表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星神話シバルバ  作者: 土御門 臥龍
第2部 シバルバ族の国

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/416

2.第12章 暗黒の一日3

さっきまで輝いていた太陽が、みるみる真黒になっていった。


日の光が遮られ、暗がりの中、人々は恐怖した。

天空に、明白神の姿は無い。

「暗黒神が来るぞー!。逃げろ!!。逃げろー!!!。」

観衆達は一斉に、出口に殺到した。


拳闘場の中心で取り残されていたコアトルとカサス。

カサスがコアトルに近づき指示を出した。

「何と云う事だ。春分の日に、日食が起きた。」

「イサムナからは、日食の事は聞いていない。」

「卜占科が、見立てを出来なかったのだ。これは大きな失態だ。」

「競技は中止だ。」

「ただの日食だが、人々は混乱している。」

「コアトルは、南の出口に向い、観衆達の誘導をしろ。」

「俺は、衛兵達に指示を出しに行く。」

「それまで大声で叫び続けろ。『ただの日食だ。あわてる事は無い!』と!!!。」


コアトルは、南の出口にウィングを走らせた。

「ただの日食だ―――。慌てる事は無いぞ―――!。」と、叫びながら。


だが観衆達の混乱は収まらない。

村々から来た何十万の人々が一斉に出口に殺到していた。

「暗黒神が来る。暗黒神に殺される、逃げろ。逃げろ。」

押し潰されながら、倒れたものは踏み潰されながら、その呪いの叫びを聞いていた。

その叫びを聞いた者は、さらに「暗黒神に殺されるぞ~!。」と叫び、呪いの言葉は広がって行った。


ポポルはエカリーの手を引いて、群衆の中を流されるまま出口に向かっていた。


ヤコック王は、卜占科長のイサムナを問いただした。

「春分の今日、日食が起こると分からなかったのか!!。」

「ウサギ狩りは中止になり。春分の神事は、滅茶苦茶に成ってしまったぞ。」


「誠に申し訳ありません。日食が起るなど、思いもよりませんでした。」

「私の見立てが、まだまだ甘かったようです。」

「ヤコック王様。私に罰を与えてください。」

イサムナは、深く頭を下げた。


程なく太陽はまた輝きを取り戻していたが、拳闘場に人々の姿は無かった。


ウサギ狩りでの、コアトルの優勝は、幻となった。



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