11
隣国のとある侯爵家
ギルバートは、妻のジュリアとティータイムを楽しんでいた。
が、雲行きが怪しくなる。
「ロッシェ公爵に、御子が誕生したそうだ。双子らしいから、お祝いを考えないとな。」
「まぁ!双子ですって!不吉よ!公爵家に良くない事が起こるわ!」
「何を言ってるんだ?双子が不吉?不吉なわけあるか!」
「だって、双子の1人を捨てたから、ドマーニ家は安泰なのよ?」
「は?1人捨てた?どういう事だ?説明しろ!」
「やあねぇ。旦那様。双子は、1人捨てなきゃ不幸になるのよ?公爵さまにもお伝えしないといけませんわ。」
「ジュリア、おまえ双子を産んで1人捨てたのか?
どうなんだ?答えろ!」
「ええ、そうよ。捨てたから、ドマーニ家は、不幸になってないでしょう?」
「なんて事を・・・双子は、不吉でもなんでもない!宝だぞ!子供を捨てるなんて、おまえは本当に母親かっ!」
「そんなに怒る事ないでしょう?私は間違ってないわ!」
「いや、間違っている!人間のする事じゃない!出ていけ!おまえとは、離縁する!」
「そんな・・旦那様、何言いだすの?私がいないとジェイドが寂しがりますわ!あなたも、私「うるさい!ホーク!こいつを追い出せ!家に入れるな!」
「はっ!」
警備の者に任せる。
「旦那様!」
喚くジュリアが連れだされて静かになる。
ジュリアについていた侍女を全員呼び出し、ジュリアの出産を知る者を探す。
「ジュリアの出産の時、ついていたのは誰だ?」
古参の侍女が、
「私です。」
と言った。
名乗り出た侍女以外は、仕事に戻す。
「ジュリアが双子を産んで、1人捨てたというのは
本当か?」
「っ!」
「ジュリアがそう言ってたからな。詳しく話せ!」
「はい、本当です。もう1人は、女の子です。奥様は、双子は、不吉だと、男の子は、跡取りだから、女の子を捨てるように言いました。旦那様が来る前に早くと・・・」
「それで、どこに捨てた?」
「いえ、奥様に捨てるように言われましたが、捨てる事はどうしてもできなくて・・庭師に預けました。気になっていたので、数日後、庭師に聞いたら、人に預けたと言っていました。その後は、わかりません。申し訳ございません。」
「人に預けたなら、生きている可能性があるな!
庭師に、誰に預けたか確認して、娘の行方を探すのだ!」
「娘に何か特徴はなかったか?髪の色は?瞳は?何か思い出せ!」
「髪は、黒っぽかったです。瞳は、金のようにも紫のようにもみえましたが。」
「そっそれはっ、それは、金と紫の2色の瞳ではないのか?」
「見たのは1度。それも10年以上前の事ですから、はっきりとは・・・申し訳ございません。」
「いや、また何か思い出したら教えてくれ。」
「はい。」
執事のエミリオに指示をだし、息子のジェイドには、学院から帰ってきてから話そうと決めた。
それまでに行方がわかればいいのだが・・・.




