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森の中で  作者: 蘇芳 誉
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隣国のとある侯爵家


ギルバートは、妻のジュリアとティータイムを楽しんでいた。

が、雲行きが怪しくなる。

「ロッシェ公爵に、御子が誕生したそうだ。双子らしいから、お祝いを考えないとな。」

「まぁ!双子ですって!不吉よ!公爵家に良くない事が起こるわ!」

「何を言ってるんだ?双子が不吉?不吉なわけあるか!」

「だって、双子の1人を捨てたから、ドマーニ家は安泰なのよ?」

「は?1人捨てた?どういう事だ?説明しろ!」

「やあねぇ。旦那様。双子は、1人捨てなきゃ不幸になるのよ?公爵さまにもお伝えしないといけませんわ。」

「ジュリア、おまえ双子を産んで1人捨てたのか?

どうなんだ?答えろ!」

「ええ、そうよ。捨てたから、ドマーニ家は、不幸になってないでしょう?」

「なんて事を・・・双子は、不吉でもなんでもない!宝だぞ!子供を捨てるなんて、おまえは本当に母親かっ!」

「そんなに怒る事ないでしょう?私は間違ってないわ!」

「いや、間違っている!人間のする事じゃない!出ていけ!おまえとは、離縁する!」

「そんな・・旦那様、何言いだすの?私がいないとジェイドが寂しがりますわ!あなたも、私「うるさい!ホーク!こいつを追い出せ!家に入れるな!」

「はっ!」

警備の者に任せる。

「旦那様!」

喚くジュリアが連れだされて静かになる。

ジュリアについていた侍女を全員呼び出し、ジュリアの出産を知る者を探す。

「ジュリアの出産の時、ついていたのは誰だ?」

古参の侍女が、

「私です。」

と言った。

名乗り出た侍女以外は、仕事に戻す。

「ジュリアが双子を産んで、1人捨てたというのは

本当か?」

「っ!」

「ジュリアがそう言ってたからな。詳しく話せ!」

「はい、本当です。もう1人は、女の子です。奥様は、双子は、不吉だと、男の子は、跡取りだから、女の子を捨てるように言いました。旦那様が来る前に早くと・・・」

「それで、どこに捨てた?」

「いえ、奥様に捨てるように言われましたが、捨てる事はどうしてもできなくて・・庭師に預けました。気になっていたので、数日後、庭師に聞いたら、人に預けたと言っていました。その後は、わかりません。申し訳ございません。」

「人に預けたなら、生きている可能性があるな!

庭師に、誰に預けたか確認して、娘の行方を探すのだ!」

「娘に何か特徴はなかったか?髪の色は?瞳は?何か思い出せ!」

「髪は、黒っぽかったです。瞳は、金のようにも紫のようにもみえましたが。」

「そっそれはっ、それは、金と紫の2色の瞳ではないのか?」

「見たのは1度。それも10年以上前の事ですから、はっきりとは・・・申し訳ございません。」

「いや、また何か思い出したら教えてくれ。」

「はい。」

執事のエミリオに指示をだし、息子のジェイドには、学院から帰ってきてから話そうと決めた。

それまでに行方がわかればいいのだが・・・.

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