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初めて屋敷に入ってみたんだが?

家に着いた。家……か?馬車の御者をかい鉄の門がお迎えしてくれた。高く積み上げられた石壁。派手なく左右に続くレンガ塀。これ、家だよな?要塞じゃなくて。どっからどうみても要塞た。鉄の門にはルートイチのマークがほられていて、武装した衛兵がいた。


(戦争でも始まるのか?重装備すぎない?これが異世界組織なのか。)



そう思っていたら衛兵の一人が



「奥さまとヤナト様のお帰りです!!!」



その声が響いた瞬間、鉄の門がギギギギ……と低い音を出しながら開いた。馬車はそのまま屋敷に入った。すごく広い。石像に噴水、色々な花が咲いている。



(広すぎるだろ。敷地内で迷子になりそう。前世の俺の足でも全部回るのに3日はかかるぞ。)



馬車はいいくらいの揺れでゆっくり動いている。心地良い。

正面玄関で馬車は止まった。御者の人が降りてきてドアを開け



「到着いたしました。」



「ありがとう。今日もありがとね。あなたのおかげでヤナトも泣かなかったわ。」



「もったいないお言葉でございます。今日はごゆっくりお過ごしください。」



と会話しながら降りた。俺は母さんに抱っこされながら。いずもさんも降りたあとお礼を言い頭をしっかりと下げた。きちんとしてるな。



正面玄関を開けるとずらりと屋敷の使用人が並んでいた。ざっと60人はいるだろう。そして一斉にぴったりと頭を下げた。完璧だ。



(これはなんかの式典か?退院のお迎えだよな?)



「奥さま、お疲れさまです。ご出産おめでとうございます。」



母さんは慣れてるのかにこにこして笑ってた。慣れだろうな。



「皆様、奥さまはお疲れです。それにヤナト様も慣れない方々が大勢いると泣いてしまします。道を開けて各仕事に戻ってください。」



「了解いたしました。」



統率力が異次元。一瞬に去き何事もなかったように使用人達は仕事を開始した。



「奥様、大変お疲れ様でした。自室にてごゆっくりお過ごしください。後に紅茶を持っていきます。」



「ありがとう、いずも。お言葉に甘えてゆっくりさせてもらうわね。」



「おんぎゃ。」



声出たーーーー!!!!俺の今世初めての自分の意思の言葉"おんぎゃ"だ!!



「ヤナトもありがとうって言ってるわ。」



「もったいないお言葉です。ありがとうございます。ヤナト様もごゆっくりなさってくださいね。」



空気が和んだぁぁ〜〜。気持ちぃぃ。これが平和ってやつなんだろうな。前世では仕事に押しすぶされてたから完全に忘れていた。これが幸せってやつなんかな。

そう思った矢先、嫌な予感がした。



「若様ーーーーーーーー!!!!!!!!!!!お待ちくださいーーーーーーー!!!!!!!!!」



「やだね〜〜〜〜〜〜!!!!!!」



おいおいおい、こんな平和な空気ぶち壊そうとしてるちっちゃい男の子と多分執事の人ががこっちに向かって走ってきてるぞ!!!



「廊下は走ってはいけません!!!!!」



「知るか!!!俺のやりたいようになるんだよ!!!!」



(無茶苦茶だ。俺のやりたいようにやるって。言ってることおかしい。)



そのまま俺を抱いてる母さんに飛んつこうとしたがいずもさんが前に立ちはだかった。が母さんは"大丈夫"と言いいずもを制止しそのまま母さんに飛びついた。



「お帰り!!!!そしてお疲れ!!!で、そいつが俺の弟?」



「そうよ。名前はヤナトよ。これからはこの子が弟だから仲良く面倒見てあげてね」



(ん?もしかしてこいつが俺の兄貴!!やべぇやつかも。)



「若様!!!奥様とヤナト様はお疲れです。ヤナト様が驚いてしましますので落ち着いてください!」



「大丈夫よ。ヤナトは根性あるから。」



「そ、そうですか。私も少し声を荒げてしまいました。申し訳ございませんでした。」



「ほんとにそうですよ。なにをしてるんですか。あなたわ。」



「いいのよ、いずも。レアン、あなたは落ち着きなさい。玄関まで来てくれたのは嬉しいけど、廊下は走らないでね。」



「分かった。」



「では、部屋までご案内します。レアン様もお疲れのようですので奥様とご一緒に紅茶はどうでしょう?」



「行く!!あとシュークリームもよろしく!」



「了解しました。」



なんだ、平和じゃないか。思ったよりも。いずもさんが案内してくれて部屋まで行った。ほんとにでっかい。母さんが行く時に話してたんだが部屋が120室あるらしい。なにに使うんだよ。

部屋に着いてから兄さんが俺に興味満々。ずっと俺の顔見てくる。気まず。



「なぁなぁ、母さん母さん。」



「どうしたの?なにかあった?」



「ヤナト、なんか考えてる顔してる。」



(なぜバレた!!そういう異能か?俺が顔に出やすいだけか?この家も世界もまったく分からん)



「それにこの家変だし怖いって思ってる顔。」



(なんで分かるんだよ、怖。でも大正解☆この家のことなんも分からんし怖いわ。)



「気のせいよ。あなたはそんな異能持ってたかしら?」



「いや、顔に書いてた。」



「こんなむっちむちの可愛いお顔に?そんなわけないじゃない」



(むっちむちの顔は悪口じゃね?デブってこと?ひどくね?)



「顔に書いてるって比喩な。ほんとに書いてるわけないだろ。」



「あら、そうなの。ほんとに書いてるかと思ったわ」



(母さんはなんか天然なのか?いやしっかりしてるし天然ではないめ思うけど。分からん)



コンコンコン。



「失礼します。紅茶とシュークリームをもってまいりました。」



「ありがとう。じゃあいただきましょうか。」



俺を省き2人で美味そうに食べ始めた。いいなぁ、うまそう。2人の食べてる姿をみていたら



「ヤナト、食いたいか?シュークリーム。」



(食べたい。)



俺は顔を縦に頑張ってちっちゃく振った。いいところあるじゃないか!



「そんなに食いたいんか!はい、あーーー」



頑張って口を開け目を閉じた。神の恵みだと思ったが俺の口にはいつまでたってもシュークリームは入ってこなかった。目を空けたら兄さんが食べていた。は?



「まだ食べれないからな!またでかくなったら買ってきてもらうよ。ハハッ!お疲れさん☆」



(うっぜぇ〜〜〜〜。こいつ絶対でかくなったら叩き潰す!!!前世大人舐めんなよ!)



「レアン今日は何してたの?」



「水を操る練習。」



「ちゃんと扱えるようになった?頭は痛くない?」



「大丈夫だよ。頭も痛くないし、完璧にあつかえるようにはなった。」



(兄さんは水を操る異能なのか?ハハッ、弱。俺の異能の方が強いかったらパシリにしてやろ!!)



「これで扱える種類増えたわね。母さん嬉しいわ。これからも頑張ってね。」



「おう、これからもこの"自然を操る"異能使えるように頑張るわ。」



(………ん?この兄貴なんて言った?自然を操る?いやいや、そんな訳がない。そんな強かったらぶっ壊れだ。)



「今はもう雷、蔦、葉っぱ、水、マグマは操れるようになった。次は地震かな。」



(ハハハハハッ、おかしいこと言ってるよこいつ〜〜。っえ?おかしいだろ。それは。兄さんは転生者なのか?チートすぎない?)



おれはひきった顔をした。はぁ、これからこの兄貴にコキ使われるんだろうなぁ。

どんな未来が待っているのかなぁ。

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