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退院してみたんだが?

俺が転生してから何日くらいたったんだろうか。すんごい怖かった。いつでもどこでも黒スーツの男がいて、母さんが"出ていって"と言っても"首領からのご命令ですので"と言ってずっといる。俺と母さんにプライバシーはないようだ。



そして今、俺は産婦人科を出る準備をしている。母さんがお世話になった先生と助産師さんにあいさつが終わって病院を出た。出た瞬間キッラキラの馬車があった。黒スーツの男が20人くらい並んでた。流石にこれじゃないか。と思ったが20人全員が



「お疲れさまです。奥様!!!!!!ヤナト様!!」



「あ、うん。お迎えありがとう。」



そして真ん中から女性が歩いてきた。メイド服だ。なんか……強そうでいかに仕事できそうな感じだ。



「お疲れさまです、奥さま、ヤナト様。退院の準備は整いました。」



「あ、いずもも来てたんだ。やっぱりあなたが来ると安心するわ。」



「恐縮でございます。」


絶対仕事できるタイプだ。しっかりと頭下げて不思議と威厳がある。なんか、すごい。



「こんなに目立つお迎えなんてよかったのに。いずもだけでよかったのよ?」



「いえ、ご主人様の奥様とご次男様です。私達はメイド長兼ボディガードです。どこから狙われても私達が死んでも守ります。」



「んぎゃ、んぎゃ、んぎゃ、んぎゃ、んぎゃ……」



「ヤナト様もお元気でなによりです。ヤナト様も死んでも私達が必ずお守りしますね。」



ん〜、まじですごい。メイド長なんだ。やっぱりメイド長になるだけあるね。意思関係なく泣いただけだけど

てか殺される可能性があるの!?もう、ねぇ、やめてよ!!!!!なんで前世でも殺されてるのに転生先でも殺されるかもしれないんだよ!!!



「では、馬車にご乗車ください。」



「分かったわ。」



俺は母さんに抱かれながら車に乗った。母さんが乗った瞬間もふってなってもふもふ。俺はチャイルドシートに乗せられたけどチャイルドシートももふもふ。



そして発車した。前世のような街ではなく異世界の街だ。石造りやレンガ造りの街や市場。なんか魔物飼って歩いてる人いるしその魔物に噛まれてる人もいる。腰に剣を差してる人とか空を飛んでる人もいる。多分異能ってやつだろうな。



外を眺めているとなんか変な人がいた。

なんと、ボディガードの人が車と並行して走ってる!!物騒すぎる……。周りよく見ると囲っているし。窓の横にいたボディガードの人が俺が見ているのを分かったのか



「ヤナト様と奥さまは私達が命に代えてもお守りいたしますからね。」



ん〜、化物。運転席のメーターみたら80kmくらい出てた。それに追いついてる?この世界はおかしいか俺が間違ってるのか……。メイド長のいずもさん?って人は耳につけてるやつで"皆様、もう少し速度を上げます。今のままでは皆様お仕置きかもしれません。"と言った瞬間囲っている人全員が速度をあげた。お仕置きってどんなんなんだ?



「いずも、お仕置きもそこそこにしときなさいよ。どんなことをするかもいずもに任せるけどね。」



「了解いたしました。普段よりは少しだけ軽めにしておきます。」



この会話が聞こえたのか、お仕置き確定しボディガードの人は顔が真っ青になっている。しかも全員。



「奥さま、旦那様ですがご早朝から会議がございましたのでお迎えには参れませんでした。申し訳ないとおっしゃられてました。」



「そう。まぁ、あの人らしいわね。会議があるなら迎えに来れないのはしょうがないわ。」



ほんとに忙しいらしいな。首領だもんな。よりゃあ忙しいけど迎えに来てほしかったな……。まぁ仕方がないか。



「ボディガードこんなに必要だった?3人くらいでもよかったんじゃない?」



「今日はルートイチの領地内ですが念のためでございます。この地域は商業が盛んですが警備隊があまり回らないので犯罪率が高いのです。」



「そうなんだ。じゃあサルキに言って回してもらいましょう。」



「そういたしましょう。もう数分でこの街を抜け、安全な街に着きます。」



数分たって街を抜けてまた違う景色の街になった。ここは市場よりはギルドの冒険者の方が多い。空飛んでい人もいるし、剣を後ろにつけてる人もいる。異形もいる。



「街の様子は奥さま的にはどうでしょうか。」



「前に来た時よりはだいぶ繁盛してるわね〜。それに市場も露店も増えてるし警備隊も回る時間も増えてるわね。」



「そうですね。前回は3年前頃で治安も悪かったですから。」



「そうそう。あ、その時、レアンが露店で値切ってたわね。」



「そうでしたね。あの時のレアン様はとてもすごかったです。まさか銀貨8枚から銀貨4枚まで下げるとは。」



なにやってんだよ、お兄ちゃんは。4枚も下げてんのかすげぇなおい。営業系の仕事の方がいいんじゃないね?前の世界にいたら営業成績トップになりそう。



「ほんとにね。最終的には見せ物みたいになって、周りの人も拍手がすごかったわね。レアンがね"いや、お若いあなたならもう少しいけるはず。"って小学生なのに敬語しっかり使えてて大笑いしたわね〜。」



「本当に面白おかしぅございました。その後しっかりおまけももらってましたしね。」



「ほんとに面白かったわね。」



癖が強すぎる兄も持ったらしい。この兄貴が普段は正常な人だと信じたい。第二の人生はゆっくり過ごしたいんだ。

母さんといずもさんが喋っている間にいつの間にか家に着いていた。はっや。外に出たらすごい光景が待ち受けていた。

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