18
クレアを部屋のベッドに寝かせて頭を撫でる。
そぉっと部屋を出てアルジャンのいる場所に戻る。
「寝かせてきた。さっきの話・・・この国では、双子は不吉とか言わないし、聞いた事がないんだが何か知っているか?」
『いや、我が知る限り聞いた事はない。人間に関わってこなかったから知らぬだけかもしれんがな。他の国では不吉なのかも知れんな。』
「だからって、子供を捨てるか?産まれたばかりの赤子だぞ?自分で動けないし、喋れないんだ。死んでくれって言ってるようなもんじゃないか。まぁ、捨てたんだから、死んだと思ってるか、生きてると思っても今更探したりはしないだろうがな。ったく、ロクでもない親だな。」
『我はクレアを捨てはしないから安心しろ。』
「ああ、俺もクレアを守るからな。聞きたいんだが、アルジャンは大きさは変わらないのか?小さくなれれば、クレアと一緒に家に来れるだろう?まぁ、無理なら仕方ないが・・・」
『ふぅむ。そうだな。やってみるか?』
シュルル・・・一回り小さくなったがそれでもまだ大きい。
「まだ小さくなれないか?」
『まだ小さくか?難しいな。』
「そうか・・まぁ、すぐに街に行くわけじゃないからな。一緒にくるならクレアといる間に練習しててくれればいい。じい様達には、クレアの前世の事とか話さない方がいいだろうな。じゃあ、俺は帰るからクレアを頼む。」
『フン。わかっておる。道はわかるな?』
「ああ。じゃあ、またくるよ。」
家を出て森の中を歩いて自分の家に帰る。
じい様に伝えるにしてもいつがいいか。あの名ばかりの家族に知られたくないからな。俺の事など、今まで通り放っておいてくれればいいんだが・・・ロンドに先に伝えるか。もう少ししたら帰ってくるな。晩飯食べてから話すとするか。




