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異世界交差(ワールドクロス)  作者: 影人形
雨宮竜也 中学生編
11/20

謎の男

*国会議事堂 廊下*

葵「伯父様!何処にいらっしゃるのですか!」


竜也「落ち着いて!葵!」 


竜也はようやく葵に追い付いて、葵の肩を掴んで静止させる。


葵「でも!伯父様が!」


竜也「闇雲に探しても時間が掛かるだけだ。トワ、黒服さん達にのマナ反応は?」


トワ「はい、二階のこの部屋にいます。部屋の中には敵性反応はありませんが、廊下に敵性反応が複数確認できています」


マナフォンにマップが映しだされ座標が赤い点として示される。その中に魔物の反応も確認できた。


竜也「よし、行こう!」 


葵「はい!」


トワが示してくれた座標に向かう2人、道中浅井からの通信が入った。


浅井「竜也君、悪いニュースです。議事堂前の異人が魔物化しました。現在、直木君と紫陽花ちゃんで対処してます。警備員には近隣の人に退避して貰えるように働き掛けて貰ってます。今回、魔物化した異人は利用された怪物も取り込んだようで両方共、助かる見込みもありません」


葵「そんな!魔物に…」


竜也「…」


竜也は憤りを感じていた。何でわかり会えないんだとそう思っていた。


浅井「竜也君、今回の事件、あちらの世界での貴族派とこちらの過激派で手を組んだ犯行です。この手際の良さから政府に内通者がいます。なにが仕掛けられているのかわかりません。気を付けてください」


竜也「…了解です」


竜也はそう言い通信を終わりにする。貴族派、聞いたところでは元の世界でも厄介者扱いされていたと言う。その理由として魔法は自分達の物と唱っているらしい。それがこの世界ではでかい顔ができていたから余計に神経を逆撫でしたのであろうと予想が立つ。過激派は異人差別は当たり前、奴隷や人身売買していると噂がある。その中でも異人を撲滅しようとしている派閥もあると言う。


