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没落令嬢の領地改革 ~お錬金術の力で、寂れた田舎を大・復・興! ですわっ~  作者: モリタ


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アセリア・バーンシュタインと秘密の地下室①

「ひょええっ!? なっ、なっ、なんですのこれー!?」


 驚き慌てふためく私の前で、壁が開き、そしてその向こうには真っ暗な空間が。

 おそるおそる覗き込んでみると、なんとそこには、地下へと続く階段が続いているではないですか。


 なっ、なんなのこれ、壁が勝手に動くだなんて、聞いたこともありませんわ!

 なんて驚愕しつつも、同時に、私の胸は期待に高鳴っていたのでした。


「すっ、凄いですわっ……! 私はなにか、とんでもない発見をしてしまったのでは……!?」


 そう、これは明らかに隠し階段。

 もしかしてこの先には、おじいさまが残した莫大な遺産でも眠っているのでは……!?


「となると、行ってみるしかないですわー! ……あ、でも、真っ暗だから明かりを用意しないと駄目かしら」


 なんて考えつつも、一歩だけ階段に踏み込んでみる私。

 すると、またもや驚くべきことが起きました。

 なんと、階段の天井部分が、ぱあっと輝きだしたのですわ!


「はえー、なにこれ、すんげぇですわぁー……! まっ、魔法!? 魔法なのかしら!?」


 魔法なんてものがこの世に実在するなんて、聞いたことがありませんけれども。

 これは、そうとでも考えなければ納得がいかない出来事。

 ロウソクもなしにこんなに明るいなんて、まさしく異常事態ですわっ!


「……逆に、ちょっと怖くなってきましたわね……。地下に化け物でも封印されていたら、どうしようかしら」


 なんて、ちょっと不安になりつつも、ノコノコと下へと降りていく私。

 ここまできたら、地下を確認しないと気が済みませんわっ。


「意外と汚れてませんわね……。締め切られていたからかしら」


 空気はやや湿っているものの、それほど汚れの目立たない壁面に手をつきながら、一段ずつ慎重に下っていきます。

 するとやがて階段が終わり、その先には立派な扉が。


 ドキドキしながら開けてみると、中でまたもやパッと明かりが灯り、そしてそこにはとっても広い空間があったのですわ。


「んまっ、地下室なのに、広い……! しかも、物だらけ!」


 思わず驚嘆(きょうたん)の声を上げる私。

 そう、そこは数十人が同時に入れるほどの、大きな部屋だったのです。

 しかも、あちこちに奇妙な道具が並べられていて、なんともはや異質な光景ですわっ。


「これ、何に使う道具なのかしら……。想像もつきませんわ」


 木や金属で出来た、謎の道具たち。

 観察してみても、複雑すぎてなにがどうなっているのやら。

 さらに部屋の奥には暖炉が置かれていて、その前にはとんでもなくデカい釜が設置されています。


 やだわ、こんな大きな釜、何に使っていたのかしら。

 これほどのサイズが必要なほど、我が家は大家族ではなかったはずですけども。


「もう、困りますわ。期待してたのに、ガラクタばっかりじゃありませんこと。何か、金目の物はないのかしら」


 なんてお下品なことを言いつつ、部屋を探って回る私。

 するとそこで、部屋の隅に、大きな岩のようなものが転がっているのに気づきました。


「あら、これ、なにかしら。なんで地下室にこんなものを……」


 なんて言いながら、それを近くで観察しに行く私。

 すると、その瞬間、驚くべきことが起きました。

 なんと、岩の塊だと思っていたそれが、ゴゴゴと音を立て、ゆっくりと動き出したのですわっ。


 そして、2mを超える巨体で立ち上がると、そ(・)れ(・)は二つの光る目で、こちらを見下ろしてきて──。

 そのあまりにも恐ろしい光景に、私は思わず、可憐な叫び声を上げてしまったのでございます!


「ひんぎょええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

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