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切妻屋根の家にて〜スローライフ、始めました!〜

いつもお読み下さりありがとうございます。ようやくスローライフ突入です…!


後程加筆修正予定です。

 そして、数日が過ぎて。


 私とロビン、ラナさんとダリルさんは、お世話になったオウハさんの家…リベルタ家を出て、改修工事が終わった二階建ての深緑の切妻屋根の家へと引っ越す事になった。


 引っ越しをした日は、それぞれの部屋割りを決めて荷物を片付けたり。次の日は家の中での簡単な役割(料理や掃除等の当番とかね。仕事とは言えラナさんだけに頼んでは負担が大きいから私やロビン、ダリルさんも交替で一人週に一日共用スペースや空き部屋等の掃除をやる事に。そして自室は自分で掃除する。他の仕事も手伝って貰う事だし、ラナさんは週三で掃除は休める計算だ。料理に関しては私とダリルさんで交替制、もしくは一緒に調理する事になった)を決めて、更に次の日…引っ越しから三日目。


 カマや軍手みたいな手袋、木で出来たバケツを用意し、服装も道中買い揃えた作業用のアイボリー色に薄いピンクの小花柄が入った木綿の長袖と長ズボン、黒い長靴を着用。(ツナギとか探しても良かったかもしれないなぁ。今度探してみよう)赤いリボンで縁取られ、後ろで蝶々結びになっている麦わら帽子も被った私は、首からは白いタオルを下げて、すっかり農家のおばちゃん(これはあくまでも私のイメージだから皆が皆そうではないと思うけどね)ルックになっていた。


 数日前にも見た通り、農業や酪農用にと割り振られていた土地は青々とした草が伸び放題だった。動物を飼うのはまだ先の事になるだろうから。酪農スペース予定の場所は後にして、まず最初に畑のスペースから草を刈り始める事に決めた。


 「さてと! まずは畑にする分の草刈りを始めます! ロビン、ラナさん、ダリルさん、宜しくお願いします!」


 今日は草刈りをする、と皆に話したところ。ロビン達も手伝ってくれるとの事で、それぞれが汚れても構わない動きやすい服装にカマや作業で使う手袋持参で集まってくれていた。(ロビンには私の予備を貸そうと思ったのだけど農作業に必要そうな物は幾つか旅の道中で買っておいてあるんだって。用意が良いね?)有難いです。


 「うん、リザ。頑張ろうね。力がいる作業の時は手伝うから声を掛けてね」

 「私も頑張りますね、リザベル様…さん」

 「はい! 任せて下さい! そして、美味い野菜が作れるようにしましょう!」


 私に対しての話し方は、まだロビン以外は敬語のままだ。そして、私もロビンもラナさん達二人(あ、オウハさん達もだね)には敬語だったりする。まあ、まだ出会ったばかりみたいなものだし、あまり強制する事でもないよね。今はこれで良いのだと思う。

 

 






 草刈りを開始して、約一時間。大分刈り終える事が出来た。人手があると早いね…!


 ふう、と。手袋を片方脱いでタオルで額から流れて来た汗を拭っているところ――…


 「おう! 皆頑張ってるな! 調子はどうだ? 今日は差し入れを持って来たぞー。あ、リザ。休憩は取っているか?」


 …――オウハさんと、セバさんが、それぞれ竹を編んで作ったのだろうカゴを背負って、手を振りながらやって来た。と言うか、今まで見掛けなかったけど竹(だと思うんだけど?)あるんだね。どこにあるのだろうか。私もあんな風に背負えるカゴも欲しいので気になるな。後でオウハさんかセバさんに聞いてみようかな…いや、ラナさんやダリルさんも知っているかも? 


 「オウハさん! セバさんも、ありがとうございます。あ、休憩はまだ取っていません」


 カゴ(中身は果物と野菜、干し肉等の食料が入っていた。助かります…!)を下ろしたオウハさんは『ほら。これなら、そのまま食えるから、食って少し休憩しろー』と。カゴから、夏ミカン(この世界では春ミカンかな。今の季節、春だし)を取り出し、それぞれ皆に一つずつ配ってくれた。


 「すみません、ありがとうございます。皆も休憩にしましょう」

 「ありがとうございます、村長。そうだね、そろそろ休憩にしようか」

 「オウハ様、ありがとうございます。頂きます」

 「ありがとうございまーす! 俺、春ミカン好きなんですよー!」


 持って来てくれた差し入れの食料はオウハさんとセバさんが家の中に運んで置いてくれると言うのでお言葉に甘えて、お願いする事にした。


 正直、食料は保存食(こちらも旅の道中用意した物だ)がメインだったから、新鮮な野菜や果物は有難い。ロビンに、ラナさんやダリルさん。皆、文句言わなかったけど、騎士の遠征か。って感じの食事だったもんね…ハハハ。

干し肉も良いダシが出るし、スープの具にもなるし。有って駄目な事は無いので有難いです、本当に。


 『野菜が出来たらお二人や、メグさん達にも必ずお裾分けしますね! 何なら調理してお持ちします!』と言ったら、オウハさんはニカッと明るい笑顔。セバさんは穏やかな笑みを浮かべて。


 『ああ、楽しみにしているぞ! 頑張れ、リザ』

 『ありがとうございます、楽しみにお待ちしております』


 そう言って。食料を家に運んでくれた後は、午後から来客があるから帰ってすぐ準備をしないと…という事で。二人はリベルタ家へと帰って行ったのだった。

 

ここまでお読み下さりありがとうございます…!!

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