第29話「ショーシャンク・スカイ。」
...俺たちの、勝ち...?
本当に、俺たち?
「カケルぅ!!!!やったぞぉ!!!!」
「ちょっ、ライト、痛っ!!」
ライトが飛びついてきて転んで、背中を打った。
現実をお知らせする程よい痛み。
なんか叫びたい。すっごく!!
「よっしゃああああ!!!!!!」
他のメンバー、クラスメイトも駆け寄る。
「うおおおおお!!!!」
あっという間に局地的渋滞だ。
「カケルさん、私...涙が...!」
「おう、泣け泣け!」
カイ、そんだけ入れ込んでたんだな。
メガネにそぐわないアツいやつだよ。
俺だって特訓とか頑張った。自分でも驚くくらいな!
「カケル!勝ったなァ!!」
「リョウ!!時間稼ぎありがとよ!!!」
一旦、チームのみんなを集める。
「皆のお陰で勝てた。すっごくありがとう!!!」
「こっちのセリフだよぉ!!!!」
ミカンも泣いてら。本当に少し前に会ったばかりのクラスとは思えないや。
ムサシは...幸せそうな顔で...気絶していた!
どうしようかな...
「あ、保健委員の方ですか?お願いします。」
「了解です〜」
ムサシは保健委員の数人に担がれて連れていかれた。
「カケル君、いやカケル。」
「シュン...」
真剣な眼差しで見つめられる。
「本当に...楽しかった!!!」
「!!」
シュンはニカッと笑顔になった。
最初はクールだと思ってたけど案外明るい。
「でも次は負けないかんな!楽しいと同じくらい悔しかったから!」
「次も勝たせねぇよ!」
なんて、半分の冗談言ってみた。
シュンは笑顔で受け止めてくれた。
「以上を持ちまして、体育祭を終了致します。」
校長もゴールの時あんなに白熱してたのに今は真顔だ。
一段落した後にライトが叫んだ!
「皆でコンビニ行こうぜぇ!!!」
「「おおおおお!!!!」」
俺もなんか盛り上がってコンビニで食べ物とか、いらないものまで買ってしまった。
打ち上げ的なやつが終わって俺は帰路に着く。
「いやぁ疲れたなぁ...」
ふらつく足を頑張って前に動かす。
「あなた、空井カケルさん?」
「あぁはい。」
急に後ろから話しかけられる。
赤い髪にツインテール。お嬢様って感じの制服。
「体育祭、見てたわよ。凄かったじゃない。」
「あ、こりゃどうも。で、なんの要件で?」
名前も知らぬ人にとりあえず問う。
「私は詩賦木ルイス。」
聞いたことない苗字だなぁ。俺のもあんま聞かないけども。
「今度あなたのチームと試合がしたいわ。わたくし、興味もっちゃった。」
彼女の微笑みの裏側に威圧が見えた。
「...いいよ。いつやる?」
だけど臆しない。
「だいたい1週間後にしましょう。その時になったら連絡しますわ。」
彼女は何かを呼ぶようにパチッと指を鳴らす。
「では、ご機嫌よう。」
すると高速で何かが横切っていった。
「!?」
「お嬢様、お迎えに上がりました。」
「3秒遅いわよ。」
横切ったのはリムジン。中から出てきたのはいかにも執事って感じのじいさんだ。
「楽しみにしてるわよ。」
ルイスはいたずらっぽく微笑んで扉を閉める。
リムジンは一瞬でどこかへ走り去った。
「...スピード違反じゃね?」
なんかもっと疲れた。
第29話「ショーシャンク・スカイ。」 おわり
プリズン・ロワイヤル完結!
ここからどんな話にしましょうか...
新キャラも出てきたし、悩ましい...
次回も応援よろしく!




