第2話
思ったよりも読んでもらえてびっくり。ありがとうございます。2話目書きました。
村に向かう途中少女が話しかけてきた。
「そういえばドタバタしてて、自己紹介がまだでしたね。私村で唯一の宿[篝火亭]の看板娘アンといいます。先ほどはありがとうございました。」
そう言って赤毛を揺らし大きなルビーのような赤い目の少女は元気に笑いかけてくる。誰かに感謝されるなんて随分久しぶりのことだ、この世界に来てよかったと思える。
「あ〜、どういたしまして?俺はレンこれからしばらく世話になる」
そうして話してるうちに村に着いた。石の城壁に囲まれたなかなかに立派な村だ田舎の小さな村を想像していただけに驚きがある。これなら街を名乗れるだろう。
「ここが君の村か?どこの村もこんな立派な城壁があるものなのか?」
「はい、ここが私の村[ウノ村]です。城壁びっくりされましたか?これはこの村の村長さんが土の魔法で作ってくれたんです。村長さんはすごい魔法使いで私たちの自慢なんです。」
「そりゃすごいな、こんなに立派な城壁を一人で作ったなんて」
話してるうちに城壁の入り口についた。立派な木の城門は歓迎するように開かれている。門番がこちらに気づいた。
「アンちゃんじゃないか、いつもより遅かったな大丈夫だったか?あとそちらの方は?」
「ダンさんこんにちは、今日森でゴブリンに襲われてたところを、このレンさんと言う人に助けてもらったんです。」
「おいおいそりゃ大ごとじゃねえか、アンちゃん怪我はないか?あとレンさんアンのこと助けてくれてありがとう。最近何かと森も物騒だからな、村長に相談してみるか」
「はい怪我はどこもありませんよ、お礼にレンさんを宿に泊めようと思ってるんです」
そんなふうに話しながら、アンの口添えもあり楽に村に入ることができた。普通ならもっと審査が必要みたいだが、やったことといえば犯罪歴を確かめる水晶で確認されただけだ。そうして篝火亭についた。
「お母さんお父さんただいま」
アンが元気に声をかける。すると心配したように両親が飛び出してきた。
「アン無事だったか?」
「アンどこか痛いところはない?」
両親はアンに抱きつくとても愛されているようだ。
「うん大丈夫、ゴブリンに襲われたけどレンさんが助けてくれたんだ」
そしてやっと両親が自分に気づく。
「初めましてレンと言います」
「アンの父アントンだ、アンを助けてくれてありがとう。ぜひお礼に宿に泊まっていってくれ、もちろんタダでいい」
「アンの母のソフィアです。ちょうど昼食の支度をしていたんです、お腹空いてますか?」
アンの両親のご厚意にあずかり昼食をいただくことにする。宿の一階にある食堂は人で賑わっていた。
カウンター席に座らせてもらう。出てきたのはデカいステーキとパンそして野菜のたっぷり入ったスープだった。ステーキの野生味のある強烈な旨みが脳を直撃する、パンもナッツが入っていて食べ応え抜群だ、スープは野菜の旨みと甘みを感じられ体に染み渡るようだ。前世ではカップ麺ばかり食べていたからか、久々の温かい料理に涙が出そうになる。
「お口に合いましたか?」
アンのお母さんソフィアさんが少し心配そうに聞いてくる。
「ステーキもパンもスープもすごく美味しいです。ありがとうございます」
少しホッとしたようにソフィアさんは笑う。
食後アントンさんが鍵を持って登場した。
「レンさんこれがレンさんの部屋の鍵だ2階の角の201って書いてある部屋だ。あと洗濯が必要なものとか体を拭く用のタオルとお湯は声かけてくれたらいつでも用意するぜ」
そう言ってアントンさんは仕事に戻っていった。
俺は201と書かれた部屋の鍵を開け中に入る、清潔にされたベットと机に椅子、クローゼットに棚までしっかり完備されている。そして窓からは太陽の光が部屋いっぱいに入ってくる。いい部屋を用意してもらったようだ。
ただ荷物が何もないのも寂しいので村に買い物に行くことにした。しかしここで自分が無一文であることを思い出す。そこで先ほど話に出ていた冒険者についてアンに聞いてみることにする。
「アン冒険者について教えてもらってもいいか?」
「はいレンさん、私もそんなに詳しいわけではないのですが、冒険者は冒険者ギルドってとこで依頼を受けたり魔物の素材の売却などで稼いでるみたいですよ。危険な仕事ですが、その分力があればすごい稼げるみたいです。」
「ありがとう参考になった、今から冒険者ギルドに向かってみることにするよ」
「はい、この村の冒険者ギルドは宿を出て右側に大通りを進んで噴水広場に出たら見えると思います。剣と杖がクロスした看板が目印ですよ」
「わかった何から何までありがとう」
そうして目的地が決まった俺は善は急げとばかりに宿を飛び出した。
また明日更新する予定です。




