第十三話 芽生えた想い、動き出す運命
帰国の馬車
春の穏やかな風が、ダーガトーク王国へ続く街道を吹き抜けていた。
豪華な馬車の窓から流れる景色を眺めながら、ロナルド・ユーア・ダーガトークは静かに息を吐く。
(……もう会いたい。)
別れて、まだ半日ほどしか経っていない。
それなのに、気づけばミリアの笑顔を思い浮かべてしまう。
花畑で笑っていた姿。
少し照れたように微笑んだ表情。
真っ直ぐな瞳。
どれも鮮明に思い出せる。
(困ったものだ。)
ロナルドは小さく苦笑した。
あの日、自分の気持ちにようやく名前を付けることができた。
――好き。
その一言を認めただけで、不思議と心は軽くなっていた。
恋とは、もっと苦しいものだと思っていた。
けれど今は違う。
会えた時間が嬉しかった。
同じ景色を見られたことが嬉しかった。
そう思えるだけで十分幸せだった。
「ずいぶん静かだな。」
向かいの席で紅茶を口にしていたエルディオ・ダーガ・クラウディー公爵が、穏やかに笑う。
「珍しく書類も開かない。」
ロナルドは机の上へ視線を落とした。
外交報告の書類が置かれている。
しかし、一文字も読めていなかった。
「少々……考え事をしておりました。」
「ほう。」
エルディオはそれ以上追及せず、窓の外へ視線を向ける。
静かな時間が流れる。
だが、その沈黙に耐えきれなくなったのはロナルドだった。
「……叔父上。」
「なんだ?」
「一つ、お聞きしてもよろしいでしょうか。」
「珍しいな。」
ロナルドから相談を持ちかけることなど、ほとんどない。
エルディオはカップを置き、静かに甥へ向き直った。
ロナルドは少しだけ視線を泳がせる。
「……仮に、です。」
「うむ。」
「大切に思う人がいたとして。」
エルディオの口元がわずかに緩む。
("仮に"か。)
心の中でそう呟きながらも、表情には出さない。
「その人と一緒にいるだけで嬉しいのです。」
「ほう。」
「笑ってくれるだけで安心して……。」
「別れたあとも、また会いたいと思ってしまう。」
ロナルドは少し照れくさそうに笑う。
「以前の私は、そのような感情とは無縁でした。」
「ですが今は……。」
そこで言葉が止まる。
「他の男性と話している姿を想像すると、胸が落ち着かないのです。」
「頭では分かっています。」
「誰と話そうと、その方の自由です。」
「それでも、あまり近付いてほしくないなどと思ってしまう自分がおります。」
言い終えると、耳がほんのり赤く染まっていた。
子どもじみたことを言っている。
そう思うと少しだけ恥ずかしい。
エルディオは穏やかに微笑んだ。
「それは、お前がその人を大切に想っている証だ。」
「証……ですか。」
「ああ。」
「誰かを想うからこそ、不安にもなる。」
「失いたくないと思う。」
「それは決して、おかしなことではない。」
ロナルドは静かに頷く。
胸のつかえが少しだけ軽くなった気がした。
「それと……。」
まだ言いたいことがある。
そう気づき、ロナルドは続けた。
「その人の前では、格好悪い姿を見せたくありません。」
「もっと勉強して。」
「もっと剣を磨いて。」
「もっと立派な人間になりたい。」
「そんなことばかり考えるようになりました。」
それは義務ではない。
誰かに命じられた努力でもない。
ただ自然と、昨日の自分より成長したくなる。
その理由は一つだけ。
(ミリアに笑っていてほしい。)
エルディオは満足そうに頷いた。
「良い変化だ。」
「良い……変化。」
「ああ。」
「誰かを大切に思う気持ちは、人を弱くするどころか強くする。」
「その想いが、お前を昨日よりも前へ進ませてくれる。」
その言葉は、静かにロナルドの胸へ染み込んでいった。
「ありがとうございます、叔父上。」
「礼を言われることではない。」
エルディオは優しく笑う。
「ただ一つだけ助言をしよう。」
「はい。」
「焦る必要はない。」
「その想いも、お前自身も、ゆっくり育てればいい。」
「……はい。」
ロナルドは真っ直ぐ頷いた。
窓の外では、ダーガトーク王国の城壁が少しずつ見え始めていた。
帰れば、王子としての日常が待っている。
外交。
政務。
剣術。
勉学。
忙しい毎日になるだろう。
