第1話
初投稿です
「俺はついにやり遂げた」
そんな言葉が最初に出た言葉だった。
俺(風間 蓮)は今人気のRPGをやっている。
そのゲームはやり込み要素がたくさんあることで知られているゲームだ。
例えば、クリアするたびに初期ステータスが2%増加するというシステムや。
種族を変えられたり。
武器や防具を作る事ができたり。
スキルを継承したり等だ。
そんなゲームで俺は999周という目標を達成した。
何故そんなに周回する必要があるのかというと。
完全に自己満足だが、最高のステータスや最強の武具、それと全てのスキルを入手できるゲームだと思ったからだ。
まず最高のステータスだが、初期ステータスをカンストさせるために932周する必要があった。
HPやMPが99999×99999の9999800001がカンストで、1周目が100。2周目で2%増えて102。3周目は102から2%増えて104.04となる。そのためカンストが932周だ。
その他のステータスは9999×9999の99980001がカンストで、2%ずつ増えるのは変わらず、1周目が10で815周する必要があった。
次に最強の武具だが、最高レアリティの武器でもLv99の時に9999×9999が最大で、Lv1の時は9999×926である。
ちなみに、武器やプレイヤーのレベル上昇の際のステータス増加量は、基本は初期ステータスの10%ずつである。
つまり、Lv1の時HP100なら10ずつ増加して、Lv2の時110になり、次で120になるといった感じだ。
そしてスキルについては、クリア時に持っているスキルをLv1の状態で引き継げる、重複すればレベルが上がって行き、初期ステータスの時点でカンストさせることもできる。
そんな俺のステータスは
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ステータス
名前:レン
種族:龍神族
職業:魔導騎士王
Lv1
体力 99999×99999
魔力 99999×99999
物攻 9999×9999
物防 9999×9999
魔攻 9999×9999
魔防 9999×9999
速度 9999×9999
スキル
戦神LvMAX 魔導神LvMAX 万物創造LvMAX
異界召喚LvMAX 全状態異常無効LvMAX
無限収納LvMAX 魔眼[極]LvMAX
超回復[極]LvMAX 全能力強化[極]LvMAX
空間掌握[極]LvMAX
装備
武器:神剣アレス
盾:神盾アテナ
鎧:神装フェニックス
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「長かった」
そんな言葉が漏れる、苦節三年ついにやり遂げたのだという達成感から勝手に涙が流れる。
ただ本当に気になるのはこの先だ、果たして999周の先、四桁に踏み込んでしまうのか?俺は静かに覚悟を決める。
「やるしかないか...」
もう慣れた動作である、マウスをコンテニューボタンに動かす。静かにだけれど確かに俺は1000周目の世界に踏み込んだはずだった。
「まぶし!」
思わず目を閉じる。
気づいたら森の中にいた。
まず、違和感に気づく。なんか、ムキムキになっている。三年もパソコンに齧り付いていた人間とは思えない。骨と皮しか感じ取れなかった以前とは違い力が張る。
そして、二対のツノが生えていて耳もとんがっている。
どういうことだ?だがRPGで俺が使っていたアカウントの龍神族に特徴が似ている。
「嘘だろ!」思わずそばにある川を覗き込む。
そこには、俺が使っていてアカウントそっくりのイケメンがいた。
「おい、マジか」
まさか、転生ってやつか?
