またあの場所へ
4月に入り新年度が始まった。竜也は中学一年生、紫陽花は小学6年生として、新しいスタートを会社の社長室でした。
竜也「…」
浅井「…」
岩崎「…」
社長「…」
マナコーポレーションの社長である中塚彰と他3名は朝から難しい顔をしていた。そのなか岩崎が口を開いた。
岩崎「浅井君、本当にこれしかないのかな?」
浅井「はい、現人と異人のデータは集まりましたがどうしても必要ですね…怪物のデータが」
岩崎「ふむ」
難しい顔をしている理由それは、人体にあるマナ回路の証明のため比較として怪物のデータが必要だった。しかし怪物といっても元は人間、倫理観が働きどうしても一歩が出なかった。
岩崎「医療従事者の方はどうなっている?」
中塚「こちらもダメですね、人材を派遣できないの一点張りで」
岩崎「八歩塞がりか」
竜也「…血液さえあれば良いんですよね」
浅井「竜也君まさか」
竜也「もう一度葵と初めてあった場所へ行きます。そこであの怪物と…」
岩崎「ダメだ、子どもにそんなことさせられない」
ピロロ
岩崎の携帯電話がなり連絡内容を聞いた。
岩崎「なに!葵の様子が変化しただと」
竜也・浅井「!」
2人は社長室を飛び出し葵がいる訓練調査室へと向かった。その道中竜也は浅井に聞いた。
竜也「今回の葵の変化以前にもありましたか」
浅井「はい、ありました!それこそ竜也君達と瀬野倉様が初めてあった日です!」
竜也「!!」
竜也は方向変え別の場所へ向かい始めた。その行動に浅井は驚く。
浅井「ちょっ竜也君」
竜也「以前と同じなら何かに反応して移動するかもしれません!黒服さんにもあの山に向かうようにお願いします!俺も向かいます」
すると突然目の前葵が現れた。そして、葵につまっていたのか紫陽花も一緒にいた。
紫陽花「お兄ちゃん?!」
竜也「紫陽花どうしてって葵…そのオーラは一体…」
葵の身体は白いオーラで包まれていた。そして目も緑色の目から白く変わっていた。
葵?「あなたも一緒に来て…あの人を救って」
竜也「誰のことをいってるの」
葵?「あなたは1度会ってる…だから」
葵はそう言い竜也に向かって手をかざした。すると竜也の身体にも白いオーラが見にまとい一瞬にして3人は消えた。
浅井「竜也君…瀬野倉様…紫陽花ちゃんどこにいったの…いや竜也君があの場所っていったんだから検討は着く皆に知らせないと」
取り残された浅井は自分ができることをやるために直ぐに行動に移した。
………
竜也「ここは」
瞬間移動した3人は山の中にいた。竜也がもともと修行に使っていた山に連れていかれたようだ。
竜也「葵、紫陽花は」
紫陽花「隣にいるよー葵お姉ちゃんは寝ちゃってるけど」
竜也「葵…起きて」
葵「ん…あれここは?」
竜也「今までのこと覚えてるか?」
葵「誰かに呼ばれている感覚がしたのは覚えてますでもそれ以降のことは…」
紫陽花「覚えてないの~?」
葵「はい」
ドサドサとこちらに近づいてくる音が聞こえてきた。
竜也「誰だ!」
竜也は2人の前に立ち守れる位置についた。木刀を生成して警戒体制をとる。それを見た紫陽花も弓を生成して同じようにした。音が段々近づいてきてシルエットが見えてきた。以前は良く見えていなかったが怪物はよく創作物にでてくる狼男になっていた。胸には一撃を与えた傷があり少し結晶化している。
狼男「オマエハ」
竜也「話せる…」
狼男「オレ、オマエヲクウソシテツヨクナル…!」
竜也「狙いは葵か!」
狼男は鋭い爪で葵を狙いを定めて突進してくる。竜也は木刀で爪を防ぎつばぜり合いに持ち込む。
竜也「なぜ、葵狙う!」
狼男「マナガソウイウアノオンナノマナヲトリコメト」
竜也「マナが?」
狼男「ソウスレバモトニモドルッテ…!」
狼男は後退して、吠える。その大声に3人は耳を塞いで凌いだ。パキっと音がして狼男を見ると結晶化が進み始め大きくなっていった。
狼男「チカラガアフレル…クルシイ…ハヤクトリコマナイト!」
