2.第23章 援軍4-4
ドガガガガガガガッッッッーーーーーー!!!!!。
50頭からなる馬達が、疾風のごとく王宮目指して突き進んだ。
突然のシバルバ族の援軍の出現に、ゴ族の隊列は乱れた。
ウル達緑山の人々は、馬上から矢を放ち、ゴ族を射抜きながら突進した。
馬上の弓の扱いが苦手なウルも、懸命に矢を射かけた。
コアトルは、馬上から剣をふるい、眼前のゴ族を蹴散らかした。
後方からの脅威を感じて、ゴ族の兵士達は王宮へと続く一本道をコアトル達に明渡す形となった。
「王宮目指して進め―――っ。!!!」
コアトルは声の限り叫んだ。
一度は背後からの攻撃に、道を開けてしまった後方の部隊長であったが、この状況をいぶかしんだ。
「いつの間に、こんな部隊が編成されたのだ?。」
「おかしい…。」
部隊長は、自身の馬に乗り込むと、後方ではためくシバルバ族の旗のもとへ駆け込んでみた。
はたしてそこには、シバルバ族の姿は無かった。
ただ、地面から立ち上がった竹に、くくり付けられた旗が、なびいているばかり。
「くそう。計られた。大部隊がいるように見せかけた、ただの棒と旗だけではないかっ。」
「本当にいるのは、先頭のわずか20人弱のシバルバ族だけだ!。」
後方の部隊長は、混乱するゴ族の兵士達に大声で伝えた。
「だまされた。ひるむなっ。」
「張りぼての旗と、人の乗っていない馬で、見せかけだけだ!。」
「狙うのは、先頭のシバルバ族だけだっ。 ひるむなっ。」
よく見ると、人の乗っていない馬の方が多い。
シバルバ族は、先頭の数人だけだ。
ゴ族の兵士達は冷静を取り戻し、反撃を開始した。
ぴひゅん。 どすっ。 ずばっ。
ドガッッ――//。 ズザザ――ッ//。
ゴ族の反撃にあい、一人また一人と殺されて、馬上から転がり落ちるシバルバ族。
ドガガガガガガガッッッッーーーーーー!!!!!。
疾走する馬達。
コアトルの目の前に、長い槍をかまえたパイク隊が立ちはだかった。
これ以上は進めないかっ!。
その時、コアトルを追い越してウルが、パイク隊に突っ込んだ。
いななき、前足をあげて荒ぶるウルの乗った馬。
「この隙に、進んでください。 コアトル王子!。」
ウルが叫ぶ。
が、次の瞬間、パイク隊の長槍が四方からウルを串刺しにした。
「コアトル王子。 みんなの分まで生き延びてください。」
げほっ。うががっ。
さらに四方から長槍が、ウルの体を貫通した。
「ウル―――――ッ。」
コアトルは振り向く事が出来ず、ただ大声でウルの名前を呼ぶ事しか出来なかった。
コアトルの後ろでエカリーも叫んだ。
「ウル――――ッ。」
次に殺されるのは、自分の番か?。
コアトルとエカリーは恐怖した。
コアトルは、わめきながら、白馬ウィングの腹を蹴り上げ、王宮へと突進した。
少人数で援軍を編成したコアトル達。
奇策は成功したかのように見えたのだが。
疾走する物語の「惑星神話シバルバ」。
21世の新しい価値観を模索しつつ進んで行く!!!。
こうご期待。




