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異世界では何がしたい  作者: リア友
灼熱都市フラムと冒険都市ダンジン
28/31

襲撃:その3

書いてる自分が何書いてるか分からない





時は、姉妹の対決まで戻る



ーーーーー……



「さぁ、来な」


オレは手で煽る。しかし、レイナが動く気配は無い


「サリナ……ようやく見つけた…!」


レイナがよろよろと近づいてくる


こいつは現状を理解しているのだろうか?

さっき話は終わったと言ったはずだが。まぁいい、やるか。主人には消すといったが、半殺しで許してやろう


踏み込み、加速


「っ!」


腹を狙った蹴りは腕をクロスして防がれた


ちっ、反応は鈍ってないな。左肩がイってる筈だが


後ろに回って膝裏辺りを狙うも、前に跳んで避けられる


オレは追いかけ、上に跳んでかかと落としを脳天目がけて打つが横に跳ぶ。ちょこまかとよく動く


「サリナ、やめてっ!」


レイナが静止の言葉をかける


聞く必要、あるかこれ。いや、無い

即座にそう判断し、追撃


地面を抉り、地形を軽く変えながらオレはレイナを追う。しかし当たらない


「サリナっ!話を聞いて!」


無視だ無視。しかし、力の加減がまだできてない……体も思うように動かないし。まぁ、久しぶりだしなこの力


「《空隙(くうげき)》」


レイナが一瞬、目を閉じた時。つまり瞬きした時、超加速して背後を取り、掌底


「かはっ!」


肺の中の息を全て出し尽くさせたような感じがする

でも、内臓は無事か。威力弱めちゃったか?元身内って事で無意識にやったかもしれない


「サリ……ナ。話し……を、聞い…て」


はぁ、少しぐらい、聞いてやるか。最後の言葉になるかもしれないしな


正直、オレが何でこんなことを言い出したのが自分でもわからない。だが、話ぐらい聞くべきだ。例え『過去、両親に忌み子を理由にオレを売る提案をしたのが目の前のレイナであった』としても。そう言われているような気がした


「……本当に、最後だ。少しの間聞いてやる」


「サリナ!」


ちっ、嬉しそうにしやがって。さっさと話せ


オレとレイナは《通天》を解く


少しの間を置いて、レイナは話出した


「貴方を探していたのは、謝罪と説明と、お願いの為」


謝罪と説明は、まぁ分かる。だがお願いだ?


「謝罪と説明は要らん。何を頼みたいのかだけ聞かせろ」


「その話をする為に説明するの」


……関連性が見えないが、オレが知らない事で何かあったのか


「3年前、貴女を奴隷商人に売ろうと父と母に話したのは私では無い」


レイナが言ったのはオレの記憶と違う説明だった


「お前馬鹿にしてんのか。そうか煽りたいんだな。話を聞くのはやめだ」


「待って!最後まで聞いて!その後は煮るなり焼くなり好きにしていいからっ!」


構えるオレを必死に止めるレイナ。まぁ話を聞くって言っちまったし、もう少しだけ


それに記憶と照らし合わせる事で分からないところを保管したいと思ってしまった。どうやら俺はまだ切り捨てられていないようだ。売られた過去を


「……3年前。お前が忌み子として売ると両親に話をしているのをオレは聞いた。見間違いでは無いはずだな」


「えぇ、でもそれは私じゃない。私はその時、見知らぬ誰かに拉致されて小屋にいた」


嘘と断定するには証拠が無いが、真実としても受け取れないな


「私が屋敷に戻されたのは貴女が売られた数日後だった。帰ってから両親に捕らわれていたことを話し、何があったのかと聞いた。答えは、『レイナが言った通りあの忌み子は高値で売れた』という家族の情など一切無い言葉だった


私は何度もそれは別人だと説明した。でも聞き入れてはくれなかった。それだけ自然に入れ替わっていたみたい」


「それが真実だとして、正体は分かってんのか」


オレがそう聞くと、レイナは少し間を開けてこう言った


「………魔族特区の中心街の住人」


「それは、信じられるか」


魔族特区。世界の中心にあり、主人はその外周の町にいたらしい。そこまでは他の街からでも行ける。しかしその内側。中心街と呼ばれている地域は、外からは絶対に入れない


噂では、その中から出た者もいないとされている。つまり完全に、世界の誰も中を知ることがない未開の土地だ。そこから出てきたヤツなんて……


「信じられないのも無理はない。私も信じられなかった。父と母を殺されるその日までは」


今、なんて言った


「両親が死んだ?殺されたって誰に」


「中心街から出たと自称する魔族に。殺される寸前、その魔族は私と入れ替わっていた事を声高々に説明していた」


成程。つまりそいつが犯人だと言いたいわけか


「で、それをここで証明出来るなら殺すのはやめてやるが。どうなんだ」


「それは、出来ない。でもフォースまで帰ってきてくれれば分かるはず!今、あの国の王は両親になりすました魔族達だからっ!」


魔族ねぇ


「それで、結局お願いって何だ」


オレは自分の中で半ば確信を抱きながら聞く


「両親になりすました魔族の討伐を一緒にして欲しい。その為にまず貴女を買ったあの男から貴女を解放してみせる!」


思った通り魔族の討伐の話か


「悪いが断る。それに、主人から解放してほしいとも思わない。次言ったら、殺すぞ?」


レイナを睨む。誰が解放して欲しいと言った

それに、話を聞いて過去の事を『オレには対応出来ない事』として無理矢理だが忘れる事にした


「何で、サリナ!」


「今、俺は主人の物だ。主人が動けと言うなら動こう。障害になるなら殺そう。だが現状そんな事は無い」


何故ここまで心酔しているのかは分からないが、今は主人の為に。買われた時からそれしか考えられなくなっていた。いや、戦った時からか。あまり変わらないけど


さて、これで話は終わりだ


「話は終わりだな。ここで逃げるなら追わない。オレもリル達を探さなきゃいけないしな」


俯いたレイナにそう声をかけると、微かに声が聞こえてきた


「………ろそう((ボソッ」


「あ?」


「あいつが、あの男がサリナを狂わせてる。殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ殺さなきゃ」


「お前、何言ってんだ」


声は、フェンには届かなかった


何かを呟きながら街へと向かうレイナにオレは少しの違和感を覚えつつも、リルを探すのを優先する事にした

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