第9話「特訓、特訓。」
休日。土日である。
俺たちは集まって作戦会議。
公園のテーブルで。
「まず俺たちの特訓しよう。サヨルのリサーチは休み明けにやろう。」
「「賛成!」」
まず味方の武器や能力の共有だ。
「俺は地面とかの攻撃ができる。壁作ってガードもできるぜ!」
「私は炎の能力。遠距離からも攻撃出来るよ。」
「俺は…無能力だ。いつか発現するかもだけど…」
「お前なら発現させられるさ!」
もしかしたら…いずれ…
「でも俺、足の速さには結構自信あるんだぜ?」
「確かにゴウタ君と試合した時素早かったよね。」
俺は足は速い方だと、思う。
「合体技でも考えるか?」
「いいねそれ。かっこいい。」
「私にできるかなぁ…」
「「できる!」」
やれるさ。俺たちならやれる!
みんなで案を出し合う。
「まず俺のハンマーでカケルをぶっ飛ばして…」
「俺ぶっ飛ばされんの!?」
「俺が振ったハンマーをお前がいい感じのタイミングで足で蹴って、飛ぶ!」
「がんばれー…カケル君…」
…とりあえず案としてメモに書いておく。
「武器も組み合わせれば色々できそうだな。」
「私がカケル君に炎を渡したりも出来るよ。」
「ミヨはそんなことができるのか!?」
そうだ。リョウはあの時高熱出てたんだった。
「リョウもできたりしないか?」
「俺は不器用だからなぁ…」
「私も自分でやってて難しいって思うくらいだからねぇ…」
他になにか無いものか。
「相手を閉じ込めたり、拘束するとかできないかな。」
「俺の能力なら…できっかな…」
「私も炎で檻みたいなのを。」
ミヨなら簡単にできそうだ。リョウは…
「リョウ、練習してみよう!」
「そうだな!とにかく特訓だ!」
フィールドを開く。
「リョウ!俺の周りに地面を隆起させてみろ!」
「いくぜぇ!」
俺の周りの地面がボコボコと音を立てる。
いけるか!?
その岩は俺の体をギュッと全方位から押してくる。
苦しい。
「カケル、どうだ?」
「これでいけると思う…うぅ…」
もうちょっと檻みたいなの想像してたけど、これでもいいだろう。というか早く解放してくれ。
リョウは「バインド・ロック」を習得した!
次はミヨがやってみる。ミヨなら楽勝なはず。
「来い、ミヨ!」
「えい!」
掌から放たれた炎は俺を瞬く間に囲む。
しかしその炎は唐突に俺をぎゅっと締め付ける。
「ぐはぁぁ!!!」
「あ、ごめん!」
リョウの拘束よりきつい!身動きひとつ取れない!
これは強力だ…!というか早く解いて…!
ミヨは「フレイム・バインド」を習得…!
「ごめんね、カケル君。なんか急に締め付けたくなっちゃって。」
なんだよ、それ。
「まぁ、あれでもいい感じに拘束出来ると思うよ…」
もう食らいたくない。苦しかった。
「まだカケルの技が少ないな。なんちゃらレイジみたいなやつぐらいだろ?」
「射撃もできてたよ?それに傘を使えば色々できるんじゃないかな?」
俺の足、雨傘、そして最近習得した手からの射撃。
これで何かを作れないものか…
「うーん…あ!カケル君が素早くジグザグに地面を蹴って、相手に近づいて…!」
「とにかくやってみるか!」
「リョウ!いくぜ!」
「来い!」
俺は地面を蹴る。右、左、素早く、そしてリョウに近づく!
「はぁ!」
リョウが攻撃してくる。事前に攻撃の仕方を決めて、それを躱しつつ俺が攻撃する予定だった。
…避けれねぇ!
1回で上手くいくほど器用じゃないんだ俺は。
「うぉぉ!!」
攻撃を躱せるよう全力で何とかしようとする…!
その時だ。
「なんだ!?」
「!?」
俺はその時避けようとして地面を蹴った。
するとすごい速さでリョウの後ろに回っていた。
「これも技になるか…?カケル。」
「そう、だな…」
想定外だけど、
俺は「アクセル・バック」を習得した!
…ほんとに偶然デスケド。
まだ時間はある!まだまだ特訓だ!
まだまだ俺たちは新技の開発に勤しんだ。
第9話「特訓、特訓。」 おわり
今回はみんな大好き修行回です。
…みんな大好きなはずです。
次回はまだ修行orリサーチ回です。
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