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出来損ないと呼ばれ追放された魔王の子供は国を創造し王となる  作者: 蒼崎しんのすけ


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第二章『世界管理議会』

リベルタに「世界消去」の宣告が下されてから三日


街は混乱していた


しかし、誰一人として逃げようとはしなかった


アークは中央議会を開き、人間、魔族、獣人、精霊、竜族の代表を集める


円卓を囲む空気は重い


アークが静かに口を開く


「敵の目的は、 この世界の消去だ」


「残された時間は二十七日」


「だが 私は諦めない」


ゼルが立ち上がる


「相手が宇宙を管理してようが関係ねぇ」


「世界を消したいなら、俺たちを倒してからにしろ」


その一言で 議場の空気が変わった


オルディスの再訪


その夜


中央塔の屋上に 一筋の黄金の光が降りる


オルディスだった。


彼は武器を持たず、静かに夜空を見上げている


アークが屋上へ現れる


「何をしに来た?」


オルディスは振り返らない


「あなた方を見に来ました」


「……美しい世界です」


アークは驚く


「消そうとしている世界を、美しいと言うのか?」


オルディスは小さく頷く


「だからこそ惜しいのです」


「ですが、一つの世界を守るために、無数の世界を危険にさらすことはできません」


アークは問い返す


「それは本当に事実なのか?」


その言葉に、オルディスは初めて沈黙した


ノアの観測


一方、ノアとイリスは《観測の欠片》の前に立っていた


ノアは結晶へ手を触れる


無数の未来が流れ込む


だが、その奥に奇妙な光景があった


黄金の都市


崩壊した世界


そして、一人で立ち尽くすオルディス


ノアは息をのむ


「……泣いてる」


イリスが驚く


「執行官が?」


ノアは静かに頷いた


「この人 本当は消したくない」


世界の真実


翌日


オルディスは再び都市を訪れる


今度は逃げも隠れもしなかった


「質問に答えましょう」


そう言うと、空中に宇宙の地図を映し出す


無数の世界が輝いている


しかし、その半分以上は黒く染まっていた。


「これは……」


アークが息をのむ


オルディスは静かに説明する


「自由意思を得た世界は成長します」


「しかし、その中には他の世界を侵食し始めるものも存在します」


映像が切り替わる


一つの世界が暴走し、隣接する世界を飲み込んでいく


やがて十、百、千の世界が崩壊する


「これが《世界崩壊連鎖》です」


「議会は、それを防ぐために存在しています」


新たな決意


会議が終わった後


ゼルは空を見上げて笑う


「つまり全部ぶっ飛ばせば終わる話じゃねぇってことか」


アークも苦笑する


「ずいぶん単純なまとめ方だな」


ノアは静かに言う


「でも……助けられるかもしれない」


イリスが頷く


「議会そのものが敵ではない」


「間違った答えしか選べなくなっているだけ」


アークは拳を握る


「なら俺たちは 新しい答えを示そう」


「世界を消す以外の方法を」


その言葉に仲間たちは頷いた


その頃、世界管理議会


十二の玉座が並ぶ大広間


第一執行官オルディスが報告を終える


静寂を破ったのは、一人の議員だった


漆黒の法衣をまとい、顔を仮面で隠した人物。


「第一執行官」


「君は迷っている」


オルディスは無言だった


仮面の議員は立ち上がる


「ならば私が行こう」


「実験は終わりだ」


その瞬間、議場の空気が凍りつく


玉座に座る者たちでさえ、その人物を止めなかった


彼の名は――


《終焉議員ネメシス》。



世界を一つ消すことすら「慈悲」と考える、議会最強の執行者だった。


彼が動いた時、本当の第二部が幕を開ける。

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