第48話「エアコン・ウォーズ。」
鬼王と戦うのはいつぶりだろう。
今回は俺もやる気だ。
「よし、行くぞみんなァ!!!!」
「「うおおおお!!!」」
男子も、女子も暑さでおかしくなっている。
全員がおかしくなったら誰もおかしいことには気付けない。
「お待ちください。」
後ろから話しかけるのは...校長だ。
「校長!止めないでくれ!」
「これは私たちの戦いなんです!!」
校長はきょとんとしている。
「いや、止めませんよ?」
俺たちは皆きょとんとする。
「私は生徒の自主性を重んじますからね。」
「普通は止める流れだろ!」
誰かが鋭くツッコミを入れる。
「さて、皆さんにはワンダーで...」
「却下だ!」
「怪我人も出てんだぞこっちは!」
校長は急にしょぼくれた顔になった。
「なら...いいです...お好きに...」
変な空気になった。
「いや...ワンダーでもいいよ...」
「まぁ勝負がつけばどっちでもいいかな...」
なんか皆冷静になった。そもそも鬼王たちが攻めてこなければ戦うことはなかった。
「皆!ワンダーでボコってやろうぜ!!!」
「おおおお!!!!」
怒りが無くなるとは誰も言ってない。
もちろん俺も、
「鬼王なんか吊し上げてやらぁ!!!」
すごく、怒っている。
「さて、ルールを説明しましょう。」
校長がいつもの雰囲気に戻った。
あのしょげた顔絶対嘘だったろ!
「お互いのクラスで代表者を5名決めます。そしてそれを倒した方の勝ちです。あっちのクラスにも話はつけてきましたから。」
「カケル!リーダー頼んだ!!」
「体育祭のメンバーでいいんじゃないか?」
「ネクスト使えるやつもいるんだ!勝てるさ!」
俺がリーダー...
ルイスとの戦いで少し自信がなくなってしまった。
やれるだろうか。
「カケルさん。」
校長が肩に手を置く。
「あなたはあなたの想像以上に強くなっているはずです。大丈夫ですよ。」
そしてニコッと笑う。
俺も何となく微笑む。
変な人だな。ほんと。
「俺に任せなぁ!!!!」
「「うおおおお!!!」」
ありがとうございます。校長先生。
俺たちは鬼王たちの元へ歩き出した。
第48話「エアコン・ウォーズ。」 おわり
エアコン・ウォーズ開始。
次回もよろしく。




