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切妻屋根の家にて〜筋肉痛、始めました! ではなく、勉強中です。〜

お久しぶりです。繁忙期突入の為、暫くは月一更新位になりそうです;


今回、序盤のみ別視点になります。


後程、加筆修正予定です。

 

 白くツヤのある石材で出来ているだろう宮殿の一室にて、凛とした佇まいの膝の辺りまである艷やかで真っ直ぐな長い銀の髪、切れ長の淡い金の瞳を持つ、薄水色で縦に幾つかのフリルが入ったマーメイドラインドレスのような服を着たとても美しい女性が、銀色で中央には六角形の赤い宝石が嵌っており、形は天秤の形の、秤部分が水鏡となっている、そのうち一つの水鏡を覗いていた。


 「失礼します、ロアズワルド様。追加の書類をお持ち致しました…下界を見ていらしたのですか?」

 「ん? やあ、ティムくん。まあね。もう少ししたら、声を掛けてみようかなと思ってね」

 「ロアズワルド様が、下界の者にですか? と言う事は神託を下ろすのですか?」

 「いや、神託とは少し違うかな。彼女は私の神子ではないからね。…ああ、そうだ。ティムくん。書類だったね、ご苦労さま。そこに置いて行ってくれる?」


 そこ、と。ロアズワルド様と呼ばれている女性がティムくんと呼んだ人物に指した場所は、彼女が仕事で使う、白く滑らかに磨かれた石で作られピカピカに磨かれている大きめの長方形の机の上だった。


 「…かしこまりました。それでは失礼致します」


 書類を持ってきたティムくんと呼ばれている人物は机に書類を置くと、それ以上は尋ねたところで教えてはくれないのだろうと思い、余計な事は言わずペコリと頭を下げて退出して行った。


 「ティムくんは煩く言って来ないから良いね。さて、さっさと仕事を済ませてしまうとしようか…でないと下界に行けなさそうだしな」


 ふかふかのクッションが敷かれている、ゆったりと座る事ができる椅子に腰を掛け、ロアズワルドは鼻歌交じりで仕事に取り掛かるのだった――…









 「ハッ!? ぐっ、体が、動か、ない…!!」


 すわっ、何事!? …――な〜んちゃって。


 リザベルですよ。筋肉痛ですが、何か? 私以外の三人ですか? 皆フツーに動いていますが、何か?


 「これが格差社会か! ……うっ」


 そういや、今は家の中に誰も居ないんだよ。ツッコミ不在だよ、悲しいな。


 「いててて…」


 さて、草刈りをした次の日な訳だけど。体がギシギシと思うように動かず、おまけに動くだけで痛いよね。


 「いててて…」


 そんな状態の私、今日は自室で休んでいたりする。ちなみに他の皆はそれぞれ仕事をしたり、トレーニングをしたりしている。


 「えっとー…」


 しかし、寝ていたら余計治りが遅くなるような気がしたので、カクカクと変な動き(お見せできません状態)で部屋にあるテーブルに手をつき『ぃよっこらせー…』と椅子に座り、テーブルの上に、空間倉庫に入れてある数冊の本のうちの一冊をガサゴソと取り出した。

 

 『野営の心得〜これでキミも頼れる野営マスター!〜』


 「あ、違った。これじゃないな…」


 野営の本を仕舞い再度ガサゴソ――…


 『植物図鑑〜食べられるものもあれば、食べられないものもある! 迂闊に食べるな!〜』


 「よ、いしょっと! そうそう、これこれ。て言うか図鑑にサブタイトル? 買った時は普通に気にしなかったな。まあ、良いか。どれどれ…」


 …――軽いタイトルから想像つきにくいが、分厚くて、沢山の植物のイラストや説明が書かれている図鑑は勉強にもなるし楽しい。そして、スキルのおかげか薬草にもなる野草についてはスラスラと暗唱出来る位、よく頭に入ってくる。


 途中、動くのが面倒なので空間倉庫から(この魔法本当にありがたいよね)外出時の水分補給に良いかも? と作っておいたレモン水の入った革袋を取り出し、それを飲みながら図鑑のページを捲る。


 そして、昨日の草刈りの最中、『あれ?』と思いながら、捨てられないよう別の場所にまとめて、空間倉庫にしまっておいた“雑草”も数種類、数本取り出して机の上に並べてみる。(しまってあるもの全部をテーブルに乗せるなんて事をしたら大変な事になるからね…。根があるものもあるから、泥で汚れたりね)


 「えっとー…まずは、これ。おっ、やっぱり薬草になるやつだ!」


 幾つかの“雑草”は薬草になる事が解り、私のテンションが上がって来た頃。


 『こーんにーちはー!! リザねぇー居るかー?』


 誰か来たようだ。高めの声だし子供かな? しかし二階まで聞こえるとか大きい声だなー。そして聞き覚えがあるような?


 「いてててて…はーい、はいはい。リザ居ますよぉー…いてて」


 腰が曲がったような格好で。手すりに捕まりながら一段ずつ、ゆっくりと階段を降りて玄関へと向かうのだった。(魔法の箒とかあればひとっ飛びなのになぁ、なんて一瞬思ったけど、結局は筋肉痛が辛くて乗れたものじゃないだろうな…きっと)

 

ここまでお読み下さりありがとうございます…!!

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