表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転移したら賢者、転生して魔王の息子になりました。  作者: 雪国竜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
50/62

第40話 出来る事は全てしよう。できたら

 皆魔法契約は終わった。

 僕の場合はまだ決定していないが、明日になれば分かるだろう。

 皆は契約して使えるようになった魔法の効果を見るため、訓練場に向かった。

「ノッ君、明日の件はどうする?」

「う~ん、そうだね。ちょっと相談したい人がいるから、その人の話を聞いてから考えよう」

「相談したい人? だれ?」

「アスクレイ侯爵だよ」

「…………ああ、あの人っ」

 今少し間があったけど、まさか忘れていたわけじゃないよね?

 まぁ、今はそんな事よりも、侯爵がどこにいるか聞かないと。

 とりあえず、カドモスさんに訊いてみよう。

「カドモスさん、ちょっと話」

「あ、此処におられたか」

 カドモスさんに話し掛けようとしたら、聞き覚えのある男性の声が聞こえてきた。

 誰だろうと振り返ると、そこに居たのは――

「いかがですか、魔法契約は出来ましたか?」

 そこに居たのはアスクレイ侯爵だった。

 カドモスさんはアスクレイ侯爵を見るなり、一瞬ギョッとした顔をした。

 すぐに表情を戻し、頭を下げる。

「これは、アスクレイ侯爵。お疲れ様です」

「お主もな。カドモス」

 ……何で侯爵がここに居るんだ?

「それで、異世界人達の魔法契約は終わったのか?」

「イノータ殿以外は終わりました」

「? イノータ殿の契約はまだ終わってないのか?」

「いえ、少々特殊な状況になりまして」

 カドモスさんが腰を曲げて、アスクレイ侯爵の耳元に話し出す。

 二人は何事か話しながら、時折侯爵が頷いていた。

「……なるほど、そういう状況か」

「はい。これはかなり特殊です」

「で、その神の使いはいつ頃来るか分かっているのか?」

「明日の正午だと思われます」

「成程……イノータ殿」

「はい」

「何か対策は考えおられるので?」

「これから侯爵の所に行って相談しようと思いまして」

「成程。なら丁度良いですな」

 アスクレイ侯爵は頷いた後、話しかけた。

「丁度、話したい事がありましたので、どうぞこちらへ」

 アスクレイ侯爵がそう言うので、僕はその案内に付いていこうとしたら。

「「ちょっと、待った(って)」」

 マイちゃんと椎名さんが声をあげた。

 そこから先は通さないと言わんばかりに両手を広げる。

「何か御用で?」

「色々と言いたい事はあるけど、まず言いたいのは一つ!」

「貴方は誰ですか⁉」

 マイちゃんと椎名さんが、犬のようにガルルルルと言わんばかりに威嚇する。

「これは失礼。わたしはエゼキエル・フォン・アスクレイと申します。以後お見知りおきを」

 アスクレイ侯爵は挨拶をすると、マイちゃん達も挨拶を返した。 

 その後、僕はマイちゃん達が付いていくとうるさいので、仕方がなく二人も連れていく事にした。

 アスクレイ侯爵に案内してもらいながら、僕達は王宮を歩く。

 契約を行なった部屋から出て歩くこと数十分。

 着いたのは、この前侯爵に案内された研究室だ。

「ここは研究室ですよね」

「はい。入りましょうか」

 アスクレイ侯爵が扉を開けてくれたので、僕が部屋に入ろうとしたら、マイちゃんが僕の襟首をつまんできた。

「マイちゃん、そんな事をされたら、前に進めないよ」

「ノッ君、入る前に聞きたいのだけど、何でここが研究室だって知っているの?」

 マイちゃんは不審な目で見てくる。

 そんな目で見られる理由は分からないが、僕は知っている理由を話す。

「少し前に、侯爵がここに連れてきてくれたから、覚えていたんだよ」

「あ、そうなの」

 マイちゃんはそう言って、僕の襟首をつまむのを止めた。

 僕が先に入ると、皆が通れるように少しずれた。

 マイちゃん達も続くように部屋に入ると、アスクレイ侯爵が部屋に入り扉を閉めた。

「それで侯爵、僕に何か用があると伺ったのですが」

「はい、例の件の物が出来たので、お見せしようと思いまして」

「おお、この前話したのにもう出来たのですか⁉」

 そうだ。これを使えば、明日の件はどうにかなるかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