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森の中で  作者: 蘇芳 誉
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今日も歌いながら、フェンリルが狩ってきてくれた鳥とウサギを解体します。

歌っていると、光の玉が見えます。

が、まだ人型には見えません。

解体は、大分上手く出来るようになりました。

ギルドに持って行きましょう!


ギルドで、買い取りをしてもらい、ロンドさんのところに行きます。

「おはようございます、ロンドさん。」

「おはよう、クレアちゃん。昨日は、料理ありがとう。とっても、美味しかったよー。」

「いえ、お口にあってよかったー。あの、マリウスさんに、会えますか?」

「あぁ、部屋に行こうか。」

ギルマスの部屋に行きます。

「マリウス、はいるよー。」

「どうした?ロンド。」

「クレアちゃん連れてきたよ。」

「おはようございます。マリウスさん。昨日は、ありがとうございました。」

「おはよう、クレア。昨日の料理、うまかった。また、食べたい。」

「よかったー。機会があれば、また何か作るね!マリウスさん、ジョバンニさんに頼まれたハンカチなんだけど、布と糸持って帰るの忘れたから、取りに行っていい?」

「あぁ、じゃあ、今から一緒に行こう。ロンド

すぐ戻るから、頼むな。」

「わかった。」

ギルドをでて、マリウスさん達の家に向かいます。

もちろん、手は繋いでますよ!

家に着いて、布と糸をカバンに入れます。

「クレア、何かあったか?」

「なんで?」

「何か言いたそうな顔で見てたからな。」

「ぅええぇー。」

そんなわかりやすい顔してたのかなぁ。恥ずかしい。ペタペタ顔を触ります。

「マリウスさん、お話していい?」

「あぁ、どうした?」

「んー、マリウスさんに森の家にきて欲しいの。

本当は、ロンドさんも一緒にと思ったんだけど、

あまり知られたくないから婚約者のマリウスさんだけって事で・・・その時に話すから今は詳しく言えないの。ごめんなさい。勝手な事言ってるのは、わかってるけど、マリウスさんの都合のいい日にきてくれる?」

断られたらどうしようと心配で、自然と涙目になり、マリウスを見上げる。

そんなクレアを見て、顔半分を片手で隠すマリウス。

「わかった、クレアの家に招待してくれるんだな?ギルドが、終わってからじゃ、時間が遅いか?休みの日は、3日後だから、その日でもいいか?」

「うん。3日後だね。森の入り口まで、迎えに行くね。ありがとう、マリウスさん!」

パァーッと満面の笑みを浮かべ喜ぶクレアを見て、苦笑するマリウス。

本当は今すぐ聞きたいが、3日後まで我慢する事にした。昨日、家まで送るのを断っていたのに、家に来てと言うからには、家に何かあるんだろう。

3日後の時間を決めて、この後の予定を聞く。

帰るなら、森の入り口まで送るつもりでいたのだが。

クレアが、少しここにいていいかと聞いてきた。

構わないが、何もないぞと言うと、また料理を作るという。


昨日買った野菜が傷む前に使わないとね!


「俺は、ギルドに戻るが、ロンドを寄越す。1人で、行動するなよ?誰もこないと思うが、誰かきても出なくていい。居留守を使え。いいな?」

「わかってる。マリウスさんも、気をつけて戻ってね?お仕事頑張って!」

「あぁ、じゃあ戻るな。ここでいい、外にでるな。鍵は、俺がかける。」

クレアの頭をなでる。

「行ってらっしゃい、マリウスさん!」

外に出てドアを閉める時に見えたのは、手を振るクレアの笑顔でした。


ギルドに戻り、ロンドに、

「ロンド家に行ってくれ。クレアが、料理を作ってから、帰るらしくてな。ついててくれ。帰る時は、森の入り口まで送ってから、戻ってきてくれ。」

「わかった。何作ってくれるんだろう?楽しみだなぁ。」

急いで家に向かいます。

ドアを開けて、中に入りキッチンに行くと、

「おかえりなさい、ロンドさん!」

「ただいま、クレアちゃん。何作ってるんだい?」

「またスープだよ。作れる料理の数が少ないから、申し訳ないんだけど。」

昨日は、野菜をクタクタに煮たスープだったけど、今日は、ゴロゴロ野菜を煮たスープ。シチューと思ったんだけど、ルーがないので諦めた。

「いや、嬉しいよ!マリウスにクレアちゃんが、料理作っているって聞いて楽しみにしてたんだー。」

「ロンドさん、手伝ってくれる?」

「手伝うのはいいけど、料理できないよ?」

「このお肉をミンチにしてほしいの。」

「それなら出来るよ!」

ミンチにしてもらっている間に、硬いパンをおろして、パン粉にします。牛乳がないので水に浸しします。ミンチができたら、塩コショウして、卵を割り入れ捏ねます。あとは、型を整えて焼くだけです。

「ロンドさん、焼いてた方がいいかな?食べる時に焼く?」

「んー、焼いててくれる?」

「わかったー。」

フライパンで焼いて行きます。食べる時温かい方がいいよね?

煮込みにしよう。玉ねぎのみじん切りを小麦粉で炒めて、ケチャップはないからトマトをざく切りにして煮ていきます。ソースがない。醤油を少しいれます。味が物足りないかもだけど、ハンバーグを入れて軽く煮ます。

「ロンドさん、食べる時にまた温めて食べて下さいね!」

あとはサラダなんだけど、ポテトサラダは、マヨネーズがないから無理。レタスにトマトが1個。うーん。ゆで卵もいれればいいか。ドレッシングを作って出来上がり。

「ロンドさん、食べる時にかけてね。作ったけど、足りなかったらごめんなさい。」

「大丈夫だよー。美味しそうだから、今すぐ食べたいよー。」

「ふふ、そう言ってもらえて嬉しい。じゃあ、帰りますね!」

「送るよー。」

「ありがとうございます。」

森の入り口まで送ってもらって、森の中を歩いていると、フェンリルが迎えに来ます。

家に着いたら、歌います。

「フェンリル、3日後にくるから、よろしくね!」

「わかった。」

マリウスさんが来るまでに、ハンカチを仕上げなきゃね!

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