狼男はジャンプしてこちらとの距離を一気に縮める。竜也は葵の前に立ち防衛する形をとる。
狼男「ジャマヲスルナーーー!!」
紫陽花「させない!」
紫陽花は弓でマナの矢を打ち狼男の左肩に命中させた。空中で被弾した狼男は体制を崩しその場に倒れた。
狼男「マダダ、オレハ…」
竜也「我流・一閃!」
竜也は狼男の距離を一気に縮めて居合いの一太刀を浴びせた。狼男は力なく倒れた。
紫陽花「倒したの?」
竜也「だけど、まだ息がある…葵?」
葵は狼男の所に迷いなく近づき両手を結晶化している部分にかざすと目を閉じる。
葵「マナよ落ち着いて、楽しいことがたくさんあるから」
そう言いかけると葵から緑のオーラが出てきて狼男に流れていく。そして狼男から段々人へと戻っていった。その光景に雨宮兄妹はただ見守っていった。やがて狼男は筋肉質の男に完全に戻った。
竜也「葵、これは一体…」
葵「私にも解りません。ただマナができるよっていったような…気が…して」
そう言い終えるまえに葵は気を失った。やべっと竜也が葵が倒れる前に正面から受け止める。
紫陽花「お兄ちゃんどうする?」
竜也「どうって言われてもな…」
???「おーい!竜也ー」
声がする方向を見てみると父さんがこちらに近づいてきてきた。
竜也「父さん」
紫陽花「あっぱぱ!たすかった!」
雨宮父「浅井さんから連絡を受けてな一番近かった父さんに白羽の矢が立ったんだ。倒れるのは葵さんと…もう1人は誰だ?」
竜也「説明は後、今は安全な場所まで避難しよう」
雨宮父「うん、そうだな、ここはもう危険地帯に指定されるのが決まった。早くでよう」
竜也「うん」
雨宮父「よし、そうと決まれば男の方は部下に任せよう、おーい!こっちだいたぞー」
父さんの部下が男を担いで運び葵は竜也がおんぶして運ぶことになった。
竜也「…父さんなんで」
雨宮父「母さんからきいたぞ、竜也ー勉強から逃げたんだって?忍耐を付けろ忍耐を…これはその一環だ」
竜也「うおおおお!」
紫陽花「お兄ちゃんがんばれー!」
*マナコーポレーション訓練調査室*
簡易的なベッドを作りそこに狼男(元)を寝かせた。狼男(元)には厳重に縛り身動きが取れない状態にしてある。葵は実験室にある仮眠をとるスペースで寝ている。
竜也「浅井さん、これを」
竜也は地が付着した木刀を浅井に渡す。浅井は竜也の意図を解ったようで直ぐに部下に検査させるように指示を飛ばした。
岩崎「失礼するよ」
岩崎が入ってきた。
岩崎「竜也君。初めての報告書提出お疲れさま、だが文字だけだと信じがたくてね、直接見にきた」
竜也「そうですよね、お…私も信じろって言われても無理です」
岩崎「彼がそうかね」
竜也「はい、地上初めて怪物から人に戻った人間です」
浅井「今、竜也君から怪物だった頃の血液サンプルをいただいたので結果でるまでもう少々お待ちください」
岩崎「竜也君、今回のことどう思っている?」
竜也「世界的に見たらマナの歴史を大きな一歩踏んだっと言っても良いでしょう、でも会社的には大きなダメージですね」
岩崎「その通りだ、中塚君は今も、関係各所に説明をしてるよ」
竜也「…手札を増やすしかないか」
岩崎「ほう、それはどうやって」
竜也「マナを使った文明を発展させるんです。私のマナ工学と浅井さんのマナ科学でそれでどんどん特許を取って交渉の材料にするんです」
岩崎「それはもったいなくないか?」
岩崎は意地悪そうに聞く。
竜也「いずれは責任とか追及された時に面倒くさいので責任を関係各所に分散させるんですよ」
岩崎は解っていたようで笑っていた。浅井はこの子本当に怖いなと感心と寒気を感じていた。
マナコーポレーションに帰る車の中にて
紫陽花「お兄ちゃんお兄ちゃん」
竜也「どうした紫陽花」
紫陽花「我流一閃…て中二病すぎ」
竜也「なっ!!」
紫陽花「あたしも何か技名付けようかな♪ラブハートとか」
竜也「妹に指摘されるとすっごく恥ずかしい」




