第8話 九州へと
「生命力?あいつらの生命力が使いもんになるなんて到底思えねぇがな」
「いやよく見てみろ、あの集団の中で最弱でも生命力を蓄えていたようで、ちゃんと育っておるではないか」
「育ってる....?どういうことだよ」
フィストダイスの武器が優しい光に包まれ、消えると以前よりも少し、色鮮やかになっていた
「な、あ?これが育ったってのか?」
「よくわからんが、これで強くなったと言っていいのか?」
「あぁ、胸を張っていってくれていいぞ、今は未だ全体の1%にも満たないが、これでお主らは成人男性の平均運動能力の3%に上がったわけだ」
「平均運動能力がどれくらいかしんねぇーけど、3%ってだいぶじゃねぇか?100でも103になんだろ?これで未だ1%じゃないなら10%行ったらどうなんだよ」
「それは育ってみないとわからん!!」
「自信満々に応えんな、とりあえずこんなもん作ったせいで力なくした淑女様に最後の質問だ」
「俺から言わせてもらうが、次はどこに向かって戦えばいいのだ?」
少女の顔つきが変わる
「次は九州かの、そこに1人同じ適性者がいる、そして私の力も集めてもらいたい」
「お前の力ってどうやって?」
待ってましたかのように目を光らせる
「お気づきかもしれないが私は女神だ!!だったらこの事態を私の力で止めればいいと思ったかもしれないが、強大すぎてな、干渉できなかった、だからギリギリを狙って私の力を含めた武器を作ったわけだが、人間ほどの力でようやくこの世界に干渉できたわけだ、だからこそ、尻拭いになってしまって悪いが代わりに倒してもらっておる」
フィスは呆れながら口を開く
「そういうことか、だが、そんだけ弱くならないと干渉できなかったってことはなにか原因があんだろ、無いならお前がっていうか、女神様って言うが、女神様が見誤ったとしか思えねぇ」
「うむ、原因は分かっておる、私の力はどうやらこっそり取られていたようでな、7つの魂に私の力が上乗せされて、88、ここからは天界の敵というが、そのものたちの手助けをしておるらしい、でその一人が今九州にいるから向かってほしいのだ」
「何しれっと取られてんだよ....」
「あぁ、これは本当になんて言ったらいいかわからんな、取り敢えず九州に向かうか、味方が20人いるなら早めに戦力を固めたほうがいい気もするしな」
どこか寂しいようで儚い目を向けながら少女は口を開く
「お主らを選んでよかったよ、これは謝礼じゃ、持っていってくれ、天界の敵が落ちた場所を記しておいた、どれだけ成長したかも見れるようになっている、死んだら終わりだからな、慎重に行き先は選ぶようにな」
フィスとダイスは白い水晶のような玉を受け取りながら少し微笑んで答える
「あぁ、わーったよ」
「そちらも気を付けてな」
「じゃ、九州に向けていくぞ兄貴!」
「あぁ、この世界の平和のためにな!」
二人の背中は逞しく勇気を持って歩みだしていった




