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キッチンにて〜乙女ゲームのイベント? 発生ですと?!〜

かなりお久しぶりです。(前回更新が夏、今は冬…)いつもお読み頂きありがとうございます。


※久々な為、おかしな点がないか、後程加筆修正する予定です。

 さてさて。時間はあっという間に過ぎて午後の時間帯。野菜スープ、玉子サラダや塩牛丼(塩牛サンド、玉子サンドと言うべき?)の具材も無事調理を終えて。


 「えーと、スープは夕方に温め直して、改めて煮込むとして」


 実は私は野菜がクタクタに煮込まれたやつが好きなんだけど、他の皆は解らないから夕方に好みを聞いてから温めた方が良いかもしれない。


 今はオーブンに入れたクッキーが焼き上がるのを待ちながら洗い物をしていた。


 「ふぅ…。よし、これで全部終わり、っと」


 ちなみに余談だけど。明日の朝用のパン、ホットサンド用のパンは以前寄った町で購入していた物を出す事にした。(うん…パンを一から作るには時間が足りないって言うか…効率良く色々作れるようになるには、まだまだ時間や慣れが必要みたい。恐らく今の私ではパン作りだけで一日掛かりになりそうだから、他に頼れる所は頼ってしまおうと言う訳)、森リンゴのジュースやジャム、明日の朝食用のグリーンサラダについての調理は完了している。


 森リンゴジュースについては、何か調理道具が無いかなーと、棚を探してみたところ…木で作られている、台形に持ち手が付いた形の鬼おろしの様な調理器具があったので(正式名称は知らないから、鬼おろしと呼んでしまう事にしたけど、まあ問題はないよね)それを使い、リンゴを擦り下ろし、綺麗な布で濾した物をジュースにした。量は…まあ、うん。少ない。皆に行き渡らせるとなると今回は味見程度、と言った感じかな?


 ちなみにジャムも量は少なくて、今回自分や皆に出す分のクッキーに乗せたら食べ切ってしまう位の量なので、ケチケチせずに乗せて出してしまうつもり。


 「さて、そろそろかなー? あっ、良い感じ!」


 オーブンの窓から中を覗き、クッキーの焼け具合を見てみる。こんがりと良い色に焼けていたのでオーブンから天板を取り出し、調理台の上に置くと、ジュワジュワと焼き立ての音と共にバターの良い匂いが辺りに漂い始めた。


 「……一枚、味見してみようかな」


 焼き立ても美味しいんだよねー…。立ったまま食べる事は行儀悪いかもしれないけど、ほら、立ち食い蕎麦とか(前世で)あったし? 立食式のパーティーとか(今世は)当たり前じゃない? と、誰に言い訳しているのか、と自分にツッコミを入れつつ。一枚だけ摘み上げて――…


 「ふー、ふー。いっただき「リザ、ただい…ま?」まー…あ。ロビン」


 …――ふぅふぅとクッキーの熱を冷まし、あーん。と、口に入れる瞬間の事だった。


 背後からの声に思わず振り向いた私は、さぞ間抜けな顔をしていたに違いない。そして思わず、無駄な行為だと解っていてもクッキーを後ろ手に隠してしまった。アホの子か私は!


 「お、おかえりなさい、ロビン」

 「あ、うん。ただいま。…ごめん、早めに帰れたから声を掛けておこうと思ったんだけど、調理の邪魔をしてしまった、ね?」

 

 ロビンは小さな子が可愛いイタズラをしている現場を、たまたま目撃してしまった親のような『全く仕方のない子だなぁ』みたいな生温かい目で私を見ている! は、恥ずかしい!!


 「あ、あの、全然邪魔じゃないから! そのー…クッキーがね。美味しそうに焼けたから、味見をしてみようかな〜って。あはは…その。あっ、ロビンも食べる?」


 サッと隠していたクッキーをロビンの前に差し出し、ヘラヘラ笑ってみた。あれ…やっぱり私、アホの子だな。


 『いや、俺は後で良いよ。とりあえず剣術の稽古で汗をかいたから、今からシャワーでも浴びてくるよ』


 とか、サラッと流されるんだろうけど。何やってるかな、私。(一応、まだ侯爵令嬢なんですよ、これでも。ははは…)


 「…じゃあ、頂こうかな」

 「あ、うん。行って、ら…?」


 うん? 今。頂こうかなって言ったような? そして何だか随分、距離が近いような? あ、ロビン。意外と睫毛長いんだなー。流石攻略対象、美形だよね眼福眼福ー。


 うん? 私の手から直接口に運んだね? サクサクモグモグしているね? 何を? って―――……


 「ありがとう、リザ。美味しかった。また後で食べられるのを楽しみにしているよ。それじゃ、また後でね」

 「ア、ウン」


 ……――クッキーを!! 


 「…って!! ロビンさんん!? 早っ、もう居ないし!!」


 私は両頬辺りが急激に熱くなるのを感じつつも、オロオロしながら。(生憎、社畜に恋愛イベント的な物は縁遠いものでしたからね…って、今のイベント!? いや、乙女ゲーム期間終わってるから!)

 

 クッキーをつまみ食い(いや、味見ね! 味見!)しようとしていた事も忘れて、他のクッキーをサッサとお皿に並べて、保存用の物とは別にして空間倉庫に仕舞い込むと、天板をガシガシ洗い――…


 「よ、よよよーし! 完了!」


 …――自分の部屋へと駆け込んだのだった。

(え? 声が裏返っていた? ははは…それだけ非リア充は驚いていたってだけの事さ! だから、誰に言ってんのって話だよね。あっ、クッキーにジャムを乗せるの忘れた…!?)


 

ロビンの行動は久々の更新だから、と言う訳ではなく(笑)剣術の稽古中に何かあったのかな、という感じです。(近々、ロビン視点で書く予定です。)


ここまでお読み下さりありがとうございます!ご感想や、ブクマ・評価等、いつもありがとうございます。本当に励みになります…!!

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