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第15話「爆炎。」

俺はリョウとミヨの戦いを観戦していた。

「まじか!ミヨ、ネクスト能力使えんのかよ!」

「今使えるようになったんじゃないか?」

ネクスト能力ってのは自分の能力が進化した力って感じだ。人から何らかのエネルギーみたいなのを出した時にリングが感知して発動するらしい。

大会の上位の人らは大体持ってるけど生で見たのは初めてだ。

「これなら…いけるか…?」

ミヨ、勝てよ!


「これが私の、ネクスト能力!」

「まさか…今覚醒したのか…?」

私はエネルギーを手に集中させる。

充填量が前より跳ね上がっている。

「ミヨのエネルギーが…!させるかよ!」

お兄ちゃんは鎌を投げようとする。

今食らったらまずい!

「ブレイズ・バーストぉ!!」

放たれる炎。それを表すならば爆炎。

全てを焼き尽くすような炎が瞬く間にサヨルを飲み込んだ。

「ぐぅぅ!!なんだこの炎は!!!」

「まだまだぁ!!」

まだ出せる。限界まで!!!

お兄ちゃんが投げようとした鎌はもう溶けてしまっている。形なんか残ってない。

お兄ちゃんが勢いに負けているシルエットが見える。

もっと、全身全霊!!!!!

周りの壁も床も炎に包まれる。

焼き尽くす。全てを。


そして私は、全てを出し切った。

炎が勢いを弱めていく。

「はぁ…はぁ…どう、なったの…?」

周りはまだ燃えてたり、焦げてたり。

今までじゃ想像し得なかった量の炎。これがネクスト能力…!

「ミヨ…」

お兄ちゃんが…黒コゲだ!

「ぷっ…!」

「何笑ってんだよ!」

怒りつつも暖かい顔。氷が炎で溶けちゃったのかも。

「俺の…完敗だ。」

「!!」

私やっぱり…勝ったんだ。

すっごく…嬉しい!

「もうお前には、手を出さない。約束通りにな。

楽しかった。カケル君達にも伝えておいて。」

お兄ちゃんはなんだか清々しい顔でさっていこうとしている。

「お兄ちゃん!」

「?」

「なんで…ワンダーを辞めさせようとしたの?」

「それは…言えない。ごめんな。」

結局わかんない。でも、

「また…ワンダーやろ!」

お兄ちゃんは少しびっくりしてたけど、

「…ああ!」


俺達はミート&ユートと色々会話をした。

「サヨルって本当はさ…!」

「なんだそれー!」

サヨルについて色々話してくれた。

すっごくいいやつって事。

今までにいっぱい人助けをしてきたらしい。

いきなり、自分のことは何があっても話さないでくれ!って頼まれたこと。

サヨルには色々借りがあるから了承したこと。

2年生の沢山の人達がそれをお願いされ、OKを出したこと。

「びっくりしたよ。サヨルがすっごく必死に頼み込んでくるから。」

サヨルはお願い事をされることは多いけどするのはあまり慣れてないみたいだ。

「カケル君!!」

「ミヨ!!おかえり!!」

「すっげぇかっこよかったぜ!」

ミヨは清々しいって感じしてた。

「色々聞いてほしいんだけど…いいかな?」

「もちろん!」


俺達はアイス屋さんで話を聞いた

ネクスト能力の事。サヨルがワンダーを辞めさせようとしていた事。

話を聞く限りは誰かにやらされているって感じだった。ミート達の話しでいえばそんな事をするやつとは思えない。

「うーん…まぁ勝ったからオールオッケーだ!」

リョウは色々話を聞いて頭がパンクしたらしい。

そう、リョウは馬鹿である。


俺達のチームの初勝利。

まだまだ問題だらけだ。まだメンバーも足りていないし、それでも、

勝てたんだ。みんなの力で!


第15話「爆炎」 おわり

やっと一区切り着きましたね。

なので更新ペース遅くなるかもです。

ここからどうなるんでしょうか!

応援よろしく!

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