第49章(祖母からの不幸の連鎖を乗り越えるには?)
子供から大人に。まだ二十二歳になったばかりの明菜と、四十二歳になった母とは、
悩みも過去の不幸な履歴も違うから、理解などできないことばかりだと思う。
四十二歳は厄年。祖母も六十歳。考えたらダブル厄年だ。このままだと何があるかわからない。
占いの勉強をしたこともある明菜は、このピンチの乗り越え方を知っている。
嫌なことや苦手なことにチャレンジするか。それとも、外国に行って何か新しいチャレンジをするか。
自分から苦境を選んで乗り越えるのは、それはそれは大変だけど、
やらなければ病気や死などの耐え難い苦難が押し寄せてくるから。
その前に、将来に繋がる試練を自分で選んだ方が良いに決まっている。勉強の時なのだから、
怠慢をしていたら、それなりの制裁はあると思った方がいいだろう。
自分の壁を叩き潰して大きくなるためだ。 多分、ダメなことの方が多いようだが、
この時の苦労は将来の糧になるようだ。本当は、厄年の二人が自らこの法則に気づき、
信じて果敢に取り組んでくれたら良いのだけど。体が病んでいる祖母と、心の病気の母に、
こんな説教をしても受け入れられるはずがない。 他人を変えることなどできないのだから、
せめて自分ができることをやるしかない。 海外からの仕事のオファーも入っているらしい。
あまり気が乗らないが、快諾すべきなのかも知れない。相談に乗ってもらいたいのに、
信彦兄貴はもう何年も出て来てくれない。 生まれ変わるには、
宇宙に飛び散った自分の魂を集めなければならないと本に書いてあった。
本当かどうかはわからないけれど、明菜の子供として生まれて、
母たちを助けたいと言っていたので、用意段階に入っているのかも知れない。
涼も国家試験に受かり、剛君と――




