第46話「夏日の1センチ前。」
テイトさんに会ってから数日。
俺たちは夏休みを待つ。
今は教室でリョウと話している。
「なぁカケル。」
「あぁん?」
欠伸をした後で変な返事が出る。
「夏休み何するよ。」
「そりゃ、特訓?」
「そりゃそうだけどさぁ。やっぱ遊びたいだろ?」
…そうだ。特訓だけじゃない。
海とか行ってヒャッハー!ってしたい!!
クソ暑い中ラーメンを啜りたい!!!
「よし!遊ぶぞ!!!」
「そう来なくちゃ!!」
何かほかにやることを探すために俺とリョウは教室を飛び出した。
「あそこの掲示板からなんか探そうぜ!」
「どれどれぇ…?」
真夏の校内サッカー大会。
バスケットボール。
バレーにワンダー。
「おし!全部出場だ!」
「よっしゃあ!」
どう考えてもバカだが、バカはそれに気付かない!
バカ上等!!
「校内勉強会…」
「これは…いいか。」
「勉強も大事だよ!」
後ろを振り返ると…
「コロネ!ちょっと久しぶりだな。」
「じゃ!俺たちは忙しいから行くわ!!」
「全部出場…なんだよね?」
それはスポーツの話だがコロネの圧から逃げられる気がしない。
どうして周りの女子は恐ろしいオーラを放つんだ…
昨日、ムサシが泡を吹きながら絶望していたのはこれか…
「あー勉強なんかやりたかねーよ。」
「なー。」
放課後。まだ校内を見てみることにした。
「お、カケルとリョウじゃん。」
「ライト。どうしたんだ?」
何かのチラシを貼って回っているらしい。
「聞いてくれよ。実は…」
「き、肝試し…!?」
「ああ、何とか先生を説得して校内でやることになったんだよ。」
でもどうして肝試しなのだろうか。
同じことを思ったリョウがそれを聞いてみる。
「だって楽しそうだろ!!」
……
「ああ!最高だよお前!」
「天才だライト!」
「当たり前よぉ!」
一日にして予定が積み上がっていく。
「じゃあまた明日!」
「じゃな!」
川とか釣りもいいかもしれないなんて考えて帰っていると…
「ん…なんだあれ。」
向こうから大勢の人が歩いてくる。
全員が規則正しく歩いて、まるで軍隊だ。
「そのまま前進!!!」
「「は!!!!」」
そして横を通り過ぎていく。
「なんだったんだ…?」
あの先頭のやつ腕にリングつけてた。
そしてルイスの時感じた只者では無い雰囲気。
「夏休み、楽しみだな。」
早く帰ろう。
第46話「夏日の1センチ前。」 おわり
今回は少し落ち着いたお話にしました。
ほぼ男が騒いでただけですが。
次回もよろしく!




