2.第22章 シュバランケ3
「シュバランケの挑発にのっては、いけません。」
「奴は、我々を王宮から出して、王宮外で戦うつもりです。」
「逆に我々は、シュバランケを王宮に誘い入れる方法を取り、奴の首、ただ一つを取る事に専念しましょう。」
「ゴ族の軍隊は、シュバランケの意志ひとつで動いている。」
「我々が族長シュバランケの首を取れば、ゴ族の軍隊は意表を突かれ総崩れになるはずです。」
「その混乱の中、我々は南の中原へと逃げのびましょう。」
武科長カサスの助言であった。
手はず通りヤコック王は、2階のバルコニーからカサス、イサムナを引き連れてシュバランケの前に出た。
その出で立ちは、頭に金の冠、銀の首飾り、翡翠の腕輪等々、きらびやかに、金銀宝飾品に飾られていた。
金色の髪と髭をたくわえ、風になびく真白な服とマント。
キラキラと輝くその姿は、神が現れたのかと思わせる姿だった。
シュバランケ、ゴ族の兵士達は、一瞬息を飲んだ。
それはまた、父と息子の初めての対面であった。
だが、その事実をシュバランケが知るはずも無かった。
「ゴ族の族長よ。あなた方が優秀な事は、良く解った。」
「我々は、あなたにお仕えしたいと思う。」
「あなたが我々を殺す事は簡単な事だ。」
「だが、我々を殺してしまっては、これ以外にも大量にある、金銀財宝の隠し場所が分からなくなるぞ。」
「ゴ族の族長シュバランケよ、ぜひともあなたにこの宝物達を差し上げたい。」
「王宮の中にある金銀財宝を見てはくれまいか?。」
「我らを殺すのは、それからでも遅くは無いはずだ。」
ヤコック王は大声で、シュバランケに訴えた。
「ワッハッハッハッハッ!!!。」
シュバランケは、山々に響き渡るように大声で笑った。
「何をたくらんでいる、シバルバ族の王よ!!!。」
「金銀財宝などに、興味は無いわ!。」
「ゴ族はこの星を支配する。」
「この星の支配者になれば、金銀財宝など腐るほど集められる。」
「暗黒神を信奉し、暗黒神の力によって支配を行う我々にとって、明白神を信奉するシバルバ族は邪魔なのだ。」
「俺の興味は、シバルバ族の虐殺しかない。」
「ワッハッハッハッハッ!!!。」
「アッハッハッハッハッ!!!。」
シュバランケの笑い声に、女の笑い声がかぶさって来た。
何?。どこから聞こえてくる?。
「アッハッハッハッハッ!!!。」
女の笑い声は、王宮の塔の天辺から聞こえて来た。
そこに居たのは、シュバランケの母、ヴェール王女だった。
腰に短い布だけを巻いた姿で、大きく張り出した乳房を突き出すように立っていた。
「アッハッハッハッハッ!!!。」




