エアボート
*マナ・コーポレーション 実験室*
季節は9月に入り、爽やかな風が吹き心地よく感じる頃、二学期を向かえた竜也は研究に勤しんでいた。
竜也「んー…ここのマナの指示をスイッチの役割をもたせますか?」
研究員「それですと起動までのラグが想定されている時間よりも多くなってしまいますね」
竜也「とゆうことは」
研究員「…やり直しですね」
竜也「だーーー!!またか!」
竜也はそう言い、机に伏した。現実、竜也達が研究しているのは魔導自動車のエンジンを開発している。課題としてマナ結晶に組み込むシステムが複雑になりすぎて大きなマナ結晶が必要になるため簡略化をしている最中だった。
竜也「他の人達はどうしてます?」
研究員「ええ、他の職員は…遊んで……訓練調査室で実験してます」
竜也「今、遊んでるって言いませんでした!?」
研究員「いえ、決して、エアボートでこれで俺たちも空飛べるぞ、イヤッホーって言って遊んでません」
竜也(あっこれ遊んでるな)
紫陽花「お兄ちゃん、入るよー」
竜也は心の中で突っ込みをいれると紫陽花、葵、直木が入ってきた。
竜也「どうしたの?」
直木「俺たちもエアボートを貸してもらいたくてな」
竜也「なんで?」
直木「移動中にマナの消費を抑えるのに有効になるかもしれないからな試しておきたい」
竜也「なるほどね、まだありますか?」
研究員「はい、どうぞこちらです」
研究員が奥からサーフボード見たいな板を3枚持ってきた。
葵「それがエアボートですか?」
紫陽花「ただの板みたいだけど」
研究員「これにはマナ結晶が組み込まれていまして、この先にあるスイッチを押してもらうと浮くことができます。操作方法ですが主にボードの傾きで行います」
その後操作説明を受けた3人は調査訓練室に向かった。
研究員「竜也さんは行かなくていいんですか?」
竜也「はい、先にこっちの問題を片付けたいので」
研究員「そうですか」
竜也「それに…」
研究員「それに?」
竜也「高い所…苦手なんですよ」
研究員「飛行魔法使ってるのに!?」
竜也「前向いていれば平気なんですけど下を見ると怖くて…」
研究員「竜也さんも年相当のかわいいところあったんですね」
竜也「ほっほっといてください」
竜也は顔面が真っ赤になりながらもトワと連携しながら作業にもどった。
研究員「分かりました。所で調査班が秋田県で調査開始したみたいですよ」
竜也「そうですか」
研究員「浅井さんから報告を受け取ってますけど、ひどい状況らしいです」
竜也「そんなにですか」
研究員「現地で野良魔法使いと貴族派が暴れてる見たいでたいへんと、でも夏に猛特訓した木陰で敵を圧倒してるみたいですけど数が多いと」
竜也「貴族派ですか」
研究員「はい、日本ではまだ控えめですが世界ではすでに戦争が起きていると報告がありますね」
竜也「わかり…合えないんですよね」
研究員「現状難しいと思います。彼らは魔法を私物化しようとしているので、我々なんかいい標的になりますよ」
竜也「……」
研究員「竜也さん、世の中にはどうしてもわかり合えない人達は一定数います。割りきった方がいいですよ。人生の先輩としてのアドバイスです」
竜也「肝に銘じておきます」
トワ「マスター」
竜也「どうしたのトワ?」
トワ「思考力が低下してます。バイタルも精神的に低下が見られるのでこのまま作業することは推奨しません」
研究員「やっぱり行ってきたらいいじゃないですか?」
トワ「マスター、私からも推奨します」
竜也「……わかったよ。行ってくるか。トワも行くか?」
トワ「お供します」
竜也は机から離れて、マナフォンを手に取り研究室を後にした。
*マナ・コーポレーション 訓練調査室*
竜也が訓練調査室に入るとすでに実験というよりは遊んでいると行った方がいいほどに研究員達がはしゃいでいた。
「やっはー!」「空中一回転!」「空で寝るの憧れてたんだ」
竜也「テーマパークかここは」
紫陽花「あっお兄ちゃんやっぱり来たんだ」
竜也が声がする方を見ると端っこで研究員達を見守っている紫陽花達がいた。
竜也「そんな所で何を…いやわかったわ」
直木「察してくれて助かる」
葵「皆さん楽しそうにしているのでお邪魔するのはよくないかなと思いまして」
竜也は紫陽花と合流して、研究員が遊び終わるのを待つ。
竜也「ねぇ、直木」
直木「なんだ?」
竜也「夏休み、ずっとフェンリルの所にいたんでしょ?何か概念魔法の対策見つかった?」
直木「ああ、一様なただ、まだ安定してない。フェンリルも黒竜を探すっていってどっかに行ってな」
竜也「そっか」
直木「フェンリルからすれば後は俺次第って所だろう。竜也はどうなんだ?」
竜也「今は持久力を上げてる最中、マナ切れで倒れたら意味ないからね」
直木「そうか…マナ容量の問題も解決してないし、そうなるよな」
葵「浅井さんも現地に行っちゃいましたからね」
紫陽花「だから研究員さん達がはしゃいじゃってるんだよね」
「ホッホー」「レースしようぜレース」「障害物も足してやりましょう」「私のアクロバット技術が火を吹くぜー」
4人「……」
直木「少し試運転したらもう上がるか。あとで浅井さんに報告っと」
トワ「私も職員が遊んでいる映像を記録し、報告します」
竜也「うん、お願い」
竜也達はエアボートの操作を確認してすぐに訓練調査室を後にした。後日浅井から遊んでいた研究員達に大目玉食らったのは別の話。
浅井「データ!素材!結晶!ふうううぅぅぅ!!」
葉月「あ、雨宮さん、浅井さんっていつもこうなんですか?」
一護「はい、研究になるとこうもテンションが上がるみたいで…竜也が影響されないか心配で…」
葉月「苦労されてるんですね」
浅井「ほぁぁぁぁぁぁ!」




