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第16話「一区切り。」

激動。そう呼ぶには充分の毎日だった。

「最近は忙しかったなぁ。」

登校前の時間に部屋でのんびりしてる。

昨日の出来事を思い返す。

ミヨのネクスト能力。あれは出せる炎の限度が大幅に上昇する能力らしい。

必要なエネルギーも減少して至れり尽くせりだ。

だけどネクスト能力ってのは大体デメリットもある。

そんなにお得ならそりゃそうだよな。

俺はまだ通常の能力すらない。絶対に発現しないなんてことはないと思うが、ここまで出ないとなると不安になってくるよ。

それじゃあ、そろそろ。

「いってきます。」


すっげぇ晴れてる。メッチャ晴れてる。

風も爽やかで気持ちのいい春。

そんなこんなで教室に到着。

「リョウ!おはよう!」

「おぉ!カケル!」

今日も元気よく挨拶を返してくれる。

そして朝のホームルーム。

何やら先生から話があるそうで。


先生の名前は熱木(あつぎ)レイノスケ。

テンションの落差が激しくて、「熱」なのか「冷」なのかはっきりしてほしい先生だ。

「よく聞いて…今日はなんとぉ…体育祭の話をするぞぉ!!!!!!」

最初はだるそうに話すくせして急に迫力ある声で叫ぶからびっくりしてしまう。いつもそうだ。

「せんせぇ!体育祭て何やるんですか!」

元気よく手を挙げ、質問するのは星村(ほしむら)ライト。

サッカー上手で何やらシュートの必殺技を持っているとか。ちょっぴりおバカさんである。

「体育祭はバレー!サッカー!そしてぇ…」

「そしてぇ?」

「ワンダーを使ったゲームが開かれるらしいぞぉ!!!!!」

「なんだそれぇ!?」

ライトのリアクションもでっかい。

ワンダーを使うって何すんだろ。


「なぁリョウ、体育祭のワンダー使うってやつ。」

「あーあれか。何すんだか。」

多分言い方的にただ試合するだけじゃないんだろう。

今日は校内集会がある。そこで聞けるかも?


〜校内集会〜

「え〜皆さん体育祭の話を聞いたと思いますが…」

話してるのは校長。変人って噂があるけど今のところそんな気配は無い。

「行うのは来月です。バレーやサッカー。そしてワンダーもやっちゃいますよ!」

さて、話すのか…?

「いや、その前に。」

焦らすなよ!

「学校の地下に牢屋のある空間があるのは知っていますかな?それもだいぶ広い空間。」

…ん?聞き間違いか?周りもザワついている。

「今回行うのはプリズン・ロワイヤル!」

何が起きてんだこれ。理解が追いつかないぞ?牢屋?

空間?何言ってんだよ。

「ルールは簡単!まずクラス内で囚人と協力者側に別れます。そしてその2つの組が合流し、1番最初に校外に出たクラスが優勝!!!」


集会が終わった。

誰1人状況を完全に理解できない。

「なんだよ、牢屋って。」

「あなた、空井カケル君ですね?」

「うわぁ!!!」

校長が!気付いたら目の前に!

「牢屋行きは勘弁してください!」

「そんなことしませんよぉ。多分。」

え、怖。それになんで俺に話しかけてくんだ?

「何やら最近校内を騒がせることがおおいようですねぇ。」

ギクゥッ!!!やっぱ牢屋行きか!?

「わ、わざとじゃないんですぅ…」

「そんなことはどうでもいいんです。元気なのは良いことですからね。」

どうでもいいんかい!

「校長先生が何用で…?」

「生徒の疑問に答えに来たんですよ?牢屋っていうのは単純に盛り上げたくてこっそり作らせたものです。」

…え???

「私少しだけお金持ちなので。それではまた。」

やっぱり…変人だ!!!


謎のプリズン・ロワイヤル。

このゲームで俺達のクラスは激闘を強いられることになるんだ…!


第16話「一区切り。」

プリズン・ロワイヤルって一体なんぞ!?

次回もお楽しみに。応援よろしく!

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