兄さんに起こされたんだが?
平日が終わり休日になった。まだじわ〜〜んが残っている。ベットで寝ながら日が窓から差し込んでいる。いい朝だと思ったら。
ボンボンボンボンボンボンと音が近づいてきた。外で祭りでもやってるのかなと思っていたが俺の部屋のドアくらいまで音がしていた。まさかあいつじゃないだろうな。
「おーーーーい、ヤーーーナーーートーーーおーーーきーーーーろーーー!」
やっぱり兄さんだったか。ドアを蹴って空けてきやがった。俺にプライベートは尊重されないようだ。ドンドン近づいてきて最終的には耳のそばで鳴らしてきやがった。寝たフリを続けた。
無理矢理連れて行かなくなったのは昨日俺が母さんにチクったからだろう。母さんも無理矢理起こして訓練してもいいよとは言ってなかったのだろう。これも強制じゃね?なんも反省してなくね?
怒ってる時の母さんは角が生えてた。幻覚かな?と思い目をこすったが角は消えてなかった。母さんは兄さんを問い詰めに行って拷問部屋?みたいな所に連れてった。中には入らなかった、怖いので。1時間くらいで帰ってきたがもうね、しゅんってしてて涙目だった。初めて見たから笑ってしまった。
そして今に戻る。俺は寝たフリを続けていたら兄さんがじゃあ仕方がないな。と言いながらポケットからテープを出してきた。これで何する気だ?
「まずは〜〜腕に5枚貼って〜〜その後は両足に10枚くらいはって〜〜〜、そ・の・あ・と・は〜〜。」
と謎の歌を歌いながら俺の服の袖をめくりながら貼ってきた。ん〜〜〜?何する気だ?あ!!まさか!
「せ〜〜〜〜のっ!」
といいながら蔦も使って一気に剥がしてきた。兄さっ!と言いながら起きようとした手遅れだった。
「ぎゃぁーーーー!!痛い痛い痛い痛い!!マジで痛いマジで痛い!兄さん!」
「おはよう、ヤナト。いい目覚めか?よく眠れたか?」
「痛い痛い痛い痛い!いい目覚めじゃねぇよ!なんで痛いことするんだよ!おい!」
「中々起きなかったからな。水をかぶるのにも慣れただろ?新しい刺激が必要だと思ってだな。いい兄貴だろ?俺は。」
「昨日怒られたばっかだろ!また母さんにチクるぞ!また涙目になるまで拷問されとけ!」
「ん?お前拷問された理由分かってないだろ?俺が母さんに拷問された理由はシーツを毎日取り替えるのが面倒くさいだ。まさか無理矢理起こしてることがバレて怒られてると思ったのか?」
「えっ?違うの?そんな理由で兄さんのこと涙目にさせて1時間も帰ってこなかったの?そんな理由で1時間も?」
「訓練提案した時に母さん言ってたじゃないか別にいいって。そこも了承してるんじゃないか?多分シーツを毎日取り替えるまでは予想してなかったんだろ。」
「どんな理由でやってんだよ!はぁ、まじで悪い目覚めだわ。で?今日も訓練か?」
「違うぞ?土日はやらないって前言ったじょないか。俺はそんなにスパルタに見えたか?」
「スパルタに見えるよ。弟のことこんだけいじめてるんだからな。で、なんの理由で起こしたんだ?」
「まぁ、起きてこい。母さんから説明がある。俺からは言えないな。いつ言うかは知らんけど母さんに起こしてきてって言われたから起こしに来たんだ。てか俺も知らないし。」
「なんなんだよそれ、兄さんも知らないんかい。母さんがこんな起こし方しろって言ったの?」
「いや?俺が考えてどうせお前は寝たフリでもしてるだろって思ったからやってみただけだ。」
「じゃあこんな起こし方すんなよ!まだ足の方はヒリヒリするんだぞ!」
「どうせお前のことだかは土日は訓練やらないってこと忘れてだろうと思ったからな。忘れてる方が悪い」
「はぁ、もう朝っぱらから疲れたわ。分かったもう起きる。一様、起こしてくれてありがと兄さん。」
「なんだ?急に可愛らしくなったな?礼を言われる必要ないんだけどな。当然だし。」
と言いながら兄さんは部屋を出ていった。ありがとうとか言うのは当たり前じゃないか?てか可愛らしくなったってなんだよ。俺は体を伸ばしながら思った。
今日も平和だな。土日はリッパーに会えないのが悲しいんだよな〜〜。今日なにしよ、リッパーとついでにヤガラスに薬草のブレンドお茶作らないと。暇だったら作ろっかな。ベット降りて部屋を出て食堂へ行くか、腹減った。部屋を出た瞬間兄さんが居た。もう行ったんじゃなかったのか?