それでも、不思議と気持ちは前向きだった。
(もっと成長しよう。)
その時、ふと胸の奥が温かくなる。
以前なら義務としてこなしていた鍛錬も、今は未来へ繋がる一歩に思えた。
エルディオはそんな甥の横顔を見つめ、小さく笑みをこぼす。
(恋とは、本当に不思議なものだ。)
一人の少女との出会いが、一人の王子をこれほど変えるとは。
誰かを想う気持ちは、人を弱くするのではない。
前へ進む勇気を与えてくれる。
そんなことを改めて実感していた。
馬車はゆっくりと城門へ近づいていく。
春風は変わらず優しく吹き、青空には白い雲が穏やかに流れていた。
ロナルドはその空を見上げ、小さく微笑む。
(また会いに行きます。)
その言葉は誰にも聞こえないほど小さかった。
けれど、その瞳にはもう迷いはない。
恋を知った少年は、一歩ずつ未来へ歩き始めていた。
「第二王子殿下、ご帰還です!」
城門に衛兵の力強い声が響き渡る。
ゆっくりと馬車が止まり、扉が開く。
ロナルドは静かに地面へ降り立ち、慣れ親しんだダーガトーク王城を見上げた。
高くそびえる白亜の城。
磨き上げられた石畳。
規律正しく並ぶ近衛騎士たち。
幼い頃から見慣れた景色だというのに、どこか懐かしく感じられた。
「お帰りなさいませ、殿下。」
出迎えた侍従たちが一斉に頭を下げる。
「ただいま戻りました。」
穏やかな笑みで応えるロナルド。
旅の疲れを感じさせない立ち居振る舞いは、まさにダーガトーク第二王子そのものだった。
「ロナルド。」
聞き慣れた声に振り向くと、一人の青年がゆっくりと歩み寄ってくる。
端正な顔立ちに、落ち着いた雰囲気。
そして、王族らしい気品を自然と纏っている。
第一王子、アルフォンス・ユーア・ダーガトーク。
ロナルドの兄であり、次代の国王となる人物だっ
た。
「兄上。」
ロナルドは胸へ手を添え、一礼する。
アルフォンスは優しく微笑み、弟の肩へ軽く手を置いた。
「無事で何よりだ。」
「ありがとうございます。」
「タルトミアはどうだった?」
「とても実りある滞在でした。」
その一言だけで、アルフォンスは満足そうに頷く。
「それなら良かった。」
「父上も帰りを待っておられる。」
「まずは報告へ参ろう。」
「承知しております。」
二人は並んで王の執務室へ向かった。
◇◇◇
重厚な扉が静かに開かれる。
執務机に向かっていた国王は、顔を上げると穏やかな笑みを浮かべた。
「帰ったか、ロナルド。」
「ただいま戻りました、父上。」
ロナルドは深く一礼する。
「ご苦労だった。」
「タルトミアでの訪問はどうだった?」
「はい。」
ロナルドは姿勢を正し、落ち着いた声で報告を始めた。
侯爵家で学んだ領地経営。
豊かな自然を活かした街づくり。
魔法を生活へ取り入れる工夫。
子どもたちへの教育。
そして、各国との友好関係。
話しながら、自分でも驚くほど多くの学びを得ていたことに気付く。
国王もアルフォンスも、時折頷きながら耳を傾けていた。
「素晴らしい。」
国王は満足そうに頷く。
「お前は多くを見て、多くを学んできたようだ。」
「ありがとうございます。」
「今回の経験は、必ず今後に活きるだろう。」
その言葉に、ロナルドは静かに頭を下げた。
報告を終え、執務室を後にする。
長い廊下を歩きながら、アルフォンスがふと口を開いた。
「以前のお前なら、報告は必要最低限だった。」
ロナルドは少し驚いたように兄を見る。
「そう……でしょうか。」
「ああ。」
アルフォンスは穏やかに笑う。
「だが今日は違った。」
「自分が感じたことまで話していた。」
「それだけ充実していたということだろう。」
その言葉に、ロナルドは小さく微笑んだ。
「そうかもしれません。」
タルトミアで過ごした数日間。
侯爵家での日々。
ミリアとの出会い。
すべてが、自分の中に新しい風を吹き込んでくれた。
「兄上。」
「ん?」
「私は、まだまだ学ぶべきことが多いと実感しました。」
「そう思えること自体が成長だ。」
アルフォンスは迷いなく答える。
「王族は、生涯学び続けるものだからな。」
その言葉は、ロナルドの胸に深く刻まれた。
◇◇◇
翌朝。
まだ空が白み始めたばかりの時間。
鍛錬場には、鋭い剣戟の音が響いていた。