葵「竜也さん!あの部屋です!」


竜也は思考をやめ現実を見た。部屋の前には魔物が溢れかえっていた。竜也は木刀で道を切り開いていく。葵もそれに合わせて魔法を放つ。


竜也「我流・閃牙!」


葵「ソーンウィップ!」


竜也は二刀流で、葵は植物の鞭で魔物達を倒していく。扉の前まで着くと竜也は2丁拳銃に持ち替え魔法を放つ。


竜也「ホーミングショット!」


光線が残りの魔物を一掃して、2人は中に入る。そこには怪我をしている黒服と手当てしている岩崎の姿があった。


葵「伯父様!っ!治療します」


岩崎「竜也君!葵?!」


竜也「すみません、異人関係の事件ってことで行くと聞かなくて…」


岩崎はそこ言葉に頭を悩ませたがすぐに切り替え、状況整理した。


岩崎「外はどうなっている?」


竜也「外では、議事堂前で魔物化した異人を大神と紫陽花で対処してます。議事堂の中の魔物はすべて掃討しました」


岩崎「そうか、ありがとう。では私達は準備ができ次第、裏から脱出する。竜也君は大神君と合流して、魔物の討伐をしてくれ、葵は一緒に脱出を…」


葵「私も戦います!」


岩崎の言葉を遮って葵は答える。竜也はその決断に驚き、岩崎は問いかけた。


岩崎「理由は?」


葵「これは私の問題でもあります!異人の方をなんとかしたいんです」


岩崎「わかった...竜也君、葵を頼む」


竜也「わかりました」


???「そうはさせないよ…英雄」


黒い火球が葵に目掛けて放たれる。竜也は咄嗟に大鎌で切り裂き防いだ。放たれた方を見ると金髪の青年が立っていた。その青年はパチパチと拍手をして、近づいてきた。


竜也「誰だ!」


???「僕はシード。さっきのよく防いだね」


青年はそう答える。


竜也「葵を狙ったなっ!」


シード「その巫女にこの場を浄化されると困るからね、消えて貰うよ」


葵「巫女?」


シードと名乗る男が葵に向かって黒い火球を放つ。竜也は大鎌で切り裂き、そのまま大鎌をシードに向かって投げが回避される。


竜也「外の異人を唆したのはおまえか!」


シード「その顔いいねぇ!」


竜也の怒りの感情を感じた、シードは高揚して両腕を広げた。


シード「僕はね人の負の感情がだーい好きなんだ♪マナのおかげで肌で感じられて堪らなく嬉しい!だから…まだこの宴は終わらせないよ!」


シードは拳に黒い炎を纏い襲いかかる。



*国会議事堂 前*


直木は警備員達を避難させキマイラと対峙していた。キマイラはライオンの口から火球を作りだし直木目掛けて放つ。直木は右腕を狼化させ防ぐ。


直木「牙突!」


爪の突きで火球を相殺させ、キマイラとの距離を詰める。キマイラの山羊から魔方陣が展開され氷のつぶてが直木に襲いかかる。紫陽花がそうはさせないと遠くから直木の前に魔方陣を張り防御する。そして直木は拳にマナを纏わせて狼の顔を作りだし攻撃する。


直木「狼拳!」


放たれた狼がキマイラに噛り付き爆発する。紫陽花がさらに弓で攻撃を仕掛ける。


紫陽花「アローレイン!!」


紫陽花は空に光の矢を放つ。すると無数の矢に分かれキマイラに襲いかかる。


キマイラ「ーーー!」


キマイラは矢の雨から逃げるべく翼を広げ空へ飛んだ。そしてライオンの口から炎のブレスが吐き出される。紫陽花はすぐに直木の前に立ち防御魔方陣を展開する。


紫陽花「あつ!」


直木「紫陽花!やろう…!」


直木は飛行魔法でキマイラに近づき蒼い炎を拳に纏わせる。


直木「炎はこっちにもある!フェンリル!力を借りるぞ、蒼炎撃!」


キマイラのライオン頭に拳を叩き込みブレスを中断させる。


キマイラ「ーーー!」


紫陽花「私もお返し!特大!爆炎大火球!」


紫陽花も空を飛び、巨大な火球をキマイラに当て、大きな爆発が起こる。


紫陽花「おまけに!サンダーレイジ!」


両手から雷を出しキマイラに命中させ姿が確認できないほどの煙が上がった。立ち上がる煙の中からキマイラが急接近して尻尾で2人を凪払う。


直木「がはっ!」


紫陽花「きゃ!」


2人は地面に打ち落とされ倒れる。直木は何とか立ち上がることができた。


直木(紫陽花が咄嗟に防御魔法を掛けてくれなかったら死んでた)


直木は紫陽花の方を見ると気絶していて起きる気配がなかった。


直木(紫陽花は気絶…空にはキマイラ…やるしかないか)


直木は全身狼化させキマイラに飛び付いた。


キマイラ「ーー!」


キマイラは組み付いてきた直木を振り払おうとしても振りほどくことができず暴れた。


直木「この!狼牙掌!」


前右足から灰色のオーラをだしキマイラの胴体に衝撃波を飛ばす。


キマイラ「ーーー!」


キマイラは空中で怯み体制を崩す。直木はキマイラの背中に乗り翼に噛みつき引きちぎった。そのまま蒼い炎のブレスを吐き出しキマイラを地面に叩きつける。直木は人の姿に戻り追撃の攻撃をした。


直木「蒼炎崩落撃!」


右足に蒼炎を纏いキマイラ目掛けて蹴り放つ。直撃した瞬間、蒼い火柱が上がりキマイラを焼く。


キマイラ「ーーー!アアっ」


キマイラは最後に正気を取り戻したのか唸り声を上げて消えていった。残ったのは一人分くらいの大きなマナ結晶だけだった。


直木「…」


直木は周りを見渡した。さっきの戦闘でマナ密度が濃くなり一部マナ結晶化している。


直木「紫陽花!」


紫陽花の元に駆け寄り声をかける。すると国会議事堂の中から葵達がでてこちらにきた。


葵「直木さーん!伯父様は脱出できました!」


直木「葵!丁度いいところに!紫陽花を頼む!」


葵「紫陽花ちゃん?!今治します!」


葵は紫陽花が倒れてるのを見てすぐさま治療に取りかかる。岩崎は黒服に誘導され車に乗りその場を離れた。これで一段落ついたかと思っいた。そこで直木は竜也の姿が見えないことに疑問をもつ。葵は紫陽花を治療中のためマナフォンでトワに聞く。


直木「トワ、竜也はどうなってる?」


トワ「マスターは現在も敵と交戦中です。議事堂の中で…」


トワがそこまでいうと国会議事堂から爆発が起こり、黒いドラゴンと突き飛ばされる竜也の姿があった。



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