第8話「またかよ、刺客。」
「なんで日本一目指そうと思ったんだ?」
リョウは俺に尋ねた。
「リングがあるからワンダーやってはいたんだよね?」
ミヨも疑問に思ったらしい。
だから俺は2人に聞いてもらうことにした。
「わかった。聞いて欲しい。」
昔日本一を目指していたこと。ワンダーをやめた理由を話した。「あいす」のことは別に話さなかった。
「強さに怯える昔の自分の為に。日本一を目指していた俺のために。目指してみたくなった。」
話し終えた。改めて2人に問う。
「正直全部自分の為だ。それでも…」
「やってやるさ!俺たちで1番なってやろうぜ!」
「カケル君を見てると、なぜかやらなきゃって気持ちになるの。だから1番目指そ?」
本当にいいヤツらに出会えたと思う。
嬉しい。なんだか泣きそうだ。
チームの方針をみんなで考えてみる。
「まず残りのメンバーを集めることだな。」
「早いうちに集めたいよね。大会は冬だから。」
そうだ。大会は冬なのだ。今は春といえど、このままじゃあっという間に迎えてしまう。
「学校を片っ端から駆け回って見るとか?」
「大変だなぁ…」
そこで突然何者かが話しかけてくる。
「やぁ君たち!新しくチームを組んだの?」
「…!?」
ミヨがその人の顔を見た途端怯えだした。
「誰ですか…?」
「そんな怖い顔しないでよ!カーケールー君?」
なんで俺の名前知ってんだ。気味ワリー。
「なんで名前知ってるかって?君たち校内じゃもう有名人だよ?」
心でも読んだのか!
「名乗ってなかったね。僕の名前はサヨル。2年生だ。」
また先輩に絡まれてるよ俺たち。
「なんの用かと言うとね、君たちと戦いたいと思ったんだぁ。僕のチームもちょうど3人だし。やってくれるよね?」
「いいぜ。負かしてやる。」
宣戦布告。
「威勢がいいねぇ!じゃ、準備もあるから試合は来週やろう。またね!」
サヨルは去っていった。
随分と期間があるな。俺達も入念に準備できそうだ。
「ミヨ、アイツと何があったか知らないけど俺がぶっ飛ばしてやる!ミヨ一緒に頼むぜ!」
「カケル君…、ありがとう…!」
ミヨが怯えていてどうしたものかと思ったが、直感でサヨルに勝つのが1番いい気がしたのだ。
「リョウ、ミヨ、アイツに勝つために1週間特訓するぞ!」
「おう!」
「うん…!」
ミヨは俺の目を見つめている。
なんで、勝てばミヨが安心するなんて思ったんだろう。ミヨの反応からして間違いではなかったみたいだが…
そういえばミヨもまるで俺の心を読んだみたいに話したことがあった気がする。さっきのサヨルみたいに…
俺は少し悩むのだった。
第8話「またかよ、刺客。」おわり
文字数あんまし多くないけど応援よろしく!
まだ戦闘は始まらないけど面白くなるように書けるようにはしたいです。




