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異世界交差(ワールドクロス)  作者: 影人形
雨宮竜也 中学生編
16/20

瀬野倉葵、剣を学ぶ

*マナコーポレーション・訓練調査室*


葵「…」


紫陽花「…」


室内には静寂が空間を支配していた。2人とも胴着を身に纏い、木刀を構えて向き合っている。観客として竜也、直木、師範代にそのお弟子さんである葉月柑奈(はづきかんな)が2人を見守っている。


師範代「!!」


葉月「始め!!」


葵「はあああ!」


紫陽花「やあああ!」


2人は一気に距離を詰め、最初の一撃を振る。木刀同士がぶつかるとカンッ!と甲高い音を放ち場の緊張感を更に高める。その後2人は激しい撃ち合いに発展していった。


葵「紫陽花ちゃんっ!さすがですね!もう動きぐ洗練されてます!」


紫陽花「えへへ、お兄ちゃんの動きをいつも見てたからね!まだまだ行くよ!」


葵「…!」


紫陽花の動きが更に早くなる。葵はその激しい連撃に押され始めた。そんな様子を見て竜也は師範代に問いかける。


竜也「2人の動きはどうですか?師範代」


師範代「……(頷く)」


葉月「御二人とも素晴らしい素質をお持ちですね。紫陽花さんはもう自分独自の動きを取り組んでおられますし、葵さんは基礎ができつつあります。と言っております。私も同意見ですね。竜也さんの剣術を見ていたからなのかすぐに自分の物にできていて羨ましく思えます」


師範代「…(キリッ)」


葉月「はいそうですね。私も負けずに精進します」


直木「なんでそれで会話が成り立ってんだ…」


直木がツッコミをしていると葵と紫陽花の試合が進んでいて一回距離を離していた。2人は額に汗をかいていて、息を整えていた。


葵「これが剣術っ!素晴らしいです!この刀と一体になる感覚が…ーー!」


紫陽花「葵お姉ちゃん興奮しすぎて最後言葉になっていよ?それにマナのオーラが漏れちゃってるし」


葵「はっ!すいません!」


紫陽花「ううん、葵お姉ちゃん♪あたしも楽しいから謝らなくてもいいんだよ」


葵は慌てた様子で漏れでていた緑のオーラを沈めて落ち着かせた。そして木刀を構え直した。紫陽花は何か思い付いたのか木刀を腰にしまう動作をして構えた。


紫陽花「お兄ちゃんの見よう見まね!一閃!」


竜也「な!?」


葵「!!」


紫陽花は踏み込み一気に葵との距離を詰めて竜也の居合の一振を放つ。葵はその腰からの一振を予測して、木刀で防ぐ。


紫陽花「ええ!?うそぉ!」


葵「私もいつも見てましたからね!それ!」


紫陽花「あっ!」


葵は紫陽花の木刀を木の葉崩しをして手放させる。その後紫陽花の肩に木刀をトンと置き一言言う。


葵「これで1本です」


紫陽花「くやしーー!」


葉月「そこまで!」


竜也「今の木の葉崩しよかったよ」


葵「竜也さん、ありがとうございます!」


試合が終わり、2人のもとに観客の4人が近くにより、それぞれ感想を言った。


紫陽花「お兄ちゃーん。葵お姉ちゃんもだけど、頑張ったからあたしも褒めてよー」


竜也「練習してない技を試合で使うのはやめなさい。怪我するよ」


紫陽花「まさかのお説教!?やだー!」


紫陽花は竜也のお説教から逃げるべく葵の後ろに隠れてやり過ごそうとした。葵はそんな紫陽花を頭を撫でながら竜也に言う。


葵「まぁまぁ、紫陽花ちゃんも頑張りましたのでお褒めの言葉をかけたらどうですか?」


紫陽花「そうだ!そうだ!」


竜也「葵…紫陽花の才能は認めてるよ。ただ実戦でもこの感覚でやられると紫陽花が怪我するかもだから一様釘をしておきたいの」


紫陽花「妹の心配してくれるの?嬉しい!」


竜也の真意を聞いた紫陽花は葵の後ろから飛び出して竜也に抱きついてきた。余程、お兄ちゃんに気にかけてもらえたのが嬉しかったのか、竜也の腹に頭をグリグリして埋めてきた。