「はっ!」
一歩踏み込む。
剣を振る。
呼吸を整え、また振る。
汗が額を伝っても、ロナルドは剣を止めなかった。
その姿を見ていた騎士団長は、思わず目を丸くする。
「第二王子殿下。」
「今日はずいぶん早いですね。」
ロナルドは剣を納め、爽やかに微笑んだ。
「少しでも昨日の自分を越えたくて。」
その言葉に、騎士団長も笑みを浮かべる。
「それは頼もしい限りです。」
鍛錬を終えると、その足で図書室へ向かう。
外交史。
各国の文化。
魔法学。
歴史書。
興味を引かれた本を次々と手に取り、夢中で読み進めていく。
以前なら「学ばなければならない」と思っていた勉強が、今は違う。
知りたい。
もっと成長したい。
その想いが自然と心を動かしていた。
(次に会う時には、今よりも胸を張って話せる自分でいたい。)
ふと浮かんだ少女の笑顔に、ロナルドは思わず口元を緩める。
誰にも気付かれない、小さな笑み。
それは恋を知った少年だけが見せる、穏やかな表情だった。
窓の外では春風が木々を揺らし、柔らかな陽射しが
図書室へ差し込んでいる。
ロナルドは静かに本のページをめくった。
未来へ向かって歩むために。
大切な人と、いつか再び笑顔で会えるその日のために。
今日もまた、一歩ずつ前へ進んでいくのだった。
◇◇◇
春風は、国境を越えて吹いていく。
その風が運ぶ小さな変化を、まだ誰も知らない。
そして同じ頃――。
タルトミア王国、テルファメート侯爵家では。
「ライト、今日はこっちのお花が満開だよ。」
ミリアが花壇の前でしゃがみ込み、小さく微笑む。
『ほんとだ! 昨日よりいっぱい咲いてる!』
ライトは花から花へと飛び回り、嬉しそうに笑った。
妖精が近くを飛ぶたび、花びらがきらりと光をまとい、朝露が宝石のように輝く。
そんな景色を見られるのは、この庭ではミリアだけだった。
「本当に綺麗……。」
『ミリアは前より魔力の流れが見えるようになったよね!』
「少しだけだけどね。」
ミリアはそっと花へ手を添える。
以前は何も感じなかった。
けれど今では、植物の中を流れる温かな魔力をぼんやりと感じ取れるようになっていた。
まだ微かな感覚。
それでも確かに、少しずつ成長している。
『そのうちもっと分かるようになるよ!』
「そうだと嬉しいな。」
二人は顔を見合わせて笑った。
その時だった。
ライトの羽がぴくりと震える。
『……あれ?』
『今……誰かと繋がったような……。』
「繋がった?」
ミリアが首を傾げると、ライトも不思議そうに首を傾げた。
『僕たち妖精にはね、昔から言い伝えがあるんだ。』
『契約者との絆が深まったり、新しい契約が近づいたりすると、六妖精同士の繋がりも少しずつ戻るって。』
『でも、僕は今まで一度も感じたことがなくて……。』
『だから気のせいかもしれない。』
そう答えながらも、ライトはもう一度だけ空を見上げた。
◇◇◇
その日の午後。
「ミリアお嬢様。」
ユーリ・フェルールが書斎へ姿を見せた。
「こんにちは、ユーリ先生。」
「本日も勉強を始めましょう。」
机には歴史書や地図、魔法学の本が並べられてい
る。
最近では文字を書くことにも慣れ、難しい本も少しずつ読めるようになってきた。
「今日は歴史ですか?」
「ええ。」
ユーリは一冊の古びた本を開いた。
「今日は各国について学びましょう。」
「各国?」
「タルトミアだけではなく、この世界にはいくつもの国があります。」
ミリアは興味津々で身を乗り出す。
「以前訪れてくださったダーガトーク王国も、その一つですね。」
「はい!」
ロナルドの顔が自然と思い浮かぶ。
優しくて、真面目で、いつも穏やかに微笑む第二王子。
(元気にしてるかな……。)
ほんの少しだけ気になった自分に、ミリアは照れたように小さく笑った。
「どうかしましたか?」
「い、いえ! 何でもありません!」
慌てて首を振るミリアに、ユーリは不思議そうに首を傾げる。
その様子を見ていたライトは、にやにやと笑っていた。
『ミリア、今ロナルドのこと考えてたでしょ?』
(ち、違うよ!)
心の中で慌てて返事をすると、ライトは楽しそうにくるくる回る。
『顔に書いてあったよ~!』
(もう、ライト!)
