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第28章(西井家に招かれて)
利絵の家から芦屋までは、ちょっとした旅行気分。
由紀奈の家に泊まった時は、そこらの豪華ホテルに泊まっているかのような快適さに驚いていた。
とにかく、お風呂が大きい。
檜の本格的な風呂場の横には、四人くらいは入れるサウナも完備されている。
「パパの趣味なのよ。いきなり日本家屋みたいでしょ。」と由紀奈は小ばかにするけれど、
利絵は、檜の香りに包まれて入浴していると、
心が癒やされていく気がして大好きだった。
ちょっとした温泉に来たような気がした。
しかも天窓から月が見える。この時は、ちょうど満月だった。
閑静な山手の豪邸には、夜空が見える風呂や、夜景が美しいバーカウンター、
眺望を活かした洒落た部屋があり、楽しくなるのだった。
由紀奈の両親は遊び心満載。外観もお洒落だが、屋内も迷路のようで、
トイレから帰ろうとして間違ったドアを開け、由紀奈のママがエステの最中だったこともあった。
オーディオルームやカラオケルームは、防音も完璧だ。
庭にはゴルフのパター練習場もあるし、テニスやスカッシュの壁打ちもある。
アーチェリーの標的なのか、的には穴の跡がたくさん開いていた。
雑多な趣味がうかがえて、驚きも満載。利絵のモデルルームのような家とは全然違い、
いつ来ても新しい発見にあふれていた。




