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第10話「謎だらけ。」

休み明け。

今日はサヨルについてリサーチしてみる。

学校内を3人で別れて聞き込みすることになった。

「すみません。サヨル先輩についてお聞きしたいことがあって…」

「サヨル?うーん…困ったな…」

「?」

「あいつのことよくわかんないからなぁ…」

「そうですか…ありがとうございました。」

「あぁ、でもあいつの妹がこの学校にいるとか聞いた事あるかも。」

アイツに妹が。どんな感じなのか想像もつかないや。

あ、休み時間終わっちまう。

俺は教室に戻った。


放課後。

みんなで集まって特訓。今回はフォーメーションなるものを作ってみようと決まった。

「いくぜ!フォーメーション:トライアングル!」

トレーニング人形のわんだー君を三角のかたちをとって囲む。

「いい感じだな!この調子ならあいつにも勝てるんじゃないか?」

「他にも色々試してみよう!」

一通り練習した後、俺たちは別れて帰路についた。

ん?あれは…サヨル?

公園の奥の方のベンチ。猫を撫でながら何かの本を読んでいた。

なにか情報を引き出せないかと思ったが、立ち上がってどこかへ歩いていった。

サヨルの表情、この前みたいな飄々とした感じじゃなくて、どこか真剣な…

「よくわかんないなぁ…」

俺はまた歩き出した。


次の日。今日こそ何か情報を…!

「同じクラスだけど知らないなー。というかワンダーやってたんだ?初めて知ったなー。」

「なんか、苗字とかでも!」

「あんま気にしたことないからわかんないや。あーでもいつも本読んでるし本好きなんじゃね?」

「…ありがとうございました。」

分からない!2人もなんの情報も掴めなかったらしい。

なんで苗字の情報1つ分からないんだ…

あ、先生に聞けば!

「いやー…私も知らないなぁ…」

「担任なのに!?」

「ちょっとこれ以上話せることはないなぁ…」

「えー…」

口止めでもされてんのか?

そうして試合当日。


「カケル君〜、チョーシどう?」

「…ぼちぼちです。」

サヨル、絶対勝ってやる。

フィールド展開。フィールドは学校がベース。狭いスペースでもキ石の力で学校ほどでかい空間を作り出せる技術がよく分からない。

サヨルがミヨに近づく。

「…勝てるなんて思うなよ?」

「負けないよ。お兄ちゃん。絶対に。」

お兄ちゃん!?

「あんまり聞かないで…ごめん…」

まさかサヨルの妹がミヨだったなんて…

兄妹仲あんまり良くないとか?

ミヨの口から聞けない以上俺に分かることはない。

ただ、アイツに勝つ!


お互いのチームが開始位置に着く。

「カケル君ー!位置に着いたー?」

「…絶対勝ちますから。」

「へぇ…」

試合開始。相手のチームも3人で…そういやサヨルのチームメイトの顔、どっかで見たことあったような…?

「カケル君、早く相手を探そう…!」

「あ、ああ…」

あの顔はどう見ても焦っている顔だ。

「ミヨ、安心しろ!俺たちなら絶対勝てるから!」

「そうだぜ!俺のハンマーでカケルを飛ばして、そのまま殴ればKOだ!」

「あれ使うのー…?」

「ふふっ…ありがとうカケル君、リョウ君。」

少しミヨの緊張が溶けたみたいだ。

俺とリョウは視線でグータッチした。


よし、攻撃、開始だ…!


第10話「謎だらけ。」 おわり


次回からサヨルとの戦闘スタート!

ここからリョウやミヨの掘り下げも進めていくつもりです。これからもカケルが出会う人達はまだまだ沢山いますよー!。応援よろしく!

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