「ヤナトは今日薬草のブレンド茶を作るのか?いいな。好きな人へのプレゼントか?」
「なんで居るんだよ…。てかなんでわかったんだよ。心の中で言ったつもりだったけど。」
「お前口に出してたぞ。誰々と誰々に薬草のブレンド茶を作らないとって。で?誰々と誰々って誰だ?」
「はぁ、リッパーとヤガラスだよ。前公園行った時に取った薬草で作ろうと思ってさ。勿論草は本に書いてあるのと比べながら見たからおんなじものだよ。」
「リッパーは知ってるが、ヤガラスは誰だ?新しい女の友達か?お前ハーレムでも作る気か。」
「ちげぇよ。ヤガラスは男で昨日友達になったの。兄さんも見ただろ、ロックイーターと対峙してた時に俺達のこと運んでヤガラスにこいつら頼むっていってたじゃん。そいつがヤガラス。」
「あ〜、あのカラスのやつな。異能は強いが属性の相性が分かってないなあいつは。相性が分かったら相当強くなると思う。」
「兄さんも色々見てんだな。てかそこから見てたんなら助けろよ。」
「俺は通りかかっただけでお前がいるとは知らなかった。ヤナトが戦ってたならもうちょっと先に助けてたかもな。」
「ヤガラスしかいない時助けろよ。見殺しにする気だったの?ひどーーい、外道だ。」
「いや?見殺しにする気はなかったぞ。拾おうと思ってた。あいつがどんだけ戦いの才能があるのかお」
「拾う?ここに連れてくる気だったのか?」
「ここじゃないぞ。ルートイチにだ。拾おうと思ったが捨てられた感じじゃなかったし諦めたんだが助けに行こうと思ったらお前らがロックイーターに突っ込んでいったのが見えたから走って助けたんだ。」
「ルートイチに?戦闘員でも増やすつもり?強制的に?」
「いや、そいつが強くなりたいかを見ている。勿論強制的ににではない。誘って強くなりたい、行きたいと言ったやつは連れて行ってる。戦闘員だけじゃないぞ」
「連れて行ったら何歳でも入れるの?」
「あぁ、何歳でも可能で戦争に駆り出される可能性もある。ルートイチってそういう組織だからな。」
「兄さんってそういう人探しに公園に来たんじゃないの?たまたまはウソでしょ。」
「ハハッ分かったか。そうだ。そういうヤツを探しに森とかに行ってる。面白いぞ?探すの。次一緒に行くか?」
「いやいいよ。俺幼稚園あるし。兄さんは学校わ?もしかして勝手に抜け出してるの!?」
「勿論昼休みだ。本当は外に出たらダメなんだけどな。勝手に出てる。案外バレないもんだぞ、授業には遅れたことないから大丈夫だ。」
「幼稚園の先生が兄さんのこと問題児って言ってたよ。そういうことするから問題児って言われるんだよ。」
「周りの評価にビビってたらなんもできねぇぞ。自分に正直に生きるべきだ。そんなの俺は気にしてない。」
「ふーーん、兄さんって以外と考えてるんだね。なんでも面白そうって思って突っ込んでいってるのがイメージだった。」
「あぁ?そんなイメージ持たれてたんかよ。俺、意外と頭いいんだぞ?戦闘もだし。俺の頭がいいエピソードを言ってやろう。俺はな……」
そこから長ーーーーーい兄さんの自慢話が始まった。内容はテストで全科目100点だったとか岩を手で砕いたとか。おなかすいたな〜と思いながら自慢話を30分くらい聞いてると出雲さんが来た。
「レアン様、ヤナト様。奥様がお待ちです。お早めにお越しください。奥様がご立腹です。」
「え、まじか?話してたらそんなに経ったのか。ヤナト行くぞ!」
兄さんは走って食堂へ向かった。これ以上母さんを待たせたら拷問部屋行きか?俺も向かうか。
俺は食堂へ向かった。