葉月「仲がいい兄妹ですね」


直木「妹の愛が大きすぎる気がするがな」


紫陽花「そうだ、お兄ちゃん!新しい技、思い付いたから見て…コロナブレード!」


紫陽花はそう言うと竜也から離れて木刀に炎を纏わせて見せた。


紫陽花「どお?すごいでしょ!」


竜也「ほんと…なんでもできるな」


紫陽花「わーい!褒められた!」


葵「竜也さん…私のも見てくれませんか?」


竜也「葵も?」


葵「はい!新技があるのは紫陽花ちゃんだけじゃないんですよ」


葵はそう言うと袈裟柱の前に立ち木刀を構える。そして身体中に緑のオーラを纏わせて斬る。袈裟柱は4等分に切れマナの粒子となって消えた。


葵「どうですか!剣の周りに斬ることをマナにお願いして、一振で複数の攻撃、鏡華月です」


師範代「…(頷く)」


葉月「師範代?どうしましたか」


師範代「…(木刀を握る)」


葉月「今ので感覚をつかんだみたいですね。竜也さん!袈裟柱をご用意できますか」


竜也「はい、わかりました」


竜也は葉月の指示の元に師範代の前に袈裟柱をマナで作り出した。すると師範代は目を閉じ木刀にマナをこめ始めた。


師範代「…!」


師範代はマナをこめた木刀を振り袈裟柱を斬りに掛かる。すると木刀は一つのはずなのに上、左、右と3方向からの剣筋が同時に見えた。

袈裟柱は4等分にされ、マナの粒子となって消えた。


竜也「今のは…」


葉月「燕返し…ですね。マナを使用することで再現できるとは、マナは思いに答える…素晴らしいです!」


直木「竜也見たいに剣にマナの纏わせて剣技を放つか、剣魔法なんてどうだ?」


葵「剣魔法いいですね!師範代、たくさん剣魔法を開発しませんか!」


師範代「…(頷く)」


葉月「師範代もお気に召したようです。私も少し…いえ結構うずいていますね。早く自分の剣魔法を身に付けたいと」


葉月もまた、新しい剣技の道に心踊ったのか木刀を強く握りしめていた。




数週間後


マナコーポレーションでは新設された道場で現場職員が門下生として訓練をしていた。その中には葵の姿があり日夜、刀を握って自分の剣魔法を開発していた。竜也と紫陽花も協力している。


葵「行きます!」


竜也「来い!」


葵「アイシクルエッジ!」


葵は木刀を振り氷の斬撃を放つ。竜也はその斬撃を木刀で斬り払い、体勢を低くして葵との距離を縮めて斬りかかる。葵はその攻撃を木刀で受け止めた。


葵「植物さん、お願いします」


葵の指示のもと植物が竜也の足に纏わりついて、動きを封じる。葵はこの好機を見逃さずに木刀にマナを纏わせて木刀を振り光のビームを竜也向けて放つ。


葵「ソーラーレイ!」


竜也「閃光斬!」


竜也は光の斬撃で、ビームを切り裂き足元に絡み付いている植物を木刀で引きちぎる。


葵「まだです!」


葵は竜也に突っ込み兜割りを仕掛ける。竜也は体を横にそれて回避して、葵の首横に木刀をトンと当てる。


竜也「1本、最後勝負を焦ったね」


葵「また負けました」


紫陽花「葵お姉ちゃん、おしいぃ!はいこれ、お水!」


葵「ありがとうございます。でも今回は竜也に技を一つ出させることができました!」


竜也「普通、技をポンポン出すような立ち回りだとマナ切れでバテちゃうからねそこは意識して。じゃないとこの間の国会議事堂襲撃事件見たいに連戦した時にいつも通りの動きができなくなるから」


葵「そうなんですね。見習います!」


紫陽花「へーお兄ちゃん。また戦闘スタイル変えるんだ」


竜也「変えるってよりは継続して戦えるように調整してる最中かな?ほらあの戦闘の後に倒れたでしょ、マナの消費が激しかったのも原因だって浅井さんに言われたし」


紫陽花「あーだから夏休み入ってからランニングし始めたんだ!お兄ちゃん、研究ばっかりで体力なくなったから!」


竜也「ぐぅ…」


竜也は紫陽花から図星をつかれ何も言えなくなった。竜也も感じていたことで研究に春から研究に時間を掛けすぎていて修行する時間を作らなかったため体力が落ちていた。それでランニングを日課にして体力をつけるために始めていた。


竜也「と、取りあえずそう言うことだからこの話終わり!次、魔法なしでやるよ!」


葵「わかりました!」


竜也はそう言い、もう一度葵との手合わせに集中した。


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