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失墜の吸血鬼-転生黎明譚-  作者: 久慈
―能力開花編―
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-訓練-

 父さんたちか客と会議みたいなのをしているがこれと言ってすることもないので暇を持て余しているわけだが。


 さてどうしたもんかね。あ、身体能力の確認でもしてみようかな?

 新しい世界で自分の力などの能力が分からないとまかり間違って野党・・・がいるかわからないけど勝てないかもしれない、それは転生早々死にたくもないので重要項目にはいるだろう。

 さっそく俺は外の庭へでて改めて自分の住んでる家の大きさに驚愕した。

 大豪邸とかってレベルすら超えている、こんなんどっかのリンゴマークの会社の社長さんとかブロック壊して物作るゲームの開発者とかと同レベルじゃないのか?


 こんな家に自分が住んでるとかありえないだろ・・・転生ってロマンあるな~

 そんな家と庭の感動の初対面を終えて俺はあたりを見渡しなにか訓練できそうな場所はないか探してみる。

「う~ん、なかなかいい場所や木とかないなぁ、綺麗で管理が行き届きすぎてて汚すのもカインズとかに悪いし・・・」

 そんな事を考えながら家のあたりをうろつき屋敷の後方に来て目に入ったのは木々の生い茂ったまだ日は高いのにすでに薄暗く大きな口を開けている森だった。


「玄関から正門の先は街道みたくなってたけど、裏は完全に森なんだな」

 そこでよくない考えが過ってしまう。


 異世界に来て魔族に転生したなら夢の俺TUEEEがしたいし、出来るんじゃないか!?と。


「よっし!!!腕だめしだ!!行ってみよう!!!」

 俺は無謀にもその森の中へ足を踏み入れた。


 さて、なんか俺専用の秘密基地じゃないけど訓練とかできる場所がほしいからさらっと見て回ろうかな?まぁ屋敷の裏手だからそんなに魔物みたいなのもいないだろ。

 でももし居たとして俺まだレベル1だけどどうにかなる・・・のか?でもスキルとかも色々あるし大丈夫だろ!

 でも用心に越したことはないから周囲探知は常時付けておこう。急に襲われたらそれこそ手も足も出ない、来るとわかってるのといないのでは意味が大いに変わってくる。


 発動と同時に多数の小動物のらしき小さい生物の反応がある。まぁ森だしこれは当然だろう問題はこれより大きい存在が移ったときが問題なのだ、いくら俺がヴァンパイアと言えどハーフだ、人間よりは段違いで成長は早いと言っても戦闘能力は正直いうと未知数過ぎて怖い。


「訓練はしないけどさすがに魔物はかんべんしてくれよ~」

 《周囲探知がLv3になりました》


 何気集中していた分、肩がビクつくぐらいには驚いた…心臓に悪いなこれ…

 だがレベルアップにより範囲が広がったのと映る影が少し鮮明になった。

 あぁ、さっき移ってた小動物はリスや鳥みたいな生き物なのかな?輪郭はちかいがどことなく俺が知ってるリスなどとは影の輪郭が違った。

 するとどこからか水の流れる小さい滝のような音が聞こえてきたので周囲を見渡しても肉眼では確認できそうにないので頭の中の地図で小動物が多く集まったりしているところをさがした。

 だが探していて俺は一つ違和感を感じた、ある一帯だけ生物が居ないのだ。


「ん?なんでここだけなんも居ないんだ?」

 範囲が広がった地図のかなり途切れ際だったので50mも歩けばつくかな?

 でも歩くのもいい加減、足場が悪く歩きづらかったので試に漫画などアニメで見た木に飛び移りながら移動できないか?と思いつき早速やってみようと気に飛び乗ってみる。


「ジャンプ力やばいな、一発で登れちゃったよ!」

 高さ三メートル付近の木の枝に難なく飛び乗ることに成功した。これが出来るなら横に跳躍するだけでもう移動はたやすいことだ。

 木の枝を飛び移りかなりの速度で移動できる、たまに顔に枝や鳥がぶつかりそうになるが難なく回避できる。反射神経などもかなり人間離れしてしまったようだ。

「見てから余裕でしたをリアルでするとは思わなかったわ、てか水の音近くなってきたな」

 目的地がちょうどさっき聞こえた水の音の音源なのだろうか?

 自分の体がだいぶ人間離れしたのを実感しつつ、ものの数秒で先ほどの反応がない一帯に到着した。


「ここだよな?」

 そこは小さな滝が池を作り上げ、とても静かでこの森全体の動物達の喉を潤す憩いの場なのだろう、だがなんでだ、動物が一匹もいない。

 こんな場所なら小動物の数匹居てもいいはずじゃないか?

「何かあるのか?」


 少し周囲を細かく見てみると木や地面に大きめの傷がついてるな、これ爪痕とかか?

「でもこのでかさ熊・・・か?だとしたらさすがにまずいんじゃないのか?この爪痕のサイズ」


 だけど普通の熊くらいなら・・・ダメでもこの足があれば十分、木の上を逃げ切れるかもしれない。

 なによりいま転生して何処まで出来るのか好奇心が滾ってしまっている。

「今更ひきかえせるか!!」


 だがすぐ近くにはいないのか?ならでかい音出せばテリトリーに獲物が来たと思ってくるだろか?


 俺は静かに傷のここにある一番太く立派な大木の前に立つ。

「ふ~~・・・緊張するな」

 ゆっくりと構え狙いを定め。


 幼少ながら、優に人間などの領域を遥かに凌駕し音すら置き去りにした拳を放つ。


 放ったのは自分、だが想像をしていた光景とは全く違う結果になった。

 目の前の大木がインパクトの瞬間、凄まじい拳速により爆発音と共に大半が爆ぜ、砕け散った。

 だが少しばかり唖然としながら視線を落とし拳を確認したが大した傷もなければ皮が剥けた様子すらない、さすがに人間離れを改めて実感した。

 すると急に探知に映った瞬間、こちらに猛スピードで一直線に向かってきている影が映った、大方この森の主とかいう落ちなのだろうが。

 今の俺ならもしかしなくてもどうにかなるんじゃないか?ってさすがに自惚れがすぎたか。

 さて、この向かってくる影はスピード的に見てももし不利になって逃げたとしても俺の方が早いからなんとかなるな。

 向かってくる方向に体を向けて深呼吸して迎え撃つ準備をする。

「リラックス~リラックス~・・・よっし!!」


 来た、目的の巨大生物が。木々をなぎ倒し無理矢理に己が巨体を通す道を作り上げながら俺の目の前に姿を現した。

 そこにいたのは熊なんて可愛らしい名前の生き物ではなかった。これを熊というなら前世にいたグリズリーや樋熊なんか大人しい小熊みたいなものだ。

「で、でかい」

 その獣と目が合いにらみ合いやつがテリトリーを犯した獲物と俺を認識し吠える。

「グオオオオァァァァァァ!!!!」

 鼓膜が破れそうな音量とこれ単体でも攻撃と言わんばかりの衝撃が体を突き抜けていく。

「開戦のゴングか?それ」おちょくるように聞いてしまうがまぁ理解はされないだろう、この獣相手にどこまでできるかわからんけどやってやるさ。

 でも帰ったらめっちゃ怒られそう…

 だけど考えるのは熊鍋の材料確保してからだ!!!



次回初めての戦闘シーンです!描写の仕方が稚拙かもしれませんがよかったら期待しておいてください!!

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