ミリアは少し頬を赤く染めながら本へ視線を戻した。
その微笑ましいやり取りを、知るものはいない。
書斎には、穏やかな時間が流れていた。
庭の木の枝に止まっていた一羽の小鳥が、不意に大空へ飛び立つ。
ライトはもう一度だけ空を見上げた。
『……やっぱり、気のせいじゃない気がする。』
誰にも聞こえないほど小さく呟いたその声は、春風に乗って静かに消えていった。
翌朝。
テルファメート侯爵家では、小鳥のさえずりが心地よく響いていた。
朝食を終えたミリアは、いつものように庭を散歩していた。
『今日はいい天気だね!』
「うん。」
ライトは花の周りを楽しそうに飛び回る。
昨日感じた不思議な違和感は、それ以来何も起こっていなかった。
それでも時折、空を見上げては首をかしげている。
「まだ気になるの?」
ミリアが優しく尋ねる。
『うーん……。』
ライトは腕を組み、小さく唸った。
『何だか誰かが近くにいるような、でも違うような……。』
「誰かって?」
『分かんない!』
そう言って照れ笑いを浮かべる。
『でもね。』
「うん?」
『もしあれが共鳴なら……。』
『その妖精とも、いつか会える気がする。』
その言葉に、ミリアも自然と笑顔になった。
「そうだね。」
「楽しみに待っていよう。」
二人は顔を見合わせ、くすりと笑い合った。
◇◇◇
午前の授業では、ユーリ・フェルールが一枚の地図を机へ広げた。
「今日は少し先の話をしましょう。」
「少し先?」
「はい。」
ユーリは優しく微笑む。
「来年、ミリアお嬢様は王立学院へ入学されます。」
「学院……。」
その言葉に、胸が少し高鳴る。
「学院では様々な学問を学びます。ですが、一番大切なのは人との出会いです。」
ミリアは真剣な表情で頷いた。
「父上や母上のように、誰からも信頼される人になりたいです。」
その言葉に、ユーリは目を細める。
「きっとなれます。」
「ミリアお嬢様には、人の心に寄り添える優しさがありますから。」
少し照れくさくなったミリアは、小さく笑った。
「ありがとうございます。」
◇◇◇
その日の夜。
夕食後にリンフォルに執務室までくるよう言われており、執務室まで来ていた。
ーーコンコン
「失礼します。ミリアです。」
先に来ていたお兄様の隣に立ち、お父様の方を向いた。
リンフォルは手元の書類を閉じ、執務室にきたミリアとリンタスクを見つめた。
「来年、ミリアは王立学院へ入学する。」
「リンタスクも、いよいよ高等課程だな。」
「「はい、お父様。(父上。)」」
兄妹の返事に、リンフォルは穏やかに頷く。
「リンタスクには、入学前にも話をしたが、学院は、知識を学ぶ場所でもある。」
「だが、それ以上に人を学ぶ場所だ。」
ミリアは不思議そうに首をかしげた。
「人を……ですか?」
「ああ。」
「将来、お前たちは多くの人と出会う。」
「王族、公爵家、侯爵家、伯爵家……。」
「身分の高い者もいれば、様々な考えを持つ者もいるだろう。」
リンフォルは一度言葉を区切る。
「だからこそ覚えておきなさい。」
「肩書きだけで、人を判断してはならない。」
「……はい。」
「本当に見るべきものは、その者がどのように生き、どのような心を持っているかだ。」
「領主とは、多くの人を導く立場だ。もちろん領主家族も同様だ。」
「だから、人を見る目を養いなさい。」
ミリアは真剣な表情で頷く。
「はい。」
リンフォルは優しく微笑む。
「そしてもう一つ。」
「学院では、お前たち自身も見られている。」
「家名ではない。」
「お前たち自身の言葉や行動が、テルファメート侯爵家の信用になる。」
「一つ一つの行動に責任を持ちなさい。」
兄妹は背筋を伸ばした。
「「はい、お父様。(父上。)」」
リンフォルは満足そうに頷く。
「勉強は努力すれば身につく。」
「だが、人からの信頼は、一朝一夕では築けない。」
「だから焦る必要はない。」
「一歩ずつ、お前らしく歩みなさい。」
「楽しいことばかりではないかもしれない。」
「時には悩み、迷うこともあるだろう。」
「だが、それもお前を成長させる大切な経験になる。」
ミリアは父の言葉を真っ直ぐ受け止める。
「はい。」
「たくさん学んで、テルファメート侯爵家の娘として恥ずかしくない人になります。」
その返事に、リンフォルは満足そうに微笑んだ。
その言葉は、ミリアの胸へ優しく響いた。
◇◇◇
部屋に戻り、寝る準備を終えて、窓の外をみようと、部屋の窓を開けると、満天の星空が広がっていた。
ライトは窓辺へ腰掛け、夜空を見上げる。
『学院かぁ!』
「楽しみ?」
『もちろん!』
『きっと、他の妖精たちにも会える気がするんだ!』
「妖精?」
『うん!』
ライトは嬉しそうに羽を揺らした。
『そんな気がするだけだけどね!』
「ふふっ。」
ミリアは夜空を見上げる。
学院。
新しい友達。
新しい出会い。
まだ見ぬ未来。
楽しみなことがたくさん待っている。
その未来の先で、もう一度ロナルドと会える日が来ることを、ミリアはまだ知らない。
そしてライトが感じた小さな違和感もまた、六妖精と契約者たちを結ぶ、小さな共鳴の始まりだった。
春の夜風が静かに部屋を吹き抜ける。
ミリアは胸に小さな期待を抱きながら、そっと星空へ微笑んだ。




