2.第14章 神話2
去年の神事で生贄となったマヤウェルも読んだであろう『神話』について、エカリーは語り出した。
「まだ私も、全部読み切った訳では無いんだけど…。」
「この星の創世神話の記録なの。」
「創世神話?。」コアトルが言った。
「昔々の大昔、この惑星シバルバは炎に包まれた、生物の居ない星だった。」
「その光景を見かねた天の神々が、大地を鎮めようと次々に挑戦していった。しかし、皆焼かれて死んでいった。」
「最後に時の神が現れて、やっとの思いで大地を鎮め、緑の世界を造った。」
「しかし、その大地との戦いで時の神は、炎によって体を二分されてしまう。」
「そう、今の私達の神「明白神」と「暗黒神」に別れてしまったの。」
「二神は、同じ時の神から生まれたものの、反目しあい競い合った。」
「明白神は大地をこねてシバルバ族と云う人間を造った。」
「暗黒神は、対抗して自分のしもべとしてゴ族と云う人間を造った。」
「ゴ族!!!。」
コアトルは唸った。
創世神話に、ゴ族が出て来るのか…。
「ゴ族と云う人間を造られ、あわてた明白神は、シバルバ族を守るため、暗黒神が嫌う、シバルバ石の守り玉を与えた。」
コアトルは自分のシバルバ石を手に取った。
「それでシバルバ族は皆、首からこの守り玉の首飾りをしているのか。」
コアトルの守り玉、シバルバ石がかすかに光を放った。
「反目しあう二神は、同時に現れる事は無く、明白神が天空に居る時は暗黒神は現れない。」
「また、暗黒神が天空に居る時は、明白神はどこかに消えている。」
「二神を天空で、同時に見る事は無かった。」




