事にしてしまうから、そのプレッシャーを考えたら個人どころか国の意向で差し控えてる可能性すら在り得るのか」


「まあ、恐竜の死骸っぽいのが引き上げられて起きたひと騒動や、生きた化石とかいう珍妙なネーミングの生物や、無脊椎生物が引き起こした論争などもあるんじゃから、生き延びた生物はそれなりには見つかっておるんじゃ。しかし、ソレを正当化できる理論が全く無かったんじゃから、否定論から始める流れが出来上がっておった。ただそれだけの話じゃよ」

 写真が3枚追加された。有名なニューネッシーの写真。シーラカンスの写真。もう1枚は何か良く解らない水槽の中の生物の写真だった。


「死骸っぽい話は「端洋丸」の首長竜ですね。生きた化石はシーラカンス以外にも結構いますけど、今迄の話なら生き残りというだけですね。最後の1枚は僕が読んだ本に載っていた無脊椎生物の幼生体の写真ですか」


「ひかる。幼生体って何だ?」


「えーと、その本にはタリモントラム・グレガリウムって名前で載ってたけど、ネス湖に居る骨が残らない生物の正体が、古代に居た無脊椎生物だったんだ。で、ネス湖のとある漁師が数十センチ位の何か変な生き物を3匹引き揚げたって話があって、その本の著者が見せてもらった時の写真がコレなんだって」


「どう見ても、ネッシーの姿っぽく無いんだけど、これ細い方が頭か?」


「そうそう。小さなヒレっぽいのが1対とでかい尾ひれのある生物なんだけど、水の上に頭を出す習性があるから、それが首長竜の姿に見えただけっていうオチ。まあ、それだけじゃなくて、ネス湖にはネスヒオドンとかいうでかい古代魚みたいなのもいて、それが余計に混乱させちゃってたらしいよ」


「そりゃ泳ぐのと首を出すのが別々に居たら、くっつけた結論は間違えてる事になるもんな」


「何にせよ、ぬしゃらには恐竜やら古代の生物やらの情報がそれなりに流れて来ておったんじゃ。しかし、情報を信用するための理論が間違っておったから、どれだけ真実が入ってきても信用せんかった。いかに先入観が目を曇らせるか、良く解る事例じゃの」


「まあ、そう言う事ですけど、何と言うか不甲斐無い、ですね」


「とりあえず、地球の大変動はあと一回。人類が宇宙を眺めて記録しておった金星誕生後、火星の代わりに内側に納まる迄の期間じゃから長期ではあるが、この時期に海嶺の活動が活性化し為の変動が起きて終わりとなる」


「その間の説明は無いんですか?」


「体躯が適応出来なかった大型の生物は絶滅するしかなかったが、それ以外は全て産めよ増やせよの生存戦略を全うしておっただけじゃぞ?気候は今と大差なく、ただ生き残ったあらゆる生物が、生きる範囲を増やすために生きておった。それが延々と繰り返されただけで、変化があったのは次の災害が起きた時なんじゃよ。先程話した地殻重合が起きる前後も含めて説明していこうかの」


「お願いします」




すみません。昨日間違って途中投稿してました。

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