2.第23章 援軍3
王宮への突撃の準備は整った。
コアトルは、みんなを集めると、矢継ぎ早に話しを始めた。
「まず、ウルを中心として弓を後方から射かける。」
「後方を襲われたゴ族は、何事かと僕らの方に向かって来るはずだ。」
「わざとゴ族を引寄せておいて、ギリギリの所で、馬達を駆りたてる。」
「そして馬達が引っ張った紐が旗を立たせ、大部隊が出現だ。」
「その時はみんなで、ありったけの大声をあげて、ゴ族を驚かせてやれ!。」
「焦ったゴ族達も大声をあげて、逃げ惑う事だろう。」
「僕達の幻の大部隊と、ゴ族の大混乱の中、馬が造った道を、僕達も王宮へと突撃する。」
「みんな準備は良いね!。」
そう言うとコアトルは、ウル達数人と、ゴ族の後方へ忍び寄って行った。
「今回は、コアトル王子には負けませんよ。」
ウルはニヤリとして、ロングボウに矢を掛けながら言った。
そして。
ひゅん! ひゅん! ひゅん! ひゅん! ひゅん!
矢が放たれた。
うげっ! がぁっ! うっっ!
ゴ族の兵士達が倒れた。
「なんだ!。 どうした?。 後方から矢が飛んで来たぞっ?。」
「生き残ったシバルバ族がいたのか?。」
「シバルバ族だ――ッ!。 後方に、シバルバ族がいるぞっ!。」
ゴ族の兵士達が混乱しだした。
ひゅん! ひゅん! ひゅん! ひゅん! ひゅん!
ウルとコアトル達の矢は正確に、ゴ族の兵士達を射殺して行った。
「うわ~~っ。 またやられたっ。」
ゴ族の後方の部隊長が叫んだ。
「ふざけやがって、シバルバ族の野郎。」
「弓隊は俺について来い。」
「死にぞこないの、シバルバ族を殺しに行くぞ!。」
コアトル達に矢を射かけながら、ゴ族の弓隊が迫って来た。
ひゅん! ひゅん! ひゅん!
応戦するコアトル達。
「まだまだー。」
100人からなるゴ族の弓隊が、矢の雨を降り注いでくる。
大部隊の弓隊に囲まれ出した。
「今だっ!!!。」
「戻って馬を駆りたてろ!。 大部隊を出現させろっ!!!。」
コアトルが叫んだ。
「おおおおおーーーーーっ!!!。」
脱兎のごとくコアトル達は戻る。
「いいかいエカリー。しっかり僕につかまっているんだ、振り落とされないようにね!。」
「はい、コアトル。」
「コアトルの事、一生抱きしめて行くわ!。」
コアトルとエカリーは、白馬ウィングに飛び乗った。
ウィングの手綱を操作して、コアトルは馬達の尻に鞭を打って回った。
ヒヒ~~ン。 ブヒヒ~~ッ。
馬達が王宮目指して走り出した。
次々に立ち上がるシバルバ族の紋章の旗。
シバルバ族の大部隊が現れた。
後方から援軍が、到着したのだ。
ゴ族の弓隊は、腰を抜かした。