そう思って定番の「ステータスオープン」と唱えてみる。
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ステータス
名前:レン
種族:龍神族
職業:魔導騎士王
Lv1
体力 99999×99999
魔力 99999×99999
物攻 9999×9999
物防 9999×9999
魔攻 9999×9999
魔防 9999×9999
速度 9999×9999
スキル
戦神LvMAX 魔導神LvMAX 万物創造LvMAX
異界召喚LvMAX 全状態異常無効LvMAX
無限収納LvMAX 魔眼[極]LvMAX
超回復[極]LvMAX 全能力強化[極]LvMAX
空間掌握[極]LvMAX
装備
武器:神剣アレス
盾:神盾アテナ
鎧:神装フェニックス
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「ゲームと全く同じ。まさかゲーム世界に迷い込んだ?いやしかしこんな地形はなかったはず。」そう俺は999周もするうちにマップの全ての地形を暗記していた。
すぐ近くには大きな山が見える、ここは山の麓なのだろう。そしてこの川すぐ先が滝になっている。そこが見えぬほどの深さだ。しかし崖の対岸までは20メートルもないぐらいだ。川に垂直に巨大な斬撃でも飛ばしたかのようだ。
「キャー、助けて」
そんな声が聞こえた、見てみれば少女が崖の向こうで、三匹ほどの緑の小さな化け物に追われている。視力の高いこの体はその化け物を明確に映し出す。あれはまさにファンタジーの象徴ゴブリンだ。
「おっと考え事をしている場合ではないな」
だんだんと慣れてきたこの体は崖を簡単に越えられると教えてくれる。しゃがみ、飛ぶそんな当たり前の動作からは想像もつかないほど俺は跳ねた。
対岸では疲れ切った様子の少女がこちらを驚いたように見ていた。
ザッ
着地に成功する。眼前にはゴブリン三匹、スキルボタンはないが、画面の向こうで何度も見てきた用に武具を召喚する。
「神剣アレス召喚」
爆音と共に空を裂きながら、赤い雷を引き連れ、
その剣は確かに手の中へ召喚された。うまく行ったようだ。
「えええー何が起きてるの?」
背に庇った少女が狼狽える。こちらを警戒したように見ていたゴブリン達は今の衝撃で腰が抜けていた。
まるで弱いものいじめのようだが、今後の被害を考えゴブリン達を始末するために剣を横薙ぎに振るう。
一瞬の間に、剣から飛んだ斬撃はゴブリン達を切り裂き燃やし尽くした。
もういいだろう剣の召喚を解除する。画面の向こうで見ていたとはいえ実際に見ると想像以上の威力だった。初めての殺しに躊躇するかと思ったがこの体はその程度では動じないようだ。
「あ、あのありがとうございます。助けてくれたんですよね?」
少女が少しの警戒をにじませながら聞いてくる。
「ああ、そのつもりだ」
「よかった、その、お兄さんは冒険者ですか?」
冒険者か、異世界といえばだな。転生?してからしばらく経ち異世界に来たという実感と同時に未だ見たことがない世界へのワクワク感が溢れ出す。
「冒険者ではないがそんな感じのことをだいぶ昔にやっていた」
いい感じに誤魔化せただろうか?「今さっきこの世界に来ました」なんて言われても戸惑うだけだろう。
「そうなんですね!あのよければ村まで送ってもらえませんか?」
「ああもちろんだ、またさっきみたいなのに襲われるかもしれないからな」
「そうですね、本当はこのあたりは安全なはずなんですけど最近少しおかしいんです。村の狩人の人が言うにはまるで何かに追われてるようだと」
「私も今朝、実家の宿で使う山菜を取りに出かけたら、ゴブリンに追いかけられてこんなとこまで来てしまったんです。けど村には自警団の人もいますし、うちの宿は旅人の皆さんに好評なんです。お返しと言ってはなんですが、ぜひ泊まっていって下さい。」
「そうなのか、じゃあお言葉に甘えて泊まらせてもらおう」
そして少女の案内で異世界で初めて村に入った。
ステータスについて
種族
竜人族系の最終形態だ、龍人族に進化した後、[龍神の寝床]というダンジョンをクリアして、龍神の加護をもらう事で進化する事ができる。
職業
魔法剣士系の最終形だ、魔法剣士から魔術剣闘士に進化した後、魔導騎士に、その後魔導騎士王になれる。
ステータスは周回していたのでカンストしている。
スキル
スキルや武器のレアリティは、一般等級から始まり、上級、特級、超級、伝説級、最後が神級である。
[戦神]
剣術や槍術などの物理戦闘系スキル全てを、神級まで上げる事で統合されて獲得できる。
[魔導神]
戦神の魔法系バージョンだ。
全ての攻撃魔法や防御魔法、魔法によるバフ、デバフや回復などを使える。
[万物創造]
鍛治やポーション作成などの生産系スキルが神級になり統合されたものだ。
[異界召喚]
召喚スキルの最終形であり、天界や魔界からも召喚できる。
[全状態異常無効]
全ての状態異常を無効化できる。
[無限収納]
無限に収納できる。
ちなみに、生き物は入らないため、生き物を収納したい場合は、空間魔法で異空間を常時作成し続ける必要がある。
魔眼[極]
全ての魔眼を極めたスキルである。
鑑定眼や千里眼などを使える。
超回復[極]
体力や魔力を最速で回復してくれる。
全能力強化[極]
視力強化や聴力強化などの五感強化や、腕力強化や脚力強化などの身体能力強化、さらに、思考速度加速や思考分裂などの様に思考力も強化してくれる。
空間掌握[極]
平面だけでなく立体での探知も可能な、探知系スキルである。